塗装の前には塗料がしっかり密着するように汚れや古い塗膜は高圧洗浄により洗い流されます。
基本的に戸建住宅であれば高圧洗浄により十分に整えられるのですが、場合によっては古い塗膜に対して剥離剤を使用することがあります。
あまり聞き慣れない剥離剤ですが、基本情報や剥離剤を使うケースなどについて解説いたしますので一つの知識として是非押さえてみてはいかがでしょうか。
剥離剤とは？どんな時に使う？
古い塗膜が高圧洗浄やケレン作業により剥がせなかった場合、施工不良を避けるために剥離剤が使われます。
剥離剤を使用すると塗膜は浮いて柔らかくなり、除去しやすくなります。
例えば施工不良により塗装をやり直す場合には質の悪い塗装面の塗膜を除去しておかないとまた施工不良を引き起こしてしまう可能性があります。
前回からの塗装期間が短い場合でも、仕上がりに納得がいかず塗り直しを求める場合には剥離剤を使用することがあります。
比較的新しい塗膜は丈夫で高圧洗浄やケレンでは落としきれないため剥離剤が使われたり、木材部に見られる浸透タイプの塗料が使われている場合などにも剥離剤が使われます。
剥離剤を使うとどうなるの？
高圧洗浄やケレン作業と比べると素早く確実に古い塗膜を剥がすことができるようになり、柔らかくなった塗膜は簡単に剥がれるようになります。
そのため作業速度向上のために使われることが多く、電動工具を使わないため騒音予防や粉じん予防としても剥離剤は使用されています。
ただし、剥離剤は刺激臭がするため臭いに敏感な方がご家族やご近所さんにいる場合には注意が必要です。
剥離剤が使われる場合には事前に業者に臭いを抑えたものを使う様に相談しておきましょう。
また、剥離剤は化学薬品であり、薬品が付着することや剥がす作業によって表面が傷ついてしまい劣化を促進させてしまう恐れもあります。
剥離剤による作業には細心の注意を払ってもらう様にしましょう。
最後に
剥離剤を使用した作業は別途費用がかかり、高圧洗浄やケレン作業よりも1㎡あたり数千円かかることも押さえておきましょう。
費用のことだけではなく、あなたのお住まいに必要な工事を適切に行ってくれる業者を探すことも忘れない様にしましょう。
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