耐候性や耐久性が高いことで知られている無機塗料ですが、漠然といい塗料だと言うことは聞くけど実際無機塗料ってどうなの?と疑問に思ったことはありませんか?
とにかく長持ちしてほしいからと無機塗料を選ぶのは少し危険かもしれません。
無機塗料に魅力を感じている方はまず無機塗料を正しく理解することから始めてみましょう。
無機塗料って何?
塗料には「有機塗料」と「無機塗料」があり、無機塗料ではない一般的なアクリル塗料やシリコン塗料などはすべて有機塗料に分類されます。
有機塗料には樹脂成分が含まれており、この樹脂が塗料のグレードや性能を決めています。
樹脂は紫外線によって分解され、色褪せやチョーキングなどの様々な劣化症状を引き起こすのですが、無機塗料には樹脂成分が含まれていないため耐候性や耐久性の高い優秀な塗料と言われているのです。
しかし完全に無機物のみでは塗料としての機能が安定せず、実際の無機塗料には有機物が配合されています。
そのためしばしば無機ハイブリット塗料と呼ばれることがあります。
なお、無機塗料の危険な面は有機物と無機物の割合に明確な定めがないと言うことです。
わずか数%の無機物を含む塗料も50%以上が無機物で構成される塗料もどちらも無機塗料であると主張できてしまいます。
有機物が多く含まれれば含まれるほど劣化しやすくなりますので、一概に無機塗料だからと信じてしまうのは危険なのです。
無機塗料をもっと詳しく!メリットは?デメリットはある?
無機塗料最大のメリットはその耐用年数です。
劣化を引き起こす樹脂成分が少ない無機塗料は耐候性に優れ、耐用年数も長くなります。
一般的に20年は持つとされており、塗装回数を抑えたい方や長持ちするいい塗料を使いたいと言う方にはおすすめとなっています。
また、カビやコケが発生しにくく、ホコリなどの汚れも付きにくい点も魅力的です。
洗っても洗ってもコケが生えてしまうと言うお住まいであれば無機塗料を検討する価値ありです。
反対にデメリットとして挙げられるのは高性能ゆえの費用の高さです。
1回の工事にかかる費用は圧倒的に高く手を出しづらいとも言えるのですが、長い目で見た時のコストパフォーマンスはいいので、将来を見据えて外壁塗装に臨みたい方は検討されてみてはいかがでしょうか。
加えて無機塗料は塗膜が硬いためひびが入りやすいこともデメリットとして挙げられます。
ひび割れを起こしやすいモルタル外壁には向かないと言えるでしょう。
そして無機塗料は上から新しく塗装をすることが難しい点を覚えておかなくてはなりません。
汚れが付きにくい性質上、塗り替えに使用する塗料も密着しにくく剥がれやすい傾向にあるためです。
無機塗料での塗装を検討している方は今後の塗装計画をしっかり考えると良いでしょう。
最後に
無機塗料の話になると「無機塗料は非常に高性能なので30年以上持ちます!もう塗装は必要なくなりますよ!」と言う業者が現れることがあります。
現在販売されている塗料には30年以上持つものはありませんので、このような業者が現れた時には注意しましょう。
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