太宰府市五条にお住まいのH様から、「北側の壁のコケがひどくなってきて、もう自分じゃどうにもならないんです」というご相談をいただきました。築9年目のお住まいはサイディング外壁で、南側はまだ艶が残っていましたが、北面は一面が緑色に染まったような状態で、黒ずんだ筋も目立っていました。
「高いところまでは届かないし、脚立でやるのも怖いんですよ。半分掃除してもまたすぐに出てきて、もう限界だなって思って。」
「そうですよね。この高さは脚立でも危ないですし、どうしても手が届かないですもんね。それに北側は日が当たりにくいので乾かなくて、コケが広がりやすいんです。」
「やっぱりそうなんですね…。うち、田んぼも近いから湿気も多いんですよね。」
「そうなんです。その環境が重なると、どんなに掃除しても追いつかなくなるんですよ。」
コケが目立つ原因を一緒に確認
北面の壁に近づくと、表面は湿り気を帯びていて、手でなぞると指先にざらつきと緑色の跡が残りました。目地の隙間には黒ずみが溜まり、下の方は雨だれで色が濃くなっていました。
「あぁ、やっぱり近くで見るとひどいですね…。築10年も経ってないのに、こんなにコケって出るもんなんですか?」
「年数よりも環境の影響が大きいんですよ。特に田んぼが近いと湿気が多いですし、北側はどうしても乾きにくいので出やすいんです。」
「そうなんだ…。南側は全然気にならないから、なんでだろうって思ってたんです。」
「あっち側(南)は日がよく当たるので乾きやすいんですよね。でもこっち(北)は建物の高さもあって、上の方まで乾かないんです。そのせいでコケが残りやすくなっちゃうんです。」
「なるほど…。やっぱりこのまま放っておくのは嫌ですね。」
コケ対策に効果的な塗料のご提案
庭を回って建物の影になっている部分を一緒に見ていると、H様が不安そうに聞かれました。
「掃除してもどうにもならないなら、やっぱり塗り替えしかないんですよね。」
「そうですね。今回みたいにコケが出やすい環境のおうちだと、低汚染タイプの塗料がおすすめです。汚れがつきにくいですし、雨が降ったら表面の汚れを自然に流してくれるんですよ。」
「へぇ〜、雨で流れてくれるんですか。それならすごく助かりますね。」
「そうなんです。それに防カビ・防藻の性能もあるので、コケの発生をグッと抑えてくれますよ。」
「それなら安心ですね。正直、掃除に疲れちゃってたので…。」
「環境に合わせて塗料を選んであげると、今後のお手入れが本当にラクになります。ストレスも減りますしね。」
「なるほど…。塗装のときにちゃんと考えて選ばないといけないんですね。」
塗料選びは優先順位を決めることが大切
南面に移動すると、まだ艶が残っている外壁が光を反射していて、北面との違いが際立って見えました。
「塗料っていろんな種類がありますけど、全部の悩みを一度に解決できるわけじゃないんです。だから何を一番にしたいか、優先順位を決めるのが大事なんです。」
「優先順位…。私の場合はもうコケ対策が一番ですね。」
「それなら低汚染の塗料がベストですね。もし夏の暑さが気になるなら遮熱タイプ、とにかく長持ちを重視するなら高耐久の塗料…というふうに選んでいきます。」
「なるほど〜。それぞれに得意なところがあるってことですね。」
「そうなんです。だから『コケを抑えたい』『汚れが目立たない色がいい』みたいに、気になることを具体的に伝えてもらうのが一番大事なんです。」
「分かりました。やっぱりうちはコケをどうにかするのを第一に考えます。」
コケ対策に必要な考え方
外壁のコケは、湿気や日当たりといった環境による影響が大きく、掃除だけでは根本的な解決になりません。塗装によって防汚性や防藻性を加えることで、長く安心できる状態を保つことができます。
ただし、塗料は万能ではありません。住まいの条件やお客様の希望に合わせて優先順位を決めることが、最適な選択につながります。今回のように「コケを何とかしたい」と明確であれば、それに合った塗料を選ぶことが一番の解決策になります。
太宰府市・小郡市・筑紫野市・大野城市・福岡市にお住まいの皆さま。外壁のコケや汚れでお困りでしたら、ぜひお気軽にご相談ください。地域の環境を踏まえたご提案で、快適に暮らせる住まいをサポートいたします。