内装のリフォームや家具の塗り直しなど、DIYに挑戦した経験がある方も多いのではないでしょうか。その延長として「外壁塗装もDIYでできるのでは？」「業者に頼むより安く済むのでは？」と考える方も増えています。
実際、外壁塗装をDIYで行う方もいますが、塗装専門店はDIYでの外壁塗装をおすすめしません。なぜプロがそう言うのか、いくつかのポイントに分けて解説します。
1. 外壁塗装のDIYはとにかく危険
戸建て住宅の高さは一般的に7～9mにもなります。プロの塗装業者は足場を設置し、安全対策を徹底して作業を行いますが、DIYでは足場を確保することが難しく、梯子や脚立を使って塗装するケースがほとんどです。
しかし、梯子や脚立は非常に不安定で、倒れたり落下してしまう危険性が伴います。実際に、プロの職人であっても高所作業中の事故は毎年発生しているため、外壁塗装は非常にリスクの高い作業といえます。
ポイント:
外壁塗装をDIYで行う場合、安全性の確保が難しいため、事故のリスクが高まることを十分に理解しましょう。
2. DIYでは外壁塗装が長持ちしない
ホームセンターやネット通販で塗料を購入できますが、これらの塗料はプロが使用するものより性能が劣る場合がほとんど。また、プロ仕様の塗料を購入したとしても、施工方法が適切でなければ本来の性能を発揮できません。
その結果、塗装にムラが出たり、2～3年で剥がれや劣化が目立ち始めることが多いです。きれいに仕上げたつもりでも、数年後に再び塗装が必要になる可能性が高い点を覚えておきましょう。
ポイント:
適切な塗装技術がないと、塗料の性能を引き出せず、耐久性が低下します。
3. DIYはとにかく時間がかかる
塗装業者に依頼した場合、外壁と屋根の塗装を終えるまでには約2週間ほどかかります。一方、DIYでは作業するのが土日だけという方が多いでしょう。一人で作業する場合、45～60日程度の時間を要することもあります。
さらに、DIYで足場を設置する場合、塗装が完了するまで足場を借り続ける必要があるため、コストや近隣への配慮の面でも負担が大きくなります。
ポイント:
DIYでは作業時間が膨大になり、塗装完了までの負担が増えることを考慮する必要があります。
4. DIYは結局コストが高くつく
一見、DIYは安上がりに見えますが、ホームセンターで購入できる塗料の耐久年数は短いため、塗り替え頻度が増え、長期的にはコストがかさむ傾向にあります。また、ホームセンターの塗料を使用した場合、次回の塗り替えでプロが使用する塗料を重ねることが難しくなり、余計な下地処理費用がかかることもあります。
そのため、最初からプロに依頼した方がトータルコストを抑えられるケースが多いのです。
ポイント:
DIYのコストは短期的には安いように見えても、長期的には高くつく可能性があります。
最後に
外壁塗装をDIYで行うことは不可能ではありませんが、以下の理由から塗装専門店はおすすめしていません。
- 高所作業の危険性が高い
- 塗料の性能を活かせず、長持ちしない
- 膨大な時間と労力が必要
- 結果的にコストが高くつく
大切なお住まいの外壁塗装だからこそ、プロの技術と適切な施工で、きれいな状態を長く保つことをおすすめします。プロに任せることで、安心して快適な暮らしを実現しましょう。
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