この前、太宰府市青葉台にあるN様邸にて、外壁と屋根の塗装についてご相談をいただきました。ご夫婦でお住まいの築17年のお宅で、外壁にチョーキングと色褪せが見られたため、そろそろ塗り替えのタイミングでした。
「実は他にも2社に見積もりをお願いしてるんですけど…1社だけ、びっくりするくらい安くて。これってラッキーだと思っていいんでしょうか?」
「その価格、具体的にどれくらい安かったんですか?」
「うちの予算より20万円近く安くて。塗料も似たような名前だったんですけど…なんでこんなに差が出るのか分からなくて」
「それ、もしかすると“安い理由”があるかもしれませんね。塗料の種類や塗布回数、職人さんの人数なんかが違っている可能性もありますよ」
その場でお預かりした他社の見積書を一緒に確認していくと、使う塗料の名前は確かに似ていましたが、よく見るとグレードが違っていました。しかも塗装の回数が2回塗りになっており、塗布面積の表記も不明瞭。N様も段々と顔が曇ってきました。
「えっ…じゃあ、そのままお願いしてたら、思ってた塗装とは全然違う仕上がりになってたかもしれないってことですよね?」
「正直なところ、そういうケース、過去に何度か見てきました。中には“高耐久塗料を使うと説明してたのに、実際には違う塗料を使われてた”なんていう話もあります」
安さの裏にある“削られている部分”とは
その後、塗装の工程や使う材料の違いについてご説明しました。3回塗りの基本工程が守られていなかったり、塗料を極端に希釈して使ってしまうような業者も中には存在するということ、そして職人さんの技術レベルが仕上がりに直結するということもお話ししました。
「なるほど…。工事の内容自体が削られてるから安いんですね。ただの企業努力とかじゃないんだ」
「はい。塗料や人件費って、塗装工事のコストの大半を占めますから。そこを削ってしまうと、当然仕上がりにも影響が出てしまいます」
「安くしてもらえるのはありがたいけど、何年かでまた塗り直しになるくらいなら、ちゃんとしたものを選んだ方が長い目で見たらお得ですよね」
安いから選ぶ、は結局高くつくことも
過去にご相談を受けた別の現場では、「施工から3年で塗膜が剥がれてしまった」とのご連絡をいただいたことがありました。調査してみると、使われていた塗料は見積もりに記載されていたものとは異なる安価な塗料で、しかも2回塗りしかされていなかったということが判明。保証もついておらず、結局再塗装をやり直す形となってしまいました。
「N様のように、きちんと比較して考えられる方なら、そういった失敗は防げます。金額だけで選んでしまうと、こうした“目に見えないコスト”が後から付いてくることがあるんです」
「ちゃんとした業者さんに頼めば、そういうリスクも避けられるんですね。なんだか勉強になりました」
「安心して工事を任せられるっていうのが一番大事ですからね。金額の内訳も含めて、分からないことがあれば何でも聞いてください」
“高すぎず、安すぎず”の業者を見極めるために
塗装工事の適正価格というのは、建物の大きさや使用する塗料のグレード、施工環境などで変わるものです。だからこそ、相見積もりを取ることは正解です。ただし、大事なのは「価格の違いの理由」をきちんと説明してくれるかどうか、という部分です。
「工事の説明があいまいだったり、“この塗料は長持ちします”としか言わないような業者は要注意です。本当に長持ちするなら、何年の保証が付くのか、それに見合う施工をしてくれるのか、を確認する必要があります」
「そうですよね。今回はちゃんと中身まで見てから判断します」
「ありがとうございます。価格ももちろん大事ですが、内容がともなってこその価値ですからね」
「それにしても、塗装って奥が深いですね…。なんとなく“色が変わるだけ”くらいにしか思ってなかったです」
「よく言われます(笑)。でも実は、塗装って“家を守る最後の砦”みたいなもので、防水や断熱の性能を左右する大事な工事なんですよ」
「じゃあ、手を抜かれたら外壁の中まで傷んでしまうことも?」
「そうなんです。下地が水を吸ってしまえば、内部の構造材にも影響します。見えない部分だからこそ、丁寧に施工してくれる業者かどうかが本当に大事なんです」
「納得です。今回は急がず、ちゃんと調べてからお願いするようにしますね」
太宰府市・筑紫野市・小郡市・大野城市など、福岡県内で外壁塗装や屋根塗装をご検討中の方へ。
“安いから”ではなく、“納得できるから”選ばれる塗装工事を。ハウジングコートでは、見積もりの内容や工法の違いまで、しっかり丁寧にご説明いたします。無理な営業は一切ありません。
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