雨漏り補修は塗装だけで本当に止まる?誤解されやすい原因と正しい対策

九州北部も間もなく梅雨入り!雨漏り対策で注意すべきポイントとは?

太宰府市青山にお住まいのO様から、「最近、2階の壁紙が浮いてきていて、もしかすると雨漏りかもしれない」とのご相談をいただきました。築20年以上のお住まいで、以前に外壁塗装は一度されているとのことです。

私「こんにちは。本日はご相談ありがとうございます。早速ですが、気になっている箇所を拝見してもよろしいですか?」

雨漏り補修は塗装だけで本当に止まる?誤解されやすい原因と正しい対策「2階の寝室なんです。壁紙がふくらんできていて、最初は湿気かな?と思ってたんですが、先週の雨のあとに濡れていたので、やっぱり雨漏りかもと思って…。」

寝室の壁際を見ると、確かに壁紙の浮きが確認できました。窓枠まわりのクロスもやや波打っており、水分の侵入が疑われます。

営業「これはしっかり調べてみないといけませんね。屋根と外壁、それにサッシまわりまで見ていきましょう。」

塗装工事だけでは雨漏りは止まらない?

外壁塗装のご経験があるO様は、雨漏り=外壁のひび割れが原因、というイメージを持たれていたようでした。

雨漏り補修は塗装だけで本当に止まる?誤解されやすい原因と正しい対策「前に塗装してもらったときに、ひび割れを埋めてもらったんですが、それじゃダメだったんですかね?」

営業「もちろん、ひびが原因なら塗装で解決することもあります。ただし雨漏りの原因ってひとつではないんです。むしろ、目に見えない部分の方がリスクが高いことも多いんですよ。」

実際に調査を進めると、屋根板金の浮きや、ベランダ笠木と外壁の取り合い部分に隙間ができていることが確認できました。また、サッシ周辺のコーキングも劣化して細くなっており、水の侵入経路としては十分考えられる状態です。

サッシ・笠木まわりも要注意ポイント

営業「O様、こちらの窓の下に少し水染みができているのが見えますね。このあたりのコーキングが痩せて、隙間ができているようです。」

雨漏り補修は塗装だけで本当に止まる?誤解されやすい原因と正しい対策「これ、全然気づいてませんでした…。見ても分からないものなんですね。」

営業「はい、サッシまわりは特に注意が必要です。雨が吹き付けたときなどに、小さな隙間からでも水は中に入ってきてしまうんです。」

ベランダの笠木もチェックすると、金属カバーの下の防水処理が劣化しており、そこも水の通り道になっている可能性が高い状態でした。

雨漏りの調査方法とその違い

営業「原因が一つとは限らないので、複数の調査を組み合わせて確認していくのが確実です。」

雨漏り補修は塗装だけで本当に止まる?誤解されやすい原因と正しい対策「どういった方法があるんですか?」

営業「まずは今日のような目視調査、そして必要があれば散水試験、さらに詳しく調べる場合は発光液や赤外線カメラを使う調査方法もあります。」

雨漏り補修は塗装だけで本当に止まる?誤解されやすい原因と正しい対策「けっこう色々あるんですね…やっぱり料金も変わってきますか?」

営業「はい、発光液や赤外線を使う調査は追加費用が必要になることもあります。ただ、むやみに施工してやり直しになるより、最初にきちんと原因を突き止めた方が、最終的な費用も抑えられるケースが多いです。」

今回のO様邸では、まず目視調査で判断し、原因箇所の特定が難しい場合にのみ、段階的に他の調査をご提案することになりました。

補修と塗装の順番を間違えない

雨漏り補修は塗装だけで本当に止まる?誤解されやすい原因と正しい対策「じゃあ、雨漏りの補修が先で、塗装はそのあとってことですか?」

営業「その通りです。塗装を先にしてしまうと、補修のときにまた剥がしてやり直すことになってしまうかもしれませんからね。」

雨漏り補修は塗装だけで本当に止まる?誤解されやすい原因と正しい対策「なるほど…。焦って塗っても意味がないんですね。」

営業「はい。工事の順序はとても大事です。雨漏りは建物の寿命にも関わってきますから、急がず正しい工程で進めていきましょう。」

お客様にも納得いただけたようで、「安心しました」と笑顔を見せてくださいました。

営業「ちなみに、O様は今回のタイミングで塗装もご検討されているとのことでしたが、外壁の状態が少しチョーキング(粉ふき)してきているようですね。」

雨漏り補修は塗装だけで本当に止まる?誤解されやすい原因と正しい対策「そうなんです。手で触ると白い粉がつくようになってて…。これも関係ありますか?」

営業「はい、塗膜の劣化が進んできているサインですね。雨漏りが収まったあとで、しっかりと外壁と屋根の保護もしておくと、今後のトラブルも防げますよ。」

また、O様邸は北側に隣家が接している影響で、日当たりが悪く湿気がこもりやすい立地条件でもありました。このような場合、外壁の傷みやすい箇所に注意しながら塗装計画を立てる必要があります。防カビ性や透湿性の高い塗料の選定も、今後の住まいの保全には有効です。

O様も「この際しっかりメンテナンスしておこうかな」と前向きなお気持ちになられ、改めてご提案書をお渡しするお約束をしてその日の点検は終了しました。

雨漏りは早期対応が肝心です

今回のように、見た目では分からない部分から水が入り込んでいるケースは少なくありません。早めの点検と対応が、建物を長持ちさせるポイントになります。

太宰府市・筑紫野市・大野城市・福岡市などで雨漏りや外壁塗装の不安がある方は、現地調査・診断から丁寧に対応しております。塗装だけで解決できるのか、補修が必要なのか、わかりやすくご説明いたしますので、お気軽にハウジングコートまでご相談ください!

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