先日、太宰府市白川のK様邸に外壁塗装のご相談でお伺いしました。
玄関先で出迎えてくださったK様は、少し不安そうな表情でこうお話しされました。
「築12年なんですけど、外壁を触ると白い粉がつくようになってきて…これってやっぱり塗り替えのサインですか?」
「はい、チョーキングという現象ですね。塗膜が紫外線などで劣化している証拠です。ただ、K様のお宅はデザインがまだしっかり残っていますね。もしかすると“クリア塗装”が使えるかもしれませんよ」
「クリア塗装?透明な塗料ってことですか?そんな方法があるんですね!」
デザインを残したまま塗装できる「クリア塗装」
サイディングの外壁は、レンガ調や木目調などおしゃれなデザインが多く、「塗り替えで全部塗りつぶすのはもったいない」と感じる方も多いです。K様もまさにそのパターンでした。
「うち、このレンガ風の柄が気に入ってるんです。できればそのまま残したくて…」
「でしたら、クリア塗装がぴったりですね。透明の塗料なので、デザインを活かしながら、外壁の保護ができます」
「それ、まさに理想かも!でも、誰でもできるんですか?」
クリア塗装には“条件”があります
ここで重要なのが、「クリア塗装は外壁がきれいな状態じゃないと使えない」という点。
「たとえば、色あせが進んでいたり、カビやひび割れがあると、透明な塗料ではそれが隠れません。K様邸のように、柄がくっきり残っていてチョーキング程度なら、今がベストタイミングですね」
「じゃあ、あと数年放置してたら…」
「クリア塗装は難しくなっていたと思います。ほんと、ギリギリのいいタイミングでしたよ!」
「うわぁ、危なかった〜。相談して正解でしたね」
クリア塗装の良いところ、気をつけるところ
クリア塗装のメリットはなんといっても「見た目を変えずに保護できる」こと。さらに、シリコン系やフッ素系の高耐久タイプを選べば、10年〜15年しっかり持ってくれます。
「色も変えずに、長持ちしてくれるなんて最高ですね!」
「その通りです。ただし、断熱や遮熱の機能は普通の塗料ほどは期待できませんし、透けてしまう分、下地の状態をしっかり整える必要があります」
「なるほど…つまり、ちょっとでも汚れてたら目立つってことですね?」
「はい、なので施工前の洗浄や補修がとても大事になります」
ご提案とお客様の反応
今回の現場調査を踏まえて、「クリア塗装+部分補修」のプランをご提案しました。
「補修する箇所は少なく、外壁もきれいに残ってるので、このままの風合いで仕上げられますよ」
「うれしい!実は“塗る=真っ白になる”と思ってたんです。でも今の外観、家族全員気に入ってたので…」
「それがクリア塗装のいいところです。まるで“外壁に透明なコートをかける”ような感じですね」
「ほんとですね。これなら安心してお願いできます!」
外壁塗装というと、色を塗り替えるイメージが強いですが、今のデザインを残したい方には「クリア塗装」という選択肢があります。
特に築10年〜15年ほどで、外壁の状態がまだ良好な方には、非常におすすめです。
「うちもクリア塗装できるかな?」と思ったら、まずは現場の状態を見せてください。私たち職人が、しっかり確認して最適な方法をご提案させていただきます!