筑紫野市紫にお住まいのM様から外壁リフォームについてご相談をいただきました。外壁の表面には色あせが進み、北側には苔が付着している箇所も見られました。点検を進める中で、M様から「重ね張り」という工事方法について質問を受けました。
「最近、知り合いから“外壁は重ね張りにするといいよ”って聞いたんですけど、どういう工事なんですか？」
「今の外壁を全部剥がさずに、その上から新しい外壁材を張る方法なんです。解体作業がない分、工期が短く済むのが大きな特徴ですよ。」
M様は「なるほど」とうなずきながら、外壁に手を触れてチョーキングで白くなった粉を見つめておられました。
重ね張りのメリットを実感いただいた場面
「じゃあ、普通の張り替えより工事は早く終わるんですね。」「そうです。撤去の手間がないので、期間も費用も抑えやすいんです。」
私は外壁の南側を指しながら、「ここは塗膜が薄くなっていますが下地はまだしっかりしています」とお伝えしました。
「それなら安心です。長く足場をかけられるのは正直負担なので、早く終わるのはありがたいです。」「さらに壁が二重になることで、断熱や防音の効果も高まります。夏は涼しく、冬は暖かさを感じやすくなると思いますよ。」「紫は冬になると冷え込みますから、その点はすごく魅力的ですね。」
外壁を見上げながら、M様は「なるほど」と納得の表情をされていました。
向いている家と向かない家
ただし、重ね張りはすべてのお住まいに適しているわけではありません。調査を続けていると、窓まわりにひびが入っている箇所が見つかりました。
「こういうひびがある家でも重ね張りはできるんですか？」「浅いものなら補修してから重ね張りができます。ただ下地が大きく傷んでいる場合は、重ねても意味がなくなってしまいますね。」
ひび割れを指差しながら「もしこの奥まで水が入っていたら、中から劣化が広がる可能性があるんです」と説明すると、M様は神妙な面持ちでうなずかれていました。
「やっぱり下地の診断が大事なんですね。」「その通りです。重ね張りで進めるか、それとも一度撤去してから新しく張り直すかは診断で決める必要があります。」
後悔しないための考え方
点検を終えたあと、M様から「結局どちらを選ぶのが正解か迷いそうです」と言葉がありました。
「工期や費用に目が行きがちですが、大事なのは“長く安心できるか”です。今だけの安さよりも、将来を考えて選んだ方が結果的に満足度が高くなります。」「そうですね…。安くてもすぐまた直すことになったら意味がないですから。」「そうです。M様の家に合った最適な方法を一緒に見つけましょう。」
外壁に視線を向けながら、M様も「納得できました」と安心された様子でした。お住まいを長く守るためには、費用や工期だけでなく、家の状態をきちんと踏まえた判断が欠かせません。
福岡市・筑紫野市・太宰府市・小郡市・大野城市・糟屋郡・筑前町にお住まいの皆様へ
外壁リフォームで注目される「重ね張り」は、工期の短さや費用面でのメリットに加え、断熱性や防音性を高められる工法です。ただし、すべてのお住まいに適しているわけではなく、下地の状態によっては別の方法を検討する必要があります。
福岡市・筑紫野市・太宰府市・小郡市・大野城市・糟屋郡・筑前町で外壁リフォームをご検討の方は、一度ご自宅の状態をしっかり診断されることをおすすめします。安心できる暮らしを守るために、最適なご提案をさせていただきます。
