「外壁の汚れが気になるんですよ。黒い筋みたいなのが出てきてて、塗装したほうがいいのか、それとも洗えば落ちるのか…ちょっと分からなくて。」
筑紫野市塔原西にお住まいのK様から、そんなご相談をいただきました。築15年の2階建て住宅で、道路に面した立地。外壁は明るめのグレーですが、北側の下部には雨だれのような黒ずみと、ところどころコケが広がっていました。日当たりが悪く、風通しもそこまで良くない場所なので、湿気が溜まりやすい印象です。
「K様、ちょっと触って確認してみましょう。塗膜が劣化してる場合は、白い粉がついてくるんですが…」
壁を指でなぞっても粉はつかず、少しぬるっとした感触がありました。
「これは汚れとコケですね。塗装はまだ必要ないと思います。高圧洗浄でずいぶんきれいになりますよ。」
「ああ、そうなんですね。塗り替えとなるとちょっと構えてたんで、そう言ってもらえると助かります。」
「まずは洗浄だけで様子を見るのがいいかと思います。壁の状態もしっかり確認できますしね。」
高圧洗浄で落ちる汚れと使う洗浄剤の違い
外壁には凹凸のある窯業系サイディングが使われており、目地や溝の部分に汚れが入り込んでいる状態でした。北面の壁は特に湿気がこもっているため、表面のカビやコケが定着しやすく、目視でも緑っぽくなっている部分がありました。
「水で洗うだけでも落ちるもんなんですか？」
「軽い汚れなら水だけでも落ちますけど、コケやカビが根を張ってると再発することがあるので、必要に応じてバイオ洗浄剤を使うこともあります。」
「バイオって…環境に優しいやつですか？」
「そうですね。植物性の成分でできてるんで、刺激も少ないですし、洗浄後ににおいが残ったりもしません。花壇や植木が近くにあっても安心ですよ。」
「それなら安心ですね。あんまり強い薬品使われると、ちょっと不安になるんで。」
「状況を見ながら判断しますけど、今回の汚れの付き方だと、部分的に使うかどうかってところですね。」
近隣住宅への配慮と洗浄作業の安全対策
K様のお宅は、北側がすぐ隣家との境界になっていて、距離も近め。ご近所への影響を気にされていました。
「うち、隣とけっこう近いんでね。水とか音とか、大丈夫なんですか？」
「はい、作業前に足場を組んでメッシュシートを張りますので、水の飛散はかなり防げます。音もある程度はしますが、時間帯や作業の順番で工夫しますし、ご近所にも事前にご挨拶に伺います。」
「そういうのもしてもらえるんですね。それならちょっと安心です。」
「静かな住宅街ですから、そういったところは特に気をつけてます。作業も朝はゆっくり始めたり、音が出るときは声かけしたりしてますよ。」
「なるほど。じゃあそこまで気にしなくて良さそうですね。」
「ええ、洗浄のときもノズルの向きや水圧を調整して、なるべくご迷惑にならないように作業します。」
黒ずみを放置すると起こる劣化リスク
「汚れって、見た目だけの問題ですか？別に放っておいても平気かなと思ってたんですけど。」
「実は放置しておくと、外壁材の中に湿気が残りやすくなって、ひび割れや反りの原因になることもあるんですよ。」
「ああ…見た目だけじゃ済まないんですね。」
「はい。特にこういう日陰の面は乾きが悪いので、カビやコケが増えやすいですし、そうなると通気性も落ちて、どんどん劣化が進んでしまいます。」
「じゃあ、早めに洗ったほうがいいですね。」
「はい。今のタイミングなら、洗浄だけで十分リセットできますよ。壁の状態も確認しやすくなるので、次のメンテナンス時期も把握しやすくなります。」
外壁洗浄が必要な家の共通点とベストな施工時期
高圧洗浄が効果的な家にはいくつか共通点があります。日当たりの悪い面がある家、車通りが多い道に面している家、外壁に凹凸の多いサイディングが使われている家などは、ホコリやコケ、排気ガスの汚れが溜まりやすくなります。
こういった汚れは初期段階であれば洗浄だけで除去でき、建物の寿命を延ばすことにもつながります。逆に放置してしまうと、壁材自体の傷みや塗膜の剥がれにつながり、結果的に大がかりな補修が必要になることもあります。
外壁に黒ずみやコケが見え始めたタイミングが、洗浄を行うベストな時期です。特に湿気がたまりやすい北側や、風通しの悪い場所に心当たりがある場合は、まず洗浄だけでも検討してみてください。
太宰府市、筑紫野市、小郡市、大野城市、福岡市東区、福岡市早良区で外壁の汚れが気になる方、塗装の前にできることはたくさんあります。まずは「洗うこと」から始めてみませんか？
