塗り替え後に発生するトラブルの原因として高い割合を占めているのが下地調整不足であると言われています。
下地は塗装をしてしまうと完全に見えなくなってしまう部分ではあるものの、下地調整は仕上がりを左右する最も大切な工程です。
しかし、塗装により隠れてしまう下地調整では具体的にどんな作業をしているのか分からないと言う方も多いのではないでしょうか。
ここでは下地調整に関わるポイントをいくつかご説明いたします。
下地調整で行われている作業
下地調整では主に「高圧洗浄」「シーリング打ち替え」「クラック補修」「ケレン」が行われています。
塗装面に埃やコケが付着したまま塗装をしても塗膜が上手く密着せず、すぐに剥がれを起こしてしまいます。
まずは塗装をする前に高圧洗浄で汚れやコケ、劣化した古い塗膜を落とすように洗い流していきます。
次にサイディングボードの継ぎ目やサッシ廻りに充填されているシーリングを打ち替えていきます。
古いシーリングのまま塗装してしまうと劣化を進めるシーリングに追従して塗膜も亀裂やひび割れを起こしてしまいます。
そしてシーリングやエポキシ樹脂などを用いてクラックの補修が行われます。
クラックの補修は状態に合わせて下塗り材で埋める場合やシーリングを使う場合、一度カットする方法などがあります。
最後に高圧洗浄では落としきれなかった古い塗膜やサビを落としたり、塗料の密着性を高めるためにケレンによる目粗しが行われます。
ケレンが不十分であると後々塗膜の剥離などのトラブルの原因にもなります。
塗装面が整ったら下塗り
3回塗りの始めにあたる下塗りも下地調整の一部であり、中塗りや上塗りが剥がれたり下地が塗料を吸い込んでしまわないようにする役割を持っています。
塗装はよく化粧に例えられますが、下塗りは化粧水などによるスキンケアに該当し、メイクの場合はスキンケア不足によるメイクよれや皺などが起こるように、外壁塗装でも下塗りが不十分であると剥がれや耐久性の低下などを招いてしまうのです。
*下地によって異なる下塗り材
下塗り材には「プライマー」「シーラー」「フィラー」があり、外壁によって適した下塗り材が異なります。
プライマーは主に金属素材や新築住宅に使われ、滑らかな表面を持つ素材に対して密着性を高めることができます。
シーラーは窯業系サイディングや木部、屋根に使われることから一度は耳にしたことがある方も多いと思いますが、密着性を高めることに加え下地の吸い込みを抑える役割も持っています。
シーラーには水性と油性があり、特に劣化が著しい場合には油性が使われます。
フィラーはモルタルやALC、劣化が著しいスレート屋根などに使われ、特にクラックが発生しやすいモルタル外壁において微細なヘアークラックを埋めることもできます。
最後に
下地調整も乾燥時間を厳守したり症状に合わせた対応をすることが求められます。
一つ一つの作業を丁寧に行ってくれる業者に依頼することが大切です。
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