
先日、福岡県筑紫野市原田にお住まいのM様から
「外壁の一部が剥がれてきていて、全部を塗るほどではないと思うんですが、部分的に直すだけでも結構かかると聞いて…」
というご相談をいただきました。
外壁は年数とともに、どうしても色褪せや浮き、剥がれが出てきますよね。
その中で「今すぐ全面塗装は大げさかもしれない」と感じるのは、ごく自然な感覚です。
「正直、少し直すだけなら、そんなに費用はかからないと思っていました。」
「そう思われる方はとても多いですよ。最初は皆さん同じ印象を持たれます。」
「でも、話を聞くほど意外と高くなりそうで、不安になってきました。」
「そこが、部分補修で一番ギャップを感じやすいポイントなんです。」
部分補修は小さな工事に見えますが、実際の現場では“工事の重さ”が見た目以上になるケースが少なくありません。
部分補修でも工程が減らない現場の実情
「部分的なのに、どうしてそんなに工程が必要なんですか?」
「実は、部分補修でも全体塗装と同じ工程が必要になる場面が多いんです。」
「塗る回数も同じなんですか?」
「はい。下塗り・中塗り・上塗り、この流れは省けません。」
補修範囲が小さくなっても、工程を減らしてしまえば耐久性が確保できません。
見た目だけ整えても、数年で再劣化してしまう可能性が高くなります。
「材料は少しで済むと思っていました。」
「そこもよく誤解される点ですね。塗料や補修材は必要な分だけ少量で仕入れることができないんです。」
「余った分も含めた費用になるんですね。」
「そうなります。部分補修でも材料費が意外とかかる理由です。」
さらに、塗装には乾燥時間が必要になります。
この時間は省略できず、職人の待機時間としてコストに反映されます。
「乾かすだけでも費用が発生するんですね。」
「はい。塗装は“塗って終わり”ではなく、乾燥まで含めて一つの工程なんです。」
部分補修を繰り返した場合に起こりやすいこと
「それでも、今は気になるところだけ直したい気持ちもあります。」
「その判断が合っているケースも、もちろんあります。」
「ただ、また別の場所が傷んだらどうなるのかなと。」
「実際には、数年おきに別の箇所を補修する流れになることが多いですね。」
外壁は一部が劣化している時点で、他の部分も同じように年数を重ねています。
部分補修をすると、次の劣化が目に入りやすくなるのも現実です。
「そのたびに工事になると大変ですね。」
「結果的に、トータルの費用が全体塗装より高くなることもあります。」
「見た目も揃わなくなりそうです。」
「補修部分だけ色が浮いてきたり、数年後に境目が目立つケースもあります。」
金額だけでなく、将来的な見た目や工事回数も含めて考えることが大切になります。
工事判断における長期視点と専門的な考え方
部分補修が適しているか、全体塗装を視野に入れるべきかは、
現在の劣化状況と、今後どれくらい住み続けるかによって判断が分かれます。
部分補修は、あくまで「限定的な延命処置」として有効なケースがあります。
ただし、外壁全体の防水性能や塗膜寿命を根本から回復させる工事ではありません。
一方、全体塗装は初期費用こそ大きくなりますが、
外壁全体の防水性を一度に整え、長期間メンテナンスを抑える効果があります。
結果として、工事回数が減り、トータルコストが安定しやすくなります。
重要なのは「今いくらかかるか」ではなく、
「この選択をした先で、何年後にどうなるか」を把握したう上で判断することです。
筑紫野市・太宰府市・小郡市・大野城市・福岡市周辺で、
外壁の剥がれや劣化が気になっている方は、
部分補修が本当に最適かどうか、一度立ち止まって整理してみてください。
専門家として、状況に合った現実的な選択肢をお伝えします。











