今回は小郡市津古にあるY様邸へ、外壁塗装のご相談でお伺いしました。
玄関先で迎えてくださったY様、「木の部分が最近色あせてきて気になっていてね。これ、塗り直した方がいいんでしょうか?」と、真剣なご相談をいただきました。
お話を伺うと、築年数は20年ほど。和風建築のお宅で、玄関柱や軒天など、外から見える部分に無垢材を多く使われており、とても趣のある造りです。
まずは木部の状態をしっかり確認
さっそく建物の周りを拝見すると、木部の表面は紫外線で色が抜け、塗膜がほとんど残っていない箇所もありました。中には乾燥による反りや小さな割れが出始めている部分も。
「やっぱり傷んでますか?」
「はい、少し乾燥が進んでいますね。このままにしておくと、水分が染み込みやすくなって、腐食やシロアリのリスクが出てきます。今がちょうど良いタイミングです。」
「なるほど、劣化してからじゃ遅いってことですね。」
木部には“専用の塗料”が必要です
木は“呼吸する素材”とも言われ、湿気を吸ったり吐いたりする性質があります。そのため、モルタルやサイディングのような外壁とは違って、塗料の選び方にもコツがあります。
「木部には、木材保護塗料という専用の塗料があります。浸透性が高くて、木の中に入り込んで防腐・防カビの効果を発揮します。表面に膜を張るタイプではないので、木の質感や木目を活かせるのが特徴です。」
「木目は残したいと思っていたので、それはありがたいですね。全部塗りつぶされると味がなくなってしまう気がして。」
「まさに、Y様のお家のような和風建築にはぴったりの塗料です。」
塗る時期と頻度も重要
「木部塗装で大事なのは、“見た目が気になったとき”が塗り替えのサインということです。特に、色あせや手触りのカサつきが出てきたら、塗膜の防水性能が落ちている証拠です。」
「何年に一度くらいが目安なんですか?」
「使用する塗料や日当たりの状況にもよりますが、木部の場合は5〜7年くらいで再塗装を考えるのが理想です。早めのメンテナンスが、結果的に家を長持ちさせることになります。」
ご提案とお客様の反応
木部用の塗料の種類、仕上がりの見本、メンテナンスの方法などを一つひとつ丁寧にご説明。Y様も実際にサンプルを手に取りながら、色味や質感をじっくりと確認されていました。
「塗装ってただ色を塗るだけだと思っていましたが、素材に合った方法があるんですね。勉強になります。」
「外壁の素材や傷み具合によって、最適な塗装方法は変わります。大切なお住まいを長く守るためにも、しっかりしたご提案をさせていただきますね。」
木部は、美しさと同時に繊細さも持つ素材です。だからこそ、状態をしっかり見極め、適切なタイミングで正しい塗装を行うことが大切です。
「うちの木の外壁、最近色が薄くなってきたかも…」と感じたら、それが塗り替えのサインかもしれません。気になる方は、どうぞお気軽にご相談ください。現地調査のうえ、最適な塗装プランをご提案させていただきます!