難付着性サイディングとは?塗装前に知っておきたい外壁材の特徴と代表的な商品

難付着性サイディングとは?塗装前に知っておきたい外壁材の特徴と代表的な商品

先日、外壁のご相談をいただいたお住まいへ現場調査に伺ったとき少し気になる外壁に出会いました。
見た目にはそこまで大きな傷みが出ているわけではないのに外壁材を確認してみると一般的なサイディングと同じようには考えないほうがいい種類だったんです。

こういう外壁は難付着性サイディングに該当することがあります。
聞き慣れない言葉かもしれませんが、簡単に言うと塗料が密着しにくい性質を持つ外壁材のことです。

「塗装できない外壁なの?」と思われるかもしれませんが、そういうことではありません。
ただ、外壁材の種類を見極めずに塗装を進めてしまうと本来必要な下塗りや施工方法が合わず、仕上がりや耐久性に影響が出ることがあります。
私たちもこれまでの現場調査や施工の中でこうした外壁を確認してきましたので、決して珍しい話ではありません。

難付着性サイディングは、なぜ注意が必要なのか

最近の外壁材には汚れが付きにくい加工や色あせしにくい高耐候塗装、光触媒・無機・フッ素系などの特殊な表面処理が施されているものがあります。
これらは外壁材としてはとても優秀です。きれいな状態が長持ちしやすく、普段の見た目も美しく保ちやすいからです。

ただ、その“表面が優秀”という点が塗り替えのときには注意点になります。
塗料がしっかり密着する前提で工事を考えてしまうと相性の問題が出ることがあるためです。

つまり、難付着性サイディングは悪い外壁材なのではなく、高性能だからこそ再塗装の際に正しい判断が必要な外壁材ということなんです。

実は、身近なメーカーの商品にも多く使われています

難付着性サイディングというと特殊な建物だけに使われているように感じるかもしれません。
でも実際には大手ハウスメーカーや外壁メーカーの商品にも数多く見られます。

たとえば、積水ハウスではダインコンクリート、エコルデック、セラブリッド、ベルバーン。
大和ハウスではDSウォール、DCウォール。
ケイミューではレジュール、ネオロック、セラディール、エクセレージ。
ニチハではプレミアムシリーズ、Fuge、モエンエクセラード。
旭トステムではガーディナル、ガーディナルSMART、AT-WALL EXE、AT-WALL EXE PLUS。
そのほかにも、パナソニック ホームズのハイセラコートウォール、NTC外壁、トヨタホームのPALC、クラスティング、旭化成建材のヘーベルパワーボード、ヘーベルライトなどがあります。

こうして見るとみなさんのお住まいでも無関係とは言い切れません。
外壁塗装を考えるタイミングで初めて調べてみたら実は難付着性サイディングだった、というケースも少なくないんです。

見た目だけでは判断しにくい外壁です

この外壁材で特に気をつけたいのは見た目だけでは判断しづらいことです。
汚れが少ない、色あせが目立ちにくい、チョーキングが出にくい。そういった特徴があるため、「まだ大丈夫そう」と感じやすいことがあります。

ですが、塗装を考える場面では見た目だけで判断するのは少し危険です。
大切なのはどのメーカーのどの商品なのか、どのような表面処理がされているのか、そしてどんな下塗り材や施工方法が適しているのかを確認することです。

外壁塗装は、塗る前の見極めで大きく変わります。
特に難付着性サイディングはその見極めがとても重要になります。

これから少しずつ、メーカーごとにご紹介していきます

難付着性サイディングは種類が多く、一度にすべてをまとめてしまうとかえって分かりにくくなってしまいます。
そのため、これからメーカーごと、商品ごとに分けながらそれぞれの特徴や注意点を順番にご紹介していく予定です。

「うちの外壁はどれに当てはまるんだろう?」
「塗装のときに注意が必要な種類なのかな?」
そんなふうに感じている方にとって少しでも判断のヒントになればうれしいです。

外壁はただ塗ればいいというものではありません。
お住まいの外壁材に合った方法で手を入れることがきれいな仕上がりにもその後の安心にもつながっていきます。
まずはご自宅の外壁がどんな種類なのか、そこから一緒に整理していきましょう。

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