
先日、太宰府市都府楼南にお住まいのI様より、「突然訪ねてきた業者さんから“セラミック塗料なら30年持ちますよ”と言われたのですが、本当にそんなに持つものなんでしょうか」というご相談をいただきました。
「長持ちする」と聞くと魅力的に感じる一方で、塗料の違いは見た目だけでは分かりにくいものです。初めての外壁塗装では、どこまで信じてよいのか迷いやすくなります。
「正直、“30年持ちます”って言われると、すごいなと思ったんです。でも、そんなに都合のいい塗料があるのかなとも思って。」
「そうですよね。30年と言われると、かなり安心感があるように聞こえます。ただ、その前に“どのセラミック塗料なのか”を確認したいところです。」
「セラミック塗料って、ひとつの種類じゃないんですか?」
「そこが少し分かりにくいんです。セラミックが入っている塗料をまとめてそう呼ぶことがあるので、名前だけでは性能まで判断できません。」
セラミック塗料という言葉は、特定の耐久年数や品質を保証する名称ではありません。配合量や塗料全体の設計によって、性能には差があります。
「ええ、そうなんですね。セラミックって聞くだけで、かなり強いものだと思っていました。」
「その印象は自然だと思います。だからこそ、営業トークでも使われやすい言葉なんです。」
「その業者さんも、“セラミックだから長持ちです”という説明がほとんどでした。」
「うーん、その説明だけだと少し足りないですね。商品名やメーカー、どんな理由で長持ちするのかまで聞いた方が安心です。」
耐久性を見るならセラミックより樹脂の種類を確認します
「じゃあ、塗料の持ちは何で決まるんですか?」
「大きく関係するのは、ベースになる樹脂の種類です。ウレタン、シリコン、フッ素などで特徴やグレードが変わります。」
「ああ、塗料の名前で聞いたことがあります。セラミックより、そちらを見るんですね。」
「はい。セラミック配合と書かれていても、ベースが何かによって考え方が変わります。」
塗料は、名前の響きだけでは比較しにくいものです。耐久性を考えるときは、配合されている成分だけでなく、主成分となる樹脂の種類を確認する必要があります。
「たとえば、セラミックが入ったウレタン塗料なら、基本はウレタンの性能を見るということですか?」
「はい、その理解で大丈夫です。セラミックが入ったから急に別物になる、というわけではありません。」
「なるほど……。それを聞くと、“セラミックだから安心”とは言い切れないですね。」
「そうなんです。セラミックが悪いという話ではなく、判断する材料がそれだけでは足りないということです。」
判断材料が増えると、営業トークではなく塗料の中身で比較しやすくなります。相見積もりを取る場合も、同じ基準で見比べやすくなります。
「見積もりにセラミック塗料とだけ書かれていたら、ちょっと確認した方がよさそうですね。」
「はい。そこは遠慮なく聞いてください。どのメーカーの何という塗料なのか、樹脂は何なのか、どんな機能があるのか。このあたりが分かると、かなり判断しやすくなります。」
高機能塗料は特徴と施工条件まで見る必要があります
「でも、セラミックが多く入っていて、本当に高機能な塗料もあるんですよね?」
「あります。たとえばガイナのように、セラミックを特徴にした断熱塗料もあります。」
「ガイナ、名前は聞いたことがあります。暑さ対策にいい、みたいな話ですよね。」
「そうです。夏の熱や冬の寒さに配慮した塗料で、防音や消臭といった特徴を持つものもあります。」
セラミックを含む塗料の中には、高機能な製品もあります。ただし、すべてのセラミック配合塗料が同じ機能を持つわけではありません。
「そういう塗料なら、選んでおけば間違いない感じですか?」
「いえ、そこは家の悩みに合うかどうかです。西日が強い、室内の暑さが気になる、音やにおいも気になる、そういう目的があれば候補になります。」
「うちは西日がけっこう当たるので、断熱の話は気になりますね。」
「それなら検討する価値はあります。ただ、費用とのバランスもありますので、必要な機能かどうかを一緒に見たいところです。」
機能性塗料は、目的がはっきりしているほど選びやすくなります。機能が多いほど必ず良いというより、住まいの悩みに合っているかが大切です。
「高機能な塗料って、施工も難しいんですか?」
「はい、塗料によっては注意点があります。下地処理や塗り方を間違えると、せっかくの性能が出にくくなることがあります。」
「それはもったいないですね。高い塗料を選んでも、塗り方が合っていないと意味が薄くなるんですね。」
「本当にそうなんです。だから高機能塗料ほど、塗料の特徴を理解して施工できるかも大事になります。」
塗料名よりも中身と目的を確認して選ぶ
セラミック塗料という言葉は、聞いただけで高性能な印象を受けやすいものです。しかし、セラミックが配合されていることだけで、耐久性や機能が決まるわけではありません。少量のセラミックが入っている塗料もあれば、断熱などの機能を目的として設計された塗料もあります。
塗料を選ぶ際は、商品名、メーカー、ベースとなる樹脂の種類を確認することが大切です。ウレタン、シリコン、フッ素など、樹脂の違いによって耐久性や価格帯の考え方は変わります。セラミック配合という言葉だけでは、塗料のグレードや持ちを判断するには情報が不足しています。
高機能塗料を検討する場合は、その機能が自宅の悩みに合っているかも確認したいところです。断熱性を期待するのか、汚れにくさを重視するのか、価格と性能のバランスを優先するのかによって、選ぶ塗料は変わります。機能が多いほど良いというより、住まいに必要な性能を選ぶことが大切です。
塗料の性能は施工によっても左右されます。下地処理、塗り回数、乾燥時間、メーカー仕様の理解が不足すると、期待した性能が出にくくなることがあります。名前やキャッチコピーだけで決めず、なぜその塗料を使うのか、どのように施工するのかまで確認しておくと安心です。
太宰府市都府楼南をはじめ、福岡市、筑紫野市、大野城市、小郡市、朝倉郡、春日市で外壁塗装を検討されている方は、「セラミックだから安心」と考える前に、塗料の中身と目的が住まいに合っているかを確認してみてください。











