
先日、大野城市月の浦にお住まいのM様より、「外壁の色を少し変えてみたいのですが、塗ってから思っていた感じと違ったら困るので、先に雰囲気を見られますか」というご相談をいただきました。
外壁や屋根の色選びは、楽しさがある分だけ迷いやすいところです。小さな色見本だけでは、家全体に塗ったときの印象まで想像しにくくなります。
「今と同じような色にしておけば、失敗は少ないのかなと思っていて。でも、それだと少しもったいない気もするんです。」
「分かります。せっかく塗り替えるなら、少し雰囲気を変えたいですよね。ただ、変えすぎて落ち着かない感じになるのも困りますし。」
「そうなんです。近所のお家から浮くような色にはしたくなくて。」
「そこは見ておいた方がいいですね。外壁だけで見たときは良くても、屋根や樋と合わせると、あれ、少し強いかな、となることがあります。」
カラーシミュレーションは、完成後の雰囲気をつかむための補助として使えます。実際の色をそのまま再現するものではありませんが、配色の方向性を比べるには役立ちます。
「外壁だけじゃなくて、屋根も一緒に見られるんですか。」
「見られます。うちで扱っているものは、外壁と屋根、それから付帯部まで確認できますよ。」
「付帯部というと、雨樋とか破風とか、そういうところですか。」
「そうです。雨樋や破風、軒天、玄関まわりですね。面積は小さいんですけど、仕上がったあとに意外と目に入るんです。」
付帯部は、建物の輪郭や外観のまとまりに関わる部分です。外壁の色だけで決めると、完成後に屋根や樋との色合わせが気になる場合があります。
「言われてみると、外壁ばかり考えていました。屋根の色までは、そこまで見ていなかったです。」
「最初は皆さんそうですよ。まず外壁の色が気になりますからね。でも実際には、屋根や樋も一緒に見た方が決めやすいです。」
色の候補は広く見てから少しずつ絞る
「色は、決まった何色かの中から選ぶ感じですか。」
「かなり幅はあります。大手メーカーの標準色もありますし、日塗工の色、他メーカーの標準色も見られます。」
「そんなにあるんですね。選べるのはいいですけど、迷いそうです。」
「迷いますね。なので、いきなり一色に決めなくて大丈夫です。まずは、明るめがいいのか、落ち着いた感じがいいのか、そのあたりから見ていきましょう。」
色の選択肢が多いほど、自由度は高くなります。細かな色番から入るより、明るさや濃さ、建物全体の印象から考える方が進めやすくなります。
「今より少し落ち着いた感じにはしたいです。でも暗くなりすぎると、家が重たく見えそうで。」
「それなら、今の色に近い系統で少しだけトーンを落としたものを見てみましょうか。屋根を濃くしすぎると全体が重くなることもあるので、そのあたりも一緒に見たいですね。」
「外壁の色だけ見ていると、そこまで考えないですね。」
「そうなんです。外壁だけなら良く見える色でも、屋根や樋と並べると印象が変わることがあります。家って、最後は全部合わせて見えますから。」
外壁、屋根、付帯部は別々に色を選んでも、完成後はひとつの外観として見えます。単色の好みだけでなく、組み合わせで確認することが大切です。
「家族にも見せたいので、何パターンかあると話しやすいです。」
「それがいいと思います。ただ、あまり多く作りすぎると、今度は決めにくくなるんですよ。」
「たしかに、見れば見るほど分からなくなりそうです。」
「あります。なので、雰囲気の違うものをいくつか作って、そこから近いものを残していくくらいがちょうどいいです。」
候補が多すぎると、判断が難しくなることがあります。近い色を細かく並べるより、印象の違いが分かる候補を比べる方が選びやすくなります。
画面で見た色と実際の色には差が出る
「シミュレーションで見た色に近い仕上がりにはなりますか。」
「近い雰囲気は分かります。ただ、画面の中の色って、少しきれいに見えすぎることがあるんです。」
「スマホとパソコンでも違いそうですね。」
「違いますね。画面の明るさでも変わりますし、同じ色なのに、こっちでは明るく見えて、こっちでは濃く見えることもあります。」
画面上の色は、実物の塗料とは見え方が異なります。カラーシミュレーションは、色の方向性や全体の雰囲気を見るための参考として使うのが現実的です。
「印刷して見たら、もう少し実物に近くなりますか。」
「印刷も参考にはなります。でも、プリンターや紙でも色が変わるんです。なので、印刷したものも、そのまま外壁の色になるとは考えない方がいいですね。」
「画面も印刷も、目安として見る感じですね。」
「そうですね。候補を比べるにはすごく便利です。ただ、最後は色見本や、近い色で塗った施工事例も見た方がいいです。」
印刷物は比較用の資料として使えます。実際の外壁では、太陽の光、日陰、面積の大きさによって色の印象が変わります。
「艶の感じや壁の凹凸も、画面だと分かりにくいですよね。」
「そこもあります。サイディングの凹凸で影が出ると、同じ色でも少し濃く見えたりします。艶があるかないかでも、印象は変わります。」
「同じ色でも、家によって違って見えるんですね。」
「そうなんです。だから、シミュレーションだけで決め切るより、色見本と施工事例を合わせて見た方が現実に近づきます。」
「最初に雰囲気を見て、最後に実物に近いもので確認する流れですね。」
「はい。その方が、仕上がってからの差を少なくしやすいです。」
色選びでは、ひとつの確認方法だけに頼りすぎないことが役立ちます。画面、色見本、施工事例を組み合わせることで、完成後の印象を想像しやすくなります。
色選びは全体の配色と実際の見え方を重ねて考える
カラーシミュレーションは、外壁や屋根の色選びで迷ったときに、完成後の雰囲気をつかむための便利な方法です。外壁だけでなく、屋根や付帯部まで一緒に確認できると、建物全体のまとまりを見ながら配色を考えやすくなります。雨樋、破風、軒天、玄関まわりなどの細かな部分も、完成後の印象に関わります。
弊社で取り扱っているカラーシミュレーションでは、大手塗料メーカーの標準色に加えて、日塗工の色や他メーカーの標準色まで幅広く確認できます。選べる色が多い分、最初から一色に決めるより、明るさ、落ち着き、周囲とのなじみ方、屋根や付帯部との相性を見ながら候補を絞っていく方が進めやすくなります。
ただし、シミュレーションは実際の仕上がりをそのまま再現するものではありません。パソコンやスマートフォンの画面設定、印刷時の色の違い、太陽光や日陰での見え方、艶、外壁材の凹凸によって、色の印象は変わります。画面で見た色をそのまま決定色として受け取らず、全体の雰囲気を確認するための参考として扱うことが必要です。
後悔を減らすには、カラーシミュレーションで候補を広げ、色見本や似た色の施工事例で実際の見え方を確認する流れが現実的です。好みの色を選ぶことと、建物全体に自然になじむ色を選ぶことは、どちらも欠かせません。大野城市月の浦をはじめ、太宰府市、筑紫野市、大野城市、小郡市、福岡市、朝倉郡、春日市で外壁塗装や屋根塗装の色選びに迷っている方は、外壁、屋根、付帯部をまとめて確認しながら検討してみてください。











