スレート屋根、瓦屋根、サイディング外壁、モルタル外壁など屋根・外壁には様々な種類があります。
その内の一つである「ガルバリウム」は人気を高めている建材です。
2017年には新築に使われる屋根材として金属屋根(ガルバリウム鋼板)が最も採用されたと言うデータもあります。
ガルバリウムを始めとした人気の金属素材について詳しく見ていきましょう。
屋根や外壁がガルバリウムのお住まいの方やこれからガルバリウムを検討している方必見です。
ガルバリウムとは？
ガルバリウムはアルミニウムと亜鉛合金のメッキ鋼板で、正式には「55％アルミ・亜鉛合金メッキ鋼板」と呼ばれます。
アルミニウムは耐食性、亜鉛合金は防食性と耐熱性に優れており、亜鉛によるメッキ加工がされたトタンよりも耐久性に優れています。
特にトタンなどの金属類は錆びやすいイメージもありますが、ガルバリウムは特殊なメッキ加工により錆びにくい性質が備わっているのです。
また、ガルバリウムの耐用年数は25～35年で、屋根で比較するとスレートと瓦の中間に当てはまる長さです。
メンテナンスをしっかりと行えば40年以上の耐用年数も期待できますよ。
ガルバリウムのメリット・デメリット
ガルバリウムは耐久性や価格など総合的に判断すると非常にバランスの良い素材であり、屋根・外壁どちらに使用してもコストパフォーマンスに優れた素材です。
もちろん他の素材に比べガルバリウムが劣る面もあり、決してガルバリウムが最も良い素材と言う訳ではありません。
例えばトタンなどの金属と比べ確かに錆びにくさはありますが、表面のメッキが薄いために傷がつくとそこから錆が発生してしまいます。
また、金属の質感上デザインはシンプルになりがちです。
落ち着いたシックな印象のお住まいにしたい方にはオススメの素材ですが、デザインにこだわりたい方はガルバリウム鋼板では物足りないかもしれません。
カバー工法とガルバリウム
ガルバリウムは特にカバー工法の際に採用することがオススメされます。
既存の素材に新しい素材を張り付けるカバー工法では建物に負担をかけないためにできるだけ軽量な素材が求められます。
こうした場合にガルバリウムが誇る軽量さがぴったりなのです。
最後に
総合的な面で優れるガルバリウムですが、定期的なメンテナンスは他の素材と同様に必要なものです。
錆びによってせっかくのガルバリウムが長く持たなかったと言うことがないように日々のメンテナンスをしっかりと行ってください。
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