大野城市白木原にお住まいのO様より外壁リフォームのご相談をいただいた際、現場での会話の中で「ガルバリウム鋼板」という素材について話題になりました。最近は外壁や屋根の素材として人気が高まっているものですが、O様にとっては耳にしたばかりでイメージが湧きにくいご様子でした。
ガルバリウム鋼板ってどんな素材?
現場で外壁を見ながらO様が率直に尋ねられました。
「最近よく聞くガルバリウム鋼板って、どういうものなんですか?」
「アルミと亜鉛、そして少しのシリコンを混ぜた特殊なメッキをした鋼板なんです。金属なのに錆びにくいという特徴があって、従来のトタンなどに比べて格段に長持ちします。」
「金属なのに錆びにくいんですか。それは安心ですね。うちも道路沿いなので雨や風が強く当たるんですよ。」
実際、O様邸の外壁には色あせや塗膜のはがれが見受けられ、立地の影響を受けていることが分かります。そういった環境下でもガルバリウムなら耐久性が期待できる点を説明しました。
「それに軽い素材なので、建物にかかる負担も少ないんです。屋根にもよく使われるくらいなんですよ。」
「へえ、金属って重たいイメージでしたけど、軽いんですね。」
「はい。だから地震や台風が多い福岡でも安心して使えるんです。」
このやり取りでO様も「軽くて丈夫」という特性に納得され、素材としての魅力を感じていただけた様子でした。
デザイン性とお手入れのしやすさ
しばらく外壁を眺めていたO様から、見た目に関する質問が出ました。
「でも金属って冷たい印象があるんじゃないですか?デザイン的にはどうなんでしょう。」
「実はガルバリウムには色や仕上げのバリエーションが豊富なんです。シルバー系でモダンな雰囲気にもできますし、落ち着いたブラウンやブラックを選べば和風のお宅にも馴染みます。」
「それならうちの雰囲気にも合わせやすそうですね。ちょっと人と違う感じにしたいなと思っていたんです。」
お住まいの前庭には植栽がきれいに整えられており、外観に合う色調の選択肢が広いことを伝えると、O様も安心されたご様子でした。
「さらに表面加工がされているので汚れにくいんです。普段のお手入れは水で流す程度で十分きれいを保てますよ。」
「それはありがたいですね。なかなか頻繁に掃除ってできないですから。」
忙しいご家庭にとって、手間がかからないのは大きなメリットです。
注意しておきたいポイント
話が進む中で、私はあえて弱点もお伝えしました。
「ただ、海に近い地域だと塩害の影響を受けやすいことがあります。大野城市は内陸部なので心配はいりませんが、例えば糸島や福津の海沿いでは向かないこともありますね。」
「なるほど。場所によって合う合わないがあるんですね。」
さらに遮音性についても説明しました。
「もう一つは音の問題です。ガルバリウムは遮音性がそこまで高くないので、雨音が気になる方もいます。ただ最近は施工方法である程度カバーできますし、窓や内装の工夫で快適にできますよ。」
「そこまでデメリットを聞くと、逆に信頼できますね。いいことだけ言われると不安になるので。」
実際の現場で弱点もきちんと伝えることで、お客様に安心して選んでいただけるよう心がけています。
素材を選ぶときのアドバイス
最後に、外壁材を決める際のポイントをお話ししました。
「素材選びは見た目も大事ですが、ご家族の暮らし方や立地条件との相性も大切なんです。ガルバリウムは総合的に性能が高く、特に福岡や大野城市のような地域では長く安心して使える素材だと思います。」
「そうですね。長持ちして手入れも楽ならありがたいです。家族も安心できますし。」
家族が毎日「ただいま」と帰ってくる家だからこそ、耐久性や快適性を重視した素材選びが求められます。O様もその点に納得され、次の工事への期待が膨らんだご様子でした。
今回ご紹介したガルバリウム鋼板は、耐久性やデザイン性に優れた外壁材として近年多く選ばれています。大野城市でも道路沿いや日当たりの強い立地にお住まいの方に特に適した素材です。外壁の色あせや劣化が気になり始めたら、早めに検討することで工事の選択肢も広がります。ぜひ安心できる外壁リフォームの参考にしていただければと思います。