アスベストが気になる住宅で外壁や屋根の工事前に確認したいこと

築年数が経過している家に潜むリスク?アスベストを正しく理解して安心リフォーム

先日、朝倉郡筑前町依井にお住まいのH様より、「テレビで古い建物のアスベストの話を見たんですけど、うちも年数が経ってるので工事するときに関係あるのかなと思って」というご相談をいただきました。
アスベストという名前は知っていても、一般住宅のどこに使われていたのかまでは知らない方も多いと思います。健康への影響を聞くと、自宅にもあるのではないかと心配になるのも無理はありません。

アスベストが気になる住宅で外壁や屋根の工事前に確認したいこと「外壁もそろそろ塗り替えようかって話してたところだったんですよ。ちょうどその頃にテレビで見たから、急に気になって。」

営業「昔の住宅だと、屋根材や外壁材なんかに使われていたものがありますよ。」

アスベストが気になる住宅で外壁や屋根の工事前に確認したいこと「アスベストって、もっと工場とかビルにあるものだと思ってました。普通の家にも使われてたんですね。」

営業「住宅にもあります。スレートの屋根や窯業系の外壁なんかですね。ただ、使われているかもしれないからって、今すぐ全部取り外すような話ではないですよ。」

住宅に使われていたアスベスト含有建材には、セメントなどと一緒に板状に固められたものがあります。建物に付いたままの状態と、工事で切断したり壊したりする状態では飛散のしやすさが異なります。

アスベストが気になる住宅で外壁や屋根の工事前に確認したいこと「うちは今まで普通に暮らしてきてますし、壁を触ったからどうこうってこともなかったです。テレビを見てから家のどこにあるんだろうとは思ってましたけど。」

営業「普段の生活より、気をつけるのは工事するときですね。削ったり切ったり、古い材料を外したりすると粉が出る可能性がありますから。」

アスベストが気になる住宅で外壁や屋根の工事前に確認したいこと「外壁は塗るだけのつもりなんですけどね。屋根はまだ何をするか決めてないです。」

営業「だったら、まず外壁と屋根の状態を見ましょう。その上で、工事する場所にどんな建材が使われているか確認します。」

現在は、建築物の解体や改修を行う場合、工事する部分の石綿含有の有無について事前調査が必要です。2023年10月以降は、建築物の事前調査を原則として一定の資格を持つ調査者が行うことになっています。

塗装だけでも工事する部分の確認は必要になる

アスベストが気になる住宅で外壁や屋根の工事前に確認したいこと「外壁を全部剥がすわけじゃないから、塗装ならあまり関係ないのかなとは思ってたんですよ。」

営業「塗装でも補修したり、表面を触ったりする作業がありますからね。何が使われてるか分からないまま工事には入らないですよ。」

アスベストが気になる住宅で外壁や屋根の工事前に確認したいこと「壁はひびが少しあるくらいです。屋根の方は下からじゃ何も分からないですね。」

営業「その辺も含めて見ますよ。外壁ならどこまで補修するのか。屋根なら塗装で済む状態なのか。それによって触る場所も変わります。」

同じ塗装工事でも、建材の状態によって作業内容は変わります。塗るだけに見えても、傷んだ部分の補修や下地を整える作業が入ることがあります。

アスベストが気になる住宅で外壁や屋根の工事前に確認したいこと「家を建てた頃の書類なら、たぶん残ってます。押し入れにまとめて入れてるはずです。」

営業「あれば確認に使えますよ。図面や仕様書に材料の情報が残っていることもあります。」

アスベストが気になる住宅で外壁や屋根の工事前に確認したいこと「あの辺の書類って捨てていいのか分からなくて、ずっと置いたままなんですよ。こういうときに使うんですね。」

営業「書類で分かることもあります。ただ、それだけで判断できない場合は現地でも確認します。」

事前調査では設計図書などの書面と現地での目視確認を行います。それでも石綿を含んでいるか判断できない場合は、分析を行うか、石綿を含むものとして扱います。

アスベストが気になる住宅で外壁や屋根の工事前に確認したいこと「書類があれば全部分かるってわけでもないんですね。古い家だから、書いてないこともありそうです。」

営業「ありますよ。そのときは無理に見た目だけで決めません。必要な方法で確認してから工事を考えます。」

アスベストが気になる住宅で外壁や屋根の工事前に確認したいこと「外壁を塗りたいだけだったのに、テレビを見てからアスベストのことばっかり気になってたんですよ。」

営業「アスベストだけで工事を決めなくて大丈夫ですよ。まず今の外壁にどんな手入れが必要なのか。そこから見た方が分かりやすいです。」

アスベストが含まれていた場合は工事方法を合わせる

アスベストが気になる住宅で外壁や屋根の工事前に確認したいこと「もし入ってたとしても、外壁が傷んでたら何かはしないといけないですもんね。」

営業「そうなんですよ。入っていたら工事できない、ではないです。工事のやり方を合わせます。」

アスベストが気になる住宅で外壁や屋根の工事前に確認したいこと「私が気になってるのは、ご近所に粉が飛んだりしないかなんですよ。住宅地ですし、それは嫌だなと思って。」

営業「そこはきちんと対策が必要です。アスベストを含む建材を外す場合は、飛散を抑える方法で作業します。普通の建材みたいに何も考えず割って外すようなことはしません。」

石綿含有建材を扱う工事では、建材の種類や作業方法に応じた飛散防止措置が必要です。吹付け材のように飛散しやすいものと、板状に成形された建材では必要な対応も異なります。

アスベストが気になる住宅で外壁や屋根の工事前に確認したいこと「テレビだと防護服を着て建物を囲ってるような映像が出るじゃないですか。うちもそうなるのかなって想像してました。」

営業「アスベストがある工事を全部同じように考えなくていいですよ。何に含まれてるかで違います。屋根材や外壁材なのか、吹き付けてあるものなのかでも扱いが変わりますから。」

アスベストが気になる住宅で外壁や屋根の工事前に確認したいこと「うちは外壁を塗りたいのが一番で、屋根は状態を見てからです。大がかりに壊したいわけじゃないんですよ。」

営業「それならその前提で見ればいいですよ。塗装で手入れできる状態なら、その工事に必要な確認をします。もし傷みが大きくて建材を外す話になれば、そのときは撤去方法まで考えます。」

工事前の調査は、アスベストを探すこと自体が目的ではありません。実際に行う改修工事で、石綿を含む建材をどのように扱うのかを判断するために行われます。

アスベストが気になる住宅で外壁や屋根の工事前に確認したいこと「費用もその辺で変わりそうですね。最初からアスベストがあったら高いって決まってるわけじゃなさそうですし。」

営業「何をどこまで工事するかで変わりますよ。撤去が必要なら処理の費用も関係しますし、まず工事内容が決まらないと金額も出せないですね。」

アスベストが気になる住宅で外壁や屋根の工事前に確認したいこと「だったら、今の段階でネットを見ながら心配してても仕方ないですね。まず外壁と屋根を見てもらいます。」

営業「それでいいですよ。必要な工事を見た上で、アスベストの確認がどこまで必要なのかも一緒に考えましょう。」

一定規模以上の解体や改修工事では、事前調査結果を行政へ報告する必要があります。報告の対象にならない規模でも、解体や改修を行う際の事前調査自体は必要です。

アスベストという名前だけで工事を判断しない

築年数が経った住宅では、屋根材や外壁材などにアスベストが含まれている可能性があります。ただ、使われている可能性があるというだけで、住宅全体をすぐ撤去したり、工事を諦めたりする必要はありません。

気をつけたいのは、工事によって建材を削る、切る、壊す、取り外すといった作業を行うときです。そのため現在の改修工事では、施工する部分に石綿含有建材がないか事前に確認した上で工事方法を決めます。

外壁塗装を考えている住宅であれば、まず現在の外壁がどんな状態なのかを確認します。屋根も同じです。塗装で手入れできるのか、建材そのものを交換する必要があるのかで、アスベストへの対応も変わります。

アスベストが含まれていた場合にも、建材の種類と工事内容に合わせた方法があります。「古い家だから危険」「アスベストがあるなら全部撤去」と一括りにせず、現在の状態を確認して必要な工事から考える方が現実的です。

工事を相談するときも、アスベストについて詳しく調べてから話す必要はありません。「テレビで見て自分の家も気になった」「築年数が経っているので心配」と、そのまま伝えて大丈夫です。その住宅ではどの部分を確認する必要があるのか、含まれていた場合は工事方法がどう変わるのかまで説明を受けると判断しやすくなります。

朝倉郡筑前町依井をはじめ、太宰府市や筑紫野市、大野城市、小郡市、春日市、福岡市周辺で築年数の経った住宅の外壁塗装や屋根工事を考えている方も、まずは現在の住まいに必要な工事を確認するところから考えてみてください。アスベストについても、その工事に合わせて必要な確認を行えば、順序立てて検討できます。

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