
先日、筑紫野市針摺中央にお住まいのN様へ外壁塗装のお見積もりをご説明していた際、「工事期間が2週間くらいと聞くと、塗るだけにしては長い気がするのですが、その間は何をするんですか」というご質問をいただきました。
外壁塗装は、塗っている場面だけが目に入りやすい工事です。塗る前の準備や乾燥、確認作業は見えにくいため、工期の理由が分かりにくく感じられます。
「2週間と聞いて、少し長いなと思いました。正直、塗る作業ってそんなにかかるのかなと。」
「そう感じますよね。塗っている時間だけを想像すると、たしかに長く聞こえると思います。」
「足場を組んで、洗って、塗って終わり、くらいに考えていました。」
「流れとしては大きく外れていません。ただ、その間に下地を整えたり、塗らない場所を保護したり、乾かす時間を取ったりします。そこを詰めすぎると、あとで仕上がりに出てしまうんです。」
外壁塗装は、ひとつの作業だけで完了する工事ではありません。足場、高圧洗浄、下地処理、養生、塗装、手直し、片付けまでが順番につながっています。
「塗る前の準備の方が、思っていたより多いんですね。」
「そこが意外と大きいです。塗料をきれいに乗せるためには、塗る前の状態を整えておく必要があります。」
「雨が降ったら、その分止まることもありますよね。」
「あります。雨の日に無理をして進めるより、止めた方がいい日もあります。早く終わることだけを優先すると、かえって心配な工事になってしまいますから。」
天候や湿度によって、作業を進められる日と控えた方がよい日があります。工期は短ければよいというものではなく、必要な工程を省かず進んでいるかを見る必要があります。
足場と洗浄は塗る前の土台づくり
「最初は足場からですよね。」
「最初は足場ですね。一般的な戸建てなら、組み立てだけで半日近く見ておくことが多いです。だいたい4〜5時間くらいですね。」
「足場は、塗るための台みたいなものだと思っていました。」
「それもありますけど、安全のためのものでもあります。高いところで作業しますし、細かいところを確認するにも、足場が安定していないと難しいんです。」
足場は、作業のためだけでなく安全を確保するための設備です。屋根まわりや外壁の高い部分を安定して確認するためにも必要です。
「足場ができたら、次は塗装ですか。」
「その前に洗浄があります。外壁についた汚れやコケ、カビを落としてからでないと、塗料がうまく密着しにくいんですよ。」
「洗うだけでも一日かかるんですか。」
「建物の大きさや汚れ方にもよりますが、弊社では基本的に職人が一人で進めるので、一日かけて丁寧に洗うことが多いです。水が入ってはいけないところも見ながら進めます。」
高圧洗浄は、塗装前の汚れを落とす工程です。一人作業では、洗い残しや水の入り込みがないよう、順番を見ながら丁寧に進めます。
「洗えばすぐ塗れる、というわけでもないんですね。」
「そうですね。洗ったあとは下地を見ます。鉄部ならサビを落としたり、表面を整えたりしますし、必要なところにはサビ止めも入れます。」
「見積もりにあったケレン作業って、そのことですか。」
「そうです。ケレンって聞き慣れない言葉ですよね。塗る前に表面を整えて、塗料が乗りやすい状態にする作業です。」
下地処理は完成後に見えにくい工程です。一人で進める現場では、作業の区切りごとに確認しながら次の工程へ移るため、見えない準備にも時間が必要です。
養生から仕上げまで一つずつ進める理由
「養生も時間がかかると聞いて、そこも少し意外でした。」
「養生は地味なんですけど、かなり大事です。窓や床、塗料が付いてはいけないところをビニールやテープで覆っていきます。」
「貼るだけなら早そうに見えますけど、違うんですね。」
「ただ貼るだけなら早いかもしれません。でも、隙間があると塗料が入りますし、雨水がたまらないようにも考えます。一人で建物全体を回りながら進めるので、1日半から2日くらいかかることもあります。」
養生は、塗装しない場所を守るための工程です。塗る場所と塗らない場所をきちんと分けることで、仕上がりの線も整いやすくなります。
「そこまで準備して、やっと塗る工程に入るんですね。」
「ここからようやく塗装らしい工程に入ります。まず下塗りですね。仕上げの色を塗る前の土台みたいなものです。」
「一回塗って終わりではないんですね。」
「一回だけだと、どうしても薄くなったり、ムラが出たりしやすいです。下塗り、中塗り、上塗りと重ねて、塗膜を整えていきます。」
下塗りが不十分だと、中塗りや上塗りの仕上がりに影響する場合があります。仕上げの色を塗る前に、密着しやすい状態を作る工程です。
「一人で作業されるなら、一工程ごとに時間を見ておく必要がありますね。」
「そうですね。その日の気温や乾き方も見ますし、塗る範囲も確認しながら進めます。早く塗り進めるより、ムラや塗り残しが出ないようにする方を優先します。」
「軒天や雨樋も、同じ流れの中で塗るんですか。」
「順番を見ながら進めます。軒天はローラー跡が出やすい場所ですし、雨樋や破風、鉄部も仕上がりの印象に関わります。外壁がきれいになると、そういう細かいところも目に入りやすくなるんです。」
付帯部は、破風、雨樋、鉄部など外壁以外の細かな部材です。一人作業では、外壁と付帯部の順番を現場ごとに見ながら、仕上がりに無理が出ないよう進めます。
「最後は足場を外して終わりですか。」
「その前に、養生を外して確認します。養生を取って初めて見える部分もあるので、塗り残しや気になるところがないか見ます。」
「最後の確認にも、ちゃんと時間を取るんですね。」
「そこは急がないです。手直しがあれば直しますし、片付けまで含めて完了です。養生剥がしと手直しで、半日から一日くらい見ることもあります。」
外壁塗装の工期は一人作業で工程を省かないための時間
外壁塗装の工期が約2週間ほどかかるのは、塗料を塗る時間だけでなく、足場の設置、高圧洗浄、下地処理、養生、下塗り、中塗り、上塗り、付帯部塗装、手直し、足場解体までの工程があるためです。弊社では基本的に職人が一人で作業を進めるため、各工程を順番に確認しながら進める時間が必要になります。
足場は高所作業を安全に行うための準備です。高圧洗浄は外壁の汚れやコケを落とし、塗料が密着しやすい状態を作ります。ケレン作業やサビ止めは、鉄部などの下地を整える作業です。完成後には目立ちにくい工程ですが、一人で現場を見るからこそ、作業の区切りごとに状態を確認しながら進めます。
養生は、窓や床、塗料が付いてはいけない場所を守るために行います。下塗り、中塗り、上塗りは、それぞれ役割が違います。下塗りで密着を助け、中塗りと上塗りで塗膜を整え、色や仕上がりを安定させます。軒天や雨樋、破風、鉄部などの付帯部も、家全体の見た目に関わるため、外壁とあわせて確認したい部分です。
工期は、建物の状態や天候によって変わります。雨や湿度の影響で作業を控える日が出ることもありますが、無理に進めず、乾燥や確認の時間を取ることが安心につながります。筑紫野市針摺中央をはじめ、太宰府市、大野城市、小郡市、福岡市、朝倉郡、春日市で外壁塗装を検討されている方は、日数の長さだけでなく、一人の職人が各工程を丁寧に積み重ねる意味も含めて工事内容を確認してみてください。











