
先日、大野城市月の浦にお住まいのN様より、「外壁塗装の見積もりを何社か取ったんですが、塗り回数や説明が業者ごとに違って、どれを信じればいいのか分からなくなってきました」というご相談をいただきました。
相見積もりを取ると、金額だけでなく工事内容まで違って見えることがあります。専門的な言葉も多いので、比べようと思うほど余計に迷ってしまう方は多いですよね。
「最初は金額を比べるつもりだったんです。でも話を聞いているうちに、業者さんごとに言うことが違ってきて。」
「それは迷いますよね。金額だけ違うならまだ比べやすいんですけど、工事内容まで違うと、どこを見ればいいのか分からなくなりますよね。」
「そうなんです。ある業者さんは3回塗りで十分と言っていて、別の業者さんは4回塗りだから安心ですと言っていて。」
「そこ、よくあるところなんですよ。4回塗りと聞くと、回数が多い分だけ良さそうに感じますよね。」
外壁塗装では、一般的に下塗り、中塗り、上塗りという流れで塗装を行うことが多くなります。ただし、塗料や外壁の状態によって必要な工程が変わる場合もあります。
「単純に考えると、3回より4回の方が丈夫そうに聞こえるんですよね。」
「そう感じますよね。でも、塗装って回数だけ増やせばいいというものでもないんです。大事なのは、なぜその回数が必要なのかなんですよ。」
「4回塗る理由があるかどうか、ということですか?」
「そうです。外壁の傷みが強くて下塗りを追加する必要があるのか、塗料メーカーの仕様として回数が決まっているのか。そこが説明できるなら分かります。」
塗り回数は、見た目の数字だけで判断しにくい部分です。必要な理由がある4回塗りと、差別化のためだけに見える4回塗りでは、意味が変わってきます。
「理由まで聞けばよかったです。回数だけ聞いて、いいのかなと思っていました。」
「それは普通だと思いますよ。塗装のことって、普段から知っているものではないですからね。だからこそ、こちら側が分かるように説明しないといけないんです。」
「相見積もりって、比べれば分かりやすくなると思っていたんですけど、逆に分からなくなりました。」
「そうなんですよね。相見積もり自体はすごく大事です。ただ、条件がバラバラだと比べにくいんです。塗料、塗り回数、補修内容、付帯部まで、どこまで含まれているかを見ないと判断しづらいですね。」
4回塗りが必要な場合とそうでない場合
「外壁塗装は3回塗りが基本なんですか?」
「基本は3回塗りで考えることが多いですね。下塗りで外壁との密着を作って、中塗りと上塗りで仕上げていく流れです。」
「じゃあ、4回塗りと言われたら怪しいんでしょうか。」
「全部が怪しいわけではないですよ。必要な4回塗りもあります。ただ、理由がないまま『4回だから安心』と言われると、そこは確認した方がいいですね。」
3回塗りは、多くの外壁塗装で基本となる考え方です。塗料メーカーの仕様や外壁の状態によって、下塗りを追加するなど工程が増えることもあります。
「どういう時に4回になるんですか?」
「たとえば外壁が傷んでいて、下塗りをかなり吸い込んでしまうような状態ですね。そのままだと仕上げの塗膜がうまく作れないので、下塗りをもう一度入れることがあります。」
「外壁が塗料を吸い込むんですか?」
「吸い込みが強い外壁はありますよ。表面が弱っていると、下塗りを入れてもすぐに吸われてしまうんです。そういう時は、もう一度下塗りを入れて土台を整える感じですね。」
外壁の劣化が進んでいると、塗料が均一に乗りにくくなることがあります。下塗りは仕上げ塗料をきれいに乗せるための土台になるため、外壁の状態に合わせた判断が必要です。
「それなら4回塗る意味がありますね。」
「そうなんです。意味があるなら必要な工程です。ただ、外壁の状態がそこまで悪くないのに、ただ回数を増やすだけなら、材料費も手間も増えますよね。」
「工事費も上がりますよね。」
「上がりやすいですね。材料も使いますし、作業時間も増えます。だから、お客様にとって本当に必要な4回なのかを見たいんです。」
「4回塗りと書いてあるだけで安心してはいけないんですね。」
「そうですね。回数よりも、どの工程を増やしているのかが大事です。下塗りを増やすのか、上塗りを増やすのかでも意味が変わりますから。」
塗り回数が増える場合は、どの工程が追加されているのかを確認する必要があります。下塗りの追加なのか、仕上げ塗料の追加なのかによって、目的も費用の意味も変わります。
「メーカーが4回塗りを指定している場合もあるんですか?」
「ありますよ。特殊な塗料や仕様によっては、メーカー側で工程が決まっていることがあります。その場合は、その仕様に合わせる必要がありますね。」
「じゃあ、業者さんの好みで決めるものではないんですね。」
「そうなんです。塗料には使い方がありますからね。メーカーの仕様と、実際の外壁の状態。その両方を見て決めるものなんですよ。」
相見積もりでは金額より説明の中身を見る
「正直、見積もりの金額だけ見ると、安いところに気持ちが寄ってしまいます。」
「分かります。金額は一番目に入りやすいですからね。ただ、塗装の場合は、安い理由も高い理由も見た方がいいんですよ。」
「安い理由ですか?」
「そうです。塗料が違うのか、塗り回数が違うのか、補修範囲が違うのか。そこが分からないと、本当に安いのかどうか判断しにくいんです。」
相見積もりでは、総額だけを比べると内容の違いが見えにくくなります。同じ外壁塗装でも、下地補修や付帯部、塗料の種類が違えば金額に差が出ます。
「高い見積もりの方が丁寧というわけでもないですよね。」
「もちろんです。高いから必ず良い、安いから悪い、ではないんですよ。大事なのは、その金額になっている理由をちゃんと説明できるかですね。」
「4回塗りと言われたら、なぜ4回なのか聞いていいんですか?」
「聞いて大丈夫です。むしろ聞いた方がいいです。そこで外壁の状態や塗料の仕様をもとに説明してくれるなら、判断しやすくなりますよね。」
「逆に、回数が多いから安心です、だけだと少し不安ですね。」
「そうなんですよ。『多いから安心』だけでは足りないんです。どの部分に必要で、何のために増やすのか。そこまで聞けると見え方が変わります。」
工事内容の説明は、見積もりを比較するときの大切な材料になります。塗り回数や塗料名だけではなく、外壁の状態に合わせた提案になっているかを確認したいところです。
「悪い業者だと、4回塗りと言っていても実際は違うこともあるんですか?」
「残念ですけど、そういう話を聞くことはあります。4回塗りと言いながら、実際は回数が足りていないような工事ですね。」
「それは見ていて分かるものなんでしょうか。」
「お客様がずっと見張るのは現実的ではないですよね。だから、工程の説明や写真の記録、工事中の報告があるかどうかは大事だと思います。」
「写真があると、あとから確認しやすいですね。」
「そうですね。下塗り、中塗り、上塗りがどう進んだか分かるだけでも安心感は違います。見えなくなる工程だからこそ、記録はあった方がいいですね。」
塗装工事は、完了後に中の工程を目で確認しにくい工事です。工事中の写真や進捗の共有があると、見えない部分の不安を減らしやすくなります。
「相見積もりを取ったら、金額より質問した時の答え方も見た方がいいんですね。」
「そこはかなり見ていいと思います。質問したときに、嫌な顔をせずに説明してくれるか。専門用語だけでなく、分かる言葉にしてくれるか。そこも大事ですよ。」
「確かに、分からないまま契約するのは怖いです。」
「そうですよね。塗装工事は金額も大きいですし、家に関わる工事です。納得できないまま進めるより、気になるところを聞いてから決めた方がいいですよ。」
塗り回数の多さより必要な工程の理由を確認する
外壁塗装の相見積もりでは、業者ごとに金額や提案内容が違うことがあります。塗料の種類、補修範囲、付帯部の扱い、塗り回数などが違えば、同じ外壁塗装でも見積もりの見え方は変わります。総額だけで判断すると、必要な工程が入っているのか、反対に不要な工程が増えていないかを見落としやすくなります。
塗り回数については、3回塗りが基本となる工事が多くあります。下塗り、中塗り、上塗りという流れで塗装を重ね、外壁との密着や仕上がりを整えていきます。ただし、外壁の劣化が進んでいて下塗りを吸い込みやすい場合や、塗料メーカーが指定している場合には、4回以上の塗装が必要になることもあります。大切なのは、回数そのものではなく、その回数が必要になる理由です。
4回塗りを強くアピールされた場合は、どの工程を増やすのか、なぜ増やす必要があるのかを確認してみると判断しやすくなります。理由が外壁の状態や塗料の仕様に基づいているなら納得しやすいですが、ただ「多く塗るから安心」という説明だけでは不安が残ります。回数が増えれば材料費や作業時間にも関わるため、その負担がお客様にとって必要なものかどうかを見ておきたいところです。
相見積もりで大切なのは、安い見積もりを探すことだけではありません。質問に対して分かりやすく答えてくれるか、外壁の状態をもとに説明してくれるか、工事中の工程を共有してくれるかも、安心して任せるための判断材料になります。大野城市月の浦をはじめ、太宰府市、筑紫野市、小郡市で外壁塗装を検討されている方は、塗り回数や金額だけでなく、その提案にどんな理由があるのかを確認してみてください。











