先日、筑紫野市二日市北にお住まいのK様から「外壁の目地がなんとなく変なんです」というお電話をいただきました。ちょうど数日前に雨が降ったばかりだったこともあり、不安になったとのことでした。
到着してすぐ、K様が案内してくれたのは建物の南側。日当たりがよく、紫外線の影響を受けやすい場所です。外壁自体はきれいに保たれていましたが、目地の部分がくぼんで影のようになって見えていました。
「ここなんです。少し前から、なんか隙間っぽくなってきたような気がして…。気のせいかなと思ったんですけど。」
「いえいえ、こういうちょっとした違和感が大事なんですよ。では、近くで見てみましょう。」
指先で目地を軽く押すと、コーキングが痩せて弾力がなくなっており、端のほうは壁材から浮いている箇所もありました。壁とコーキングの境目には、薄く黒い筋も見え始めていて、内部に雨水が入り込んだ可能性も否定できません。
小さな隙間でも放っておくと怖い
壁の状態を見たK様が、少し不安そうな表情でお尋ねになりました。
「これって、やっぱり水が入ったりするんでしょうか…？」
「そうですね。この隙間から雨が入って、外壁の中に水がまわることもあるんです。」
実際、壁の下のほうをよく見ると、一部のサイディングに細かな黒ずみが出ていました。見た目には大きな異常はありませんが、目地の隙間から染み込んだ雨水が流れてきた跡のようにも見えます。
「まだ大きな被害は出ていないみたいですが、放っておくと壁の中の木が湿ってしまったり、カビが生えたりすることもあります。今のうちなら、補修だけで済みますよ。」
「そんなことになるんですね…。ちょっとのことだと思って油断してました。」
外壁材自体はしっかりしていて、まだ塗装の劣化も少ない状態でしたが、コーキングだけが先に劣化してしまっていました。これは築10年を超えたお住まいでよくあるケースです。
丁寧な補修方法とスケジュール
その後、北側のサッシ周りも一緒に確認しました。こちらは特に日当たりが悪く湿気がこもりやすい場所。目地の一部にわずかなひび割れも見られました。
「今回は、古いコーキングをすべて取り除いてから新しく打ち直す“打ち替え”をおすすめします。見た目もすっきりして、長持ちしますよ。」
「やっぱり、上からかぶせるだけじゃだめなんですね。」
「はい、部分的にかぶせると見た目はきれいでも、中がしっかり接着されないので、またすぐ剥がれてしまうことがあるんです。」
お住まいは2階建てで、少し高い位置にも補修が必要な箇所があったため、足場が必要になりそうでした。
「全体で5日ほどあれば完了できると思います。雨が降ると少し延びるかもしれませんが、天気を見ながら進めていきますね。」
「思っていたより早く終わるんですね。安心しました。」
ご近所への配慮と工事中の対応
K様は、工事中のご近所への影響を気にされていました。お隣との距離がやや近く、音やニオイが気になっていたとのこと。
「うちの横、結構すぐ隣の家なんですけど…音とか大丈夫ですか？」
「はい、ご安心ください。作業前には私たちが近隣の方へご挨拶に伺いますし、養生シートも張って飛散や騒音を防ぎます。塗料の匂いも出ない工事ですので、ほとんどご迷惑はかからないと思います。」
「それを聞いて安心しました。やっぱり職人さんに直接聞くと、全然違いますね。」
「ありがとうございます。そう言っていただけると嬉しいです。」
K様は最後に、「こんなふうにちゃんと説明してもらえてよかった。しっかり工事してもらえるなら、ぜひお願いしたいです」と、笑顔を見せてくださいました。
外壁の隙間は、家からの小さなSOSです
目地のわずかな隙間や、コーキングのやせ細りは、住まいからの「そろそろ点検してほしい」というサインです。築10年前後を過ぎると、外壁材よりも先にコーキングのほうが傷みはじめます。
小さな不具合に見えても、その奥では水が入り込んでいたり、外壁の内側がじわじわと湿っていたりすることもあります。だからこそ、「あれ？」と思ったタイミングで、早めの点検が重要です。
筑紫野市や太宰府市、小郡市、大野城市、福岡市東区・早良区にお住まいで、外壁の隙間や目地の状態が気になってきた方は、どうぞお気軽にご相談ください。職人の目でしっかり確認し、あなたの住まいに最適な補修をご提案します。
