
先日、朝倉郡筑前町依井にお住まいのG様より、「外壁はまだきれいなのに、屋根だけ古く見えるようになってきたんです」というご相談をいただきました。
屋根は普段の生活では状態を確認しにくく、色あせに気づいても、どの程度傷んでいるのかまでは分からないものです。以前の外壁塗装と一緒に工事すべきだったのか、あとから気になる方も少なくありません。
「外壁は3年前に塗ったので、まだきれいなんです。でも、少し離れたところから見ると、屋根だけ白っぽく見えるようになって。家族からも、一度見てもらった方がいいんじゃないかと言われたんです。」
「地上から見ても色あせは分かりますね。ただ、細かな割れや見えない面の状態までは確認できないので、ドローンで屋根全体を見てみましょう。」
「下から見えているのは一部だけなんですね。北側にはコケも出ている気がするんですが、私にはよく分からなくて。」
「北側は道路から見えにくいですからね。ドローンなら、普段見えない面も近い距離から撮影できます。」
ドローン調査では、屋根に上らずに全体の色あせやコケ、ひび割れなどを確認できます。撮影した画像をお客様と一緒に見られるため、傷んでいる場所も共有しやすくなります。
「外壁を塗ったときは、屋根のことまで考えていなかったんです。あとから足場がもう一度必要になると知って、あのとき一緒にしておけばよかったのかなって。」
「足場を共用できた可能性はあります。ただ、屋根は外壁と同じように塗ればいいとは限らないんです。まずは状態と屋根材を確認してからですね。」
「足場代がもったいなかったという気持ちはありますけど、だからといって急いで塗って、また後悔するのも嫌なんです。」
「今の屋根に合う方法を確認してから決めた方がいいですね。」
ドローン画像で分かったコロニアルNEOの状態
「撮影した画像を見ると、全体に色あせが出ています。北側にはコケが付いていて、この辺には細いひびも見えますね。」
「下から見ていたときは、こんな細かいところまで分かりませんでした。この線がひびなんですね。」
「汚れのようにも見えますよね。お住まいには、コロニアルNEOというスレート屋根材が使われています。」
「コロニアルNEOという名前は初めて聞きました。普通のスレート屋根とは違うんですか。」
「見た目は似ていますが、割れが出やすく、塗装を積極的におすすめしにくい屋根材なんです。」
コロニアルNEOは、経年によってひび割れが生じることがあります。塗装は表面を保護する工事であり、屋根材そのものの強度を回復させるものではありません。
「塗料で表面を固めれば、ひびも広がりにくくなると思っていました。」
「そう思いますよね。ただ、塗膜で表面を覆っても、その下にある屋根材へ新しい割れが出ることがあります。」
「工事の直後はきれいでも、そのあと割れが増えたら困ります。せっかく足場を組むなら、見た目だけ整える工事にはしたくないですね。」
「その考え方なら、塗装できるかどうかより、この屋根材をどう保護するかで考えた方が合っています。」
屋根の色あせやコケだけを見ると、塗装時期だと感じるかもしれません。しかし、同じスレート屋根でも製品によって性質が異なるため、屋根材の種類まで確認する必要があります。
「外壁と一緒に工事していたとしても、屋根は普通の塗装ではなかったかもしれないんですね。」
「屋根材が同じであれば、塗装以外の方法も含めて考える必要がありました。外壁と屋根を同時に工事する場合でも、工事内容はそれぞれ別に判断します。」
初めて聞くシーガードをほかの工法と比べる
「塗装が向かないとなると、屋根を全部剥がして取り替えるしかないんでしょうか。」
「方法は一つではありません。今の屋根を撤去して新しくする葺き替えや、既存の屋根の上に新しい屋根材を重ねるカバー工法があります。それとは別に、シーガードという方法もあります。」
「シーガードですか。聞いたことがないですね。どんな工事なんでしょうか。」
「今あるスレート屋根を残して、一枚ずつ専用の部材で覆っていく方法です。塗装では補いにくい屋根材を保護するための選択肢ですね。」
シーガードは、既存の屋根材を撤去せずに施工する方法です。屋根の状態によって施工できるかを確認する必要がありますが、葺き替えやカバー工法より工事の規模を抑えられる場合があります。
「今の屋根を残すなら、カバー工法と同じようにも聞こえます。」
「既存の屋根を残すところは似ていますが、使う部材や取り付け方が違います。工事の範囲や費用も変わるので、同じものではありません。」
「できるだけ費用は抑えたいです。でも、安いという理由だけで決めて、また早く工事になるのも困ります。この家にはまだ長く住むつもりなので。」
「それなら、それぞれの工法で何を保護できるのか、どこまで工事するのかを比べた方がいいですね。」
屋根工事の見積もりは、合計金額だけでは違いを判断しにくいものです。既存の屋根を残すのか撤去するのか、どの材料を使うのかまで確認すると、費用差の理由が見えてきます。
「シーガードが使えない場合もあるんですか。」
「屋根材の傷み方や下地の状態によっては、別の方法が合うこともあります。調査結果をもとに、シーガード、カバー工法、葺き替えを比べられるようにします。」
「塗装ができないと聞いたときは、高い工事しか残っていないのかと思いました。いくつか方法があるなら、家族とも落ち着いて話せそうです。」
「必要以上に大きな工事を選ぶ必要はありませんし、屋根材に合わない塗装を選ぶ必要もありません。違いが分かる形でご説明しますね。」
コロニアルNEOは屋根材の確認後に工法を選ぶ
コロニアルNEOに色あせやコケが見られても、一般的なスレート屋根と同じ感覚で塗装を選ぶことはできません。塗料は屋根の表面を保護できますが、割れやすくなった屋根材そのものを補強する工事ではないためです。
地上から確認できるのは、屋根の一部や大きな色の変化に限られます。細かなひび割れや道路から見えない面まで把握するには、ドローン調査などで屋根全体を確認し、撮影画像をもとに状態の説明を受けると分かりやすくなります。
塗装が向かない屋根には、葺き替え、カバー工法、シーガードなどの選択肢があります。それぞれ施工方法や工事範囲、費用が異なるため、工法名だけで決めず、自宅の屋根に合うと判断した理由まで確認する必要があります。
以前の外壁塗装で屋根を工事しなかったことを気にして、次の工事を急ぐ必要はありません。調査の内容や見積もりの説明、工事後の対応まで含めて比較することで、金額だけでは分からない違いも見えやすくなります。
朝倉郡筑前町依井をはじめ、太宰府市、筑紫野市、大野城市、小郡市、福岡市周辺でコロニアルNEOの屋根塗装を検討されている方は、塗装を前提にする前に、屋根材の種類と状態を確認してみてください。











