ガルバリウム鋼板とは?外壁や屋根に使われる理由
かつてはモルタル外壁と瓦屋根が主流でしたが、現在では外壁や屋根に使用される材料が多様化しています。
その中でも注目されているのが、ガルバリウム鋼板です。
ガルバリウム鋼板は、外壁や屋根に使用できる鉄板で、耐久性やデザイン性に優れています。
一部の住宅メーカーは、ガルバリウムを「一生持つ」「塗装の必要がない」と説明することもありますが、実際にはメンテナンスが必要な材料です。
ガルバリウム鋼板の耐久性と塗装の必要性
塗装が必要になるタイミング
ガルバリウムは、他の材料に比べて耐久年数が長めですが、約20年前後で塗装が必要となります。
特に屋根に使用される場合、紫外線や雨風にさらされるため、塗膜の劣化が進みやすいです。
ガルバリウムを屋根に採用する場合、メンテナンス時期が延びることから費用を抑えられる点がメリットとなります。
ただし、経年劣化が進むと、いずれは塗装や修繕が必要です。
ガルバリウム鋼板のメリットとデメリット
メリット
- 耐久性が高い
長期間にわたり、美観と機能を維持できます。 - メンテナンス頻度が少ない
他の屋根材よりも耐久年数が長く、コストを抑えることができます。 - デザイン性が豊富
モダンな外観に適しており、さまざまな住宅に対応可能です。
デメリット
- 夏場の高温
鉄板の特性上、夏場に熱を持ちやすいため、屋根裏が暑くなることがあります。 - 雨音が響く
雨が降った際、雨水が当たる音が気になるという声が多く聞かれます。
これらを踏まえ、総合的な観点で外壁材や屋根材を選ぶことが重要です。
ガルバリウム鋼板の塗装方法
ガルバリウム鋼板の塗装工程は、鉄部の塗装方法と同様です。以下が基本的な手順です。
- 洗浄
表面の汚れやほこりをしっかり洗い流します。 - ケレン
サビや古い塗膜を削り取り、塗料の密着性を高めます。 - サビ止め塗料を塗布
サビの発生を防ぐための下地処理を行います。 - 中塗り・上塗り
適切な塗料を使い、2層にわたって仕上げ塗りを行います。
外壁と比べて材料の種類は少ないものの、塗装工程は手間がかかるため、費用は大きく変わらないことが多いです。
ガルバリウム鋼板の選択で迷ったら業者に相談を
外壁や屋根にガルバリウム鋼板を使用する際には、その特性やメンテナンスの必要性をしっかり把握することが大切です。
分からないことがあれば、業者に直接相談することで、正しい情報をもとに最適な選択ができます。
まとめ ガルバリウム鋼板の魅力とメンテナンスの重要性
ガルバリウム鋼板は、耐久性やデザイン性に優れた外壁材・屋根材ですが、約20年を目安にメンテナンスが必要です。
塗装の工程や特性を理解し、適切にケアすることで、長く美観と機能を保つことができます。
迷ったときは、ぜひ専門業者に相談してみてください!