現場調査にお伺いするとDIYで塗装をされているお客様に出会うことがあります。特にホームセンターで塗料を購入しウッドデッキや玄関ドアなどの木部を塗装される方も多いですが、塗料選びに悩んでいる方も少なくありません。今回は塗装の材料選びと使い分けについて詳しくお話しします。
DIYで塗装する方が増えている理由
ホームセンターには多種多様な塗料が揃っているため、DIYに挑戦しやすい環境が整っています。しかし、塗料の種類が多すぎて何を選べばよいか分からないという声もよく聞きます。外壁や木部に適した塗料を選ぶためには、基本的な塗装知識を知っておくことが大切です。
材料選びのポイントは用途に合った選定
塗装する場所によって塗料の種類は異なります。例えば、防水性の高い塗料は外壁には適していますが、湿気を逃がす必要のある木部には不向きな場合があります。次のポイントを参考に選びましょう。
木部塗装の選び方
防腐剤とペンキの違い
- 防腐剤: 木目を残し、自然な風合いを保つ塗料です。木の内部に浸透して腐食を防ぎます。
- ペンキ: 表面に塗膜を形成するため、木目は隠れます。色の選択肢が豊富ですが、防腐効果は期待できません。
失敗しない選び方の注意点
- 木目を生かしたい場合は防腐剤を選びましょう。
- 一度ペンキを塗ってしまうと防腐剤を使用できなくなるため、先のメンテナンスも考えて選ぶことが重要です。
外壁塗装はプロの判断が必要
外壁塗装はDIYでは難しいため、塗装専門業者に依頼するのがおすすめです。外壁塗装には次のようなポイントがあります。
水性塗料と溶剤系塗料の違い
- 水性塗料: 環境に優しく臭いも少ないですが、耐久性は溶剤系に劣ります。
- 溶剤系塗料: 耐久性が高く、厳しい環境にも対応しますが、施工時の臭いが気になる場合があります。
下塗り材との相性も考慮
- 外壁塗装では下塗り材との相性が重要です。適切な下塗り材を選ぶことで塗膜の剥がれを防ぎ、長期間外壁を保護できます。
業者に相談するのが安心
塗装する場所や用途に合った塗料選びは非常に難しいため、迷った場合は塗装の専門業者に相談しましょう。お住まいの状態を見た上で適切な塗料を提案してもらうことで、失敗のリスクを減らせます。
材料選びの失敗は塗装の仕上がりに大きな影響を与えます。特に外壁塗装はお住まいの寿命を左右する重要な工事です。DIYで塗装を検討している方も、専門的なアドバイスを受けながら適切な塗料を選び、長持ちする仕上がりを目指しましょう。