
「昔は自分で全部塗ったんですよ。でも最近は脚立に上がるのも怖くて…。DIYって、いまだにできるもんですかね?」
大野城市乙金台のS様が、少し照れくさそうにこんなご相談をくださったところから今回の話が始まりました。
「デッキやフェンスくらいなら全然できますよ。ただ、外壁全部となるとかなり時間も体力も必要なんですよ。」
「やっぱりそうですよね…。前は勢いでなんとかなったけど、さすがに今はきついです。」
こういうお話、本当に多いんです。
みなさん「できる・できない」ではなく、「失敗したらどうしよう」という不安のほうが大きいんですよね。
「外壁って、高いところが多いですし、実際に近くで見ると想像以上に広いですよ。」
「それは感じますね。下から見るのと全然違いますもんね。」
外壁塗装は、思っている以上に体力仕事です。
それを無理してDIYしようとすると、途中で挫折したり、仕上がりが不自然になったり、後悔する原因にもなります。
「“できるだけ自分でやりたい”って気持ちはすごくよく分かります。でも、外壁は家の健康に直結するところなので、迷うなら相談したほうが絶対に安心ですよ。」
「たしかに。誰にも聞かずにやって失敗したら怖いですね。」
最初は軽い会話から始まった相談でしたが、話していくうちに“本当は不安だった”という気持ちが伝わってきました。
外壁DIYの難しさは“塗る前”からはじまる
「外壁塗装って、実は“塗る作業”自体は全体の一部なんです。一番大変なのは、その前の段階なんですよ。」
「え、そうなんですか?塗るのが大変だと思ってました。」
そうなんです。
DIY塗装で多くの人がつまずくのは、実は“見えない準備の部分”なんです。
「まず高圧洗浄で汚れやカビを落とすんですが、これだけで半日以上かかることもあります。さらに乾燥時間も必要で…。」
「乾燥ってそんなに大事なんですね。」
乾燥が不十分だと、どんなに良い塗料でも密着しません。
つまり、きれいに塗れたとしても長持ちしないんです。
「それから、ひび割れ補修や窓まわりの養生も必要です。これを丁寧にやらないと塗料が飛んで汚れちゃうんですよ。」
「サッシにペンキが付いたら…落ちないですよね?」
「そうなんです。時間が経つと本当に取れなくなります。」
こういう話をすると、みなさん一気に表情が変わるんですよね。
“手軽に塗れそう”と思っていた方でも、具体的な工程を知ると「そんなに大変なの?」と驚かれます。
「それに、天気との相性もあります。晴れてても湿気が高いと乾かないし、強風の日は塗料が飛んで大変です。」
「素人だと判断できないポイントばかりですね…。」
現場に立つと、天気を読むことすら作業の一部なので、ここは経験の差が大きく出てしまうところです。
DIYでできる範囲と、プロに任せるべき範囲
「もちろん、全部が全部プロじゃないとダメってことではないですよ。デッキやフェンスみたいに低い位置の木部はDIYでも問題なくできます。」
「あ、そこは自分でもできそうですね。」
こうやって話していると、“全部やろうとしたから不安だっただけ”という方も多いです。
「外壁全体のように広くて高いところはプロに任せて、楽しめる部分だけDIYにするのはすごく良い考えですよ。」
「なるほど!そう分ければ気軽にできますね。」
DIYは、本来“楽しむ”ものです。
でも、外壁全体となると“守るための工事”に変わるので、求められる精度もまったく違うんです。
「迷ったらいつでも聞いてくださいね。塗料選びでも、どの部分をDIYにするかでも、アドバイスできますので。」
「そう言ってもらえると安心です。本当に相談してよかった。」
こういう瞬間が、私たちにとって一番やりがいを感じるところなんですよね。
外壁塗装で後悔しないために
外壁のDIYは一見簡単に見えますが、実際には洗浄・補修・養生・天気の判断など、仕上がり以前の作業がとても難しいです。
一方で、デッキやフェンスのような“楽しめる範囲”ならDIYでも十分可能です。
外壁や屋根のように家全体を守る部分は、経験や知識が必要になるため、プロに依頼したほうが長持ちする仕上がりになります。
大野城市をはじめ、太宰府市・筑紫野市・小郡市・福岡市・糟屋郡・筑前町で塗装を検討中の方へ。
「DIYとプロ、どっちがいい?」「費用はどれくらい違う?」など、気になることがあればいつでもご相談ください。
あなたのお家にとってベストな方法を、分かりやすく丁寧にご案内いたします。











