「この家、ずっとキレイなまま保てたらいいのになぁ…」
先日、太宰府市国分にお住まいのW様邸へ外壁塗装のご相談でお伺いしたときのことです。
築15年ほどになる2階建てのお宅で、今回が初めての外壁塗装。外壁はモルタル仕上げで、全体的に色あせが進み、チョーキング(壁を手で触ると粉がつく現象)も見られました。
「友達から“光触媒塗料”がいいって聞いたんですけど、本当にそんなに汚れないんですか?」
最近よく耳にする光触媒塗料。太陽の光と雨で外壁の汚れを分解・洗い流してくれるという、“セルフクリーニング効果”が売りの塗料です。でも私たち職人から見ると、正直に言って“誰にでもおすすめできる塗料”ではありません。
光触媒塗料は環境次第で効果に差が出る
「確かに理論上は魅力的な塗料なんですが、実際は“光がしっかり当たる”ことと、“雨がしっかり当たる”ことの両方が揃って、やっと性能を発揮するんです」
「うちは北側の壁がけっこう日陰で、しかも軒が深くて雨も当たりにくいんですよね…」
「その条件だと、光触媒のメリットはあまり期待できません。むしろ、汚れが分解されずに残ってしまって、通常の塗料より早く汚れて見えることもあります」
「それじゃ、せっかく高いお金払っても意味がなくなるってことですよね」
「そうなんです。ですから当社では、“実際に効果が出づらい環境が多い”という判断から、光触媒塗料の取り扱いはしておりません」
代わりにご提案したのは…
光触媒を使わないからといって、他にいい塗料がないわけではありません。むしろ最近は、耐候性や低汚染性に優れた塗料がたくさん出てきています。
「たとえば“ラジカル制御型塗料”は紫外線による劣化に強く、長持ちしますし、“低汚染性塗料”も汚れが付きにくい処方になっています」
「そういうのもあるんですね。光触媒ばかりに目がいってましたけど、ほかの選択肢も考えてみたくなりました」
「性能だけでなく、色やツヤ、価格とのバランスも大事ですからね。W様のご希望をしっかりお聞きしながら、最適な塗料をご提案させていただきます!」
家に合った塗料選びが一番大事!
この日は、光触媒に関する詳しいご説明と、当社が採用している塗料の特徴をじっくりお話しさせていただきました。
「最初は“汚れにくいなら光触媒で決まりかな”と思ってたんですけど、ちゃんと話を聞いてよかったです!」
「外壁塗装は10年に一度の大事な機会です。だからこそ“流行”よりも“その家に合った確かな選択”が一番大事なんです」
光触媒塗料は確かに魅力的に見えますが、どんな家にも合うわけではありません。だからこそ、私たちは職人として、目先のメリットだけでなく、将来まで見据えたご提案を大切にしています。
太宰府市やその近隣地域で外壁塗装をご検討中の方、「本当にうちに合った塗料は?」とお悩みであれば、ぜひ一度ご相談ください!
現場経験豊富な職人が、しっかりとご説明・ご提案させていただきます!