
先日、小郡市三沢のK様から「訪問販売に急かされて不安になったので相談したい」とご連絡をいただきました。こうしたお声は本当に多く、皆さん“今すぐ工事しないと危険”と強い言葉を言われて不安になりがちなんですよね。
「急に来て“このままだと危ない”と言われたら焦っちゃって…本当にそんな状態なんですか?」
「訪問販売は緊急性を強調することが多いんです。まずは落ち着いて第三者の見解を聞くのが大事ですよ。」
「“今日決めたら安くします”っていうのも本当なんですか?」
「その日限定の値引きは、本来ありえません。後でトラブルになることも多いので慎重になってくださいね。」
強引な営業を受けると判断力が鈍りやすいですが、焦らなくて大丈夫です。冷静になれば“あれ?おかしいな?”と気づける部分はたくさんあります。
「じゃあやっぱり、その場で決断しないほうがいいってことですよね?」
「絶対にしない方がいいです。他の業者にも見てもらって比較すれば、本当に必要な工事かどうかすぐ分かります。」
不安を利用される前に、一度距離を置く勇気ってすごく大事なんですよ。
「人柄が良かったから」で選ぶと起こる落とし穴
「説明が丁寧でいい人だと“この人なら大丈夫”って思っちゃうんですけど…やっぱりそれだけじゃダメですよね?」
「人柄は大事なんです。でも“施工品質”とは別なんですよ。」
「前に頼んだ業者さんは感じが良かったのに、3年で剥がれてきちゃって…」
「営業が丁寧でも、施工班が同じ品質とは限らないんです。そこが一番難しいところなんですよ。」
優しい人=良い業者、と思いたい気持ち、すごく分かります。でも塗装工事は“技術と管理”がすべてです。性格の良さで塗膜が長持ちするわけじゃないんですよね。
「じゃあ何を見ればその業者さんの実力が分かるんですか?」
「施工事例や現場の管理体制、保証の内容、あと実際のお客様の口コミですね。人柄だけで決めなければ失敗はかなり減りますよ。」
会話していると“ちゃんと見極めなきゃ”と思ってくださるのが伝わってきて、こちらも気持ちが引き締まります。
“最安値の罠”は見えないところに潜んでいる
「相見積もりを取ると安い業者さんって必ずいるんですけど、やっぱり安いと危ないんですか?」
「安さには必ず理由があります。材料が薄かったり、塗る範囲を少なくしていたり、その分どこかで帳尻を合わせています。」
「前にお願いした業者さんも、工事後に“ここは見積もりに入ってません”って言われて追加料金を取られました…」
「それ、よくあるトラブルです。あとで“書いてないから”と主張されるんですよね。」
安すぎる見積もりは心が揺れますが、その裏には必ず“やってほしい内容が含まれていない”ケースがあります。値段に惹かれて契約してしまうと結果的に高くつくことも多いんですよ。
「じゃあ適正価格ってどう判断したらいいんでしょう?」
「相場から極端にズレていないこと、工程がしっかり書いてあること、この2つを見れば大きく間違えません。」
迷うポイントを一つずつ整理していくと、自然と“危ない見積もり”が見分けられるようになります。
業者選びの判断ポイント
塗装の失敗は“工事後に初めて気づく”のが怖いところです。契約時は誰でも丁寧で優しいので、そこでは判断材料になりません。見るべきは、施工の管理体制、職人の技術、使用塗料の根拠、保証の内容、そして工事後に何かあったときの対応姿勢です。塗装はただ色を塗る作業ではなく、家の寿命を10年以上左右するメンテナンスです。業者任せではなく、最低限の知識を持つことで“分からないまま契約する不安”から解放されます。訪問販売の勢い、人柄の良さ、最安値の誘惑——この3つは判断力を奪う要因です。冷静に比較し、信頼できる情報をもとに選べば、外壁塗装は本来とても安心して進められる工事なんです。
小郡市・太宰府市・大野城市・筑紫野市・福岡市近郊にお住まいの皆さん、業者選びで迷ったときはまず相談してください。不安をひとつずつ整理しながら、納得できる判断ができるよう丁寧にサポートします。塗装は“どこに頼むかで10年後が変わる工事”です。焦らず、賢く選びましょう。











