外壁塗装で注意すべき手抜き工事のリスク
外壁塗装は作業過程にかかわらず、完成時には一見きれいに見える仕上がりとなるため、手抜き工事が発生しやすい分野と言われています。
特に、完成直後ではプロの職人でも手抜き工事を見抜くのが難しい場合があります。お客様が心配されるのは、「自宅の塗装工事が手抜き工事にならないか」という点です。
手抜き工事には、雑な作業だけでなく意図的に作業内容をごまかす悪質なケースもあります。本記事では、よくある手抜き工事の事例とその対策について詳しく解説します。
よくある手抜き工事の事例とその影響
高圧洗浄の手抜き
外壁塗装の前段階として重要なのが、高圧洗浄での汚れ除去です。外壁には一見きれいに見えても、汚れやチョーキング(塗料の粉化)、塗膜の剥がれが蓄積しています。
手抜き工事では、以下のような問題が発生します:
- 不十分な洗浄による不純物の残留
- そもそも高圧洗浄を行わない
これにより塗料の密着性が低下し、塗装剥がれが起きやすくなるのです。高圧洗浄が丁寧に行われたか、作業の様子を確認することが重要です。
塗り工程の手抜き
塗装の基本は、下塗り・中塗り・上塗りの3回塗りです。ところが手抜き業者は、以下の手口で作業を省略します:
- 塗り回数を減らし、材料費を削減
- 希釈率を無視して塗料を必要以上に薄める
- 乾燥時間を設けずに重ね塗りをする
特に塗料が薄められすぎていると、塗膜が薄くなり数年で劣化してしまいます。また、十分な乾燥時間が取られていないと、塗膜の剥がれや耐久性の低下につながります。
注意すべきポイント
- 1日で全ての工程が終了していないか確認
- 塗料の種類や希釈率が適切かどうか、業者に説明を求める
材料の不正使用
契約内容と異なる材料が使用されるケースもあります。例えば、シリコン塗料やフッ素塗料などの高品質な塗料で契約したにもかかわらず、実際には安価な塗料が使われることがあります。
これを防ぐためには、使用する材料が契約内容と一致しているか確認しましょう。
その他の手抜き工事の事例
コーキングや補修の省略
- コーキングの打ち替えをせず増し打ちだけで済ませる
- ひび割れ補修を行わない
タスペーサー(縁切り)の未装着
- 屋根塗装でのタスペーサー未装着は、雨漏りの原因になる可能性があります。
悪天候での作業
- 雨や湿気が多い日にもかかわらず作業を進め、塗装の仕上がりや耐久性に影響を与える
手抜き工事を防ぐための対策
信頼できる業者の選定
まずは信頼できる塗装業者を選ぶことが重要です。口コミや評判、施工実績などを事前に確認しましょう。
工事の進行状況を確認
- 高圧洗浄の作業風景をチェック
- 塗り工程が適切に行われているか確認
- 使用されている材料が契約内容と一致しているか写真やラベルで確認
手抜き工事が疑われた場合の対処法
手抜き工事に気付いた際は、以下の対応を取りましょう:
- その場で業者に伝え、再施工を依頼
- 必要に応じて、消費者センターや専門機関に相談
まとめ:手抜き工事を防ぎ、安心の外壁塗装を
外壁塗装はお住まいの美観や耐久性を維持するために重要な工事です。しかし、手抜き工事が発生しやすい分野でもあります。信頼できる業者の選定と適切な作業確認を徹底することで、安心して塗装工事を進めることができます。
外壁塗装をお考えの方は、ぜひ信頼できる業者に相談し、安心の施工を実現してください。