先日お伺いした太宰府市連歌屋のK様からのご相談
「外壁の模様、気に入ってるんですけど…最近雨が降った後にまだらな濡れ跡が消えなくて」
そんなご相談をいただき、太宰府市連歌屋にお住まいのK様宅へ現地調査に伺いました。到着して建物を一目見て、すぐに分かりました――外壁はジョリパット仕上げです。モルタルのように見えつつも、表面には細かな模様が刻まれていて、光の加減で陰影が出る、美しい意匠性の高い仕上げ。
「建てた当初、この外壁に一目惚れしたんですよ。モルタルっぽく見えるのに、模様が入ってて…でも、最近なんだか色が沈んできた気がして」
「このタイプは“ジョリパット”といって、フランス生まれの意匠性塗材です。耐久性はありますが、年数が経つと撥水効果が落ちて、見た目の印象も変わってきますね」
「メンテナンスはした方がいいんでしょうか?なんだか、塗り替えるのがもったいなくて…」
実際に水をかけてみると…
K様の気になる“濡れ跡”の話を受けて、私たちはその場で簡単なテストを行いました。晴天だったので、北側の壁にジョウロで水をかけてみると…。
「あっ、染み込んでいってますね。弾いてない…」
「そうですね。本来は水玉が表面を転がっていくんですが、これだと吸水している状態です。つまり、塗膜の撥水機能が落ちているサインです」
「放っておくと、どうなるんですか?」
「表面の汚れが落ちにくくなったり、藻やカビの発生が増えたりします。さらにひどくなると、塗膜が浮いてきて剥がれてしまうこともありますね」
「模様、消えちゃいませんか?」
「この模様が気に入ってるんです。塗り替えたら、平らになっちゃいます?」
「いえ、模様はそのまま残せます。ジョリパット専用の再塗装材を使えば、風合いを活かしたまま仕上げられますよ」
「それなら安心しました。でも、塗る人の技術で違いが出そうですね」
「まさにその通りです。塗るだけじゃなくて、いかに模様を損なわず塗膜を均一に仕上げるか。職人の腕の見せどころですね」
ジョリパットは、ただの“塗装”ではなく“仕上げ”の世界。模様も光沢も、すべてが手仕事によって再現される分、職人の技術力が非常に重要になります。
高圧洗浄はNG?施工前に気をつけたいこと
「塗装前って高圧洗浄するって聞いたんですけど、うちの壁ってそれやって大丈夫ですか?」
「ジョリパットの場合、高圧洗浄は控えめにするか、低圧に切り替えて対応します。強い圧力をかけると模様が潰れてしまうことがあるんです」
「へぇ、そんなに繊細なんですね。でも、汚れはしっかり落としたいですよね?」
「はい、なので洗剤を使った手洗いや、スポンジ洗浄なども組み合わせて、しっかり下地処理を行います」
こうした素材ごとの“扱い方の違い”を理解しているかどうかが、業者選びの大事なポイントになります。
現場を後にする前に
最後に、塗装後のカラーや艶のご希望などもヒアリングさせていただきました。
「やっぱりマットな感じが好きです。あまりテカテカすると、この壁の質感が台無しになっちゃいそうで」
「かしこまりました。三分艶か艶消し仕上げで調整すれば、しっとりと落ち着いた印象を保てますよ。現地の光の当たり具合も見て、相性のいい色をご提案します」
「よろしくお願いします。なんか、話してるうちにリフォームが楽しみになってきました!」
ジョリパット外壁は、時間が経っても“魅力が色褪せない”数少ない外壁材です。その魅力をさらに引き出すための再塗装。私たちも丁寧にお手伝いさせていただきます。
ジョリパット外壁のメンテナンスは“素材を知る業者”に
太宰府市やその近郊(筑紫野市・大野城市・小郡市など)で、ジョリパット外壁の汚れ・撥水低下・色褪せが気になってきた方。見た目はきれいでも、目に見えない劣化は進行していることもあります。
素材に合った洗浄・下地処理・再塗装までを理解している業者を選ぶことが、美しい仕上がりと長持ちのポイントです。
ハウジングコートでは、現地調査・見積もりは無料です。お電話・メールいずれでもご相談可能ですので、お気軽にお問い合わせください。大切な外壁の魅力を、これからも長く保てるように――私たちが全力でサポートいたします。