
筑紫野市原田のS様邸で外壁塗装が完了し、最終検査に立ち会っていただきました。
工事を終えた後は、お客様と一緒にぐるっと建物を一周し、塗り残しやムラがないかを確認します。
「こうして見ると、本当にきれいになりましたね!」
「ありがとうございます。今日は仕上がりを一緒にチェックして、気になるところがあればその場で補修しますね。」
外壁の南面を確認していると、サッシの角にほんの小さな点のような箇所を見つけました。
「ここ、少し塗膜が薄いように見えますね。タッチアップしておきましょう。」
「こんな小さなところまで見てくださるんですね。」
「最後の“仕上げの仕上げ”ですからね。細かい部分も丁寧に直していきます。」
日が当たる角度を変えながら見ていくと、他にも玄関まわりの庇下や雨樋の付け根に小さな塗りムラがありました。
私は用意していた刷毛でその場で慎重に塗り重ねていきました。
タッチアップで塗膜の精度を高める職人の仕上げ技術
「そんなに細かく見ないと分からないですね。」
「そうなんです。塗りたてのときは光の反射で見えにくいこともあります。こうして完成後に一緒に確認するのが一番確実なんですよ。」
「タッチアップって、どんな作業なんですか?」
「簡単に言うと“部分補修”ですね。塗り残しや小さな傷を、同じ塗料で丁寧に重ねて補う作業です。塗りムラがなくなるだけで、見た目も耐久性も全然違うんですよ。」
玄関周りを見上げると、足場を外すときに当たったのか、ごく小さな擦り傷がありました。
「この部分も少しこすれていますね。塗り直しておきます。」
「あ、本当だ。言われないと気づかないレベルですね。」
「細かいですが、ここを放置すると塗膜が薄くて紫外線の影響を受けやすくなります。小さな補修でも早めにやることが大事なんです。」
塗料を少量ずつ筆で重ね、境界をぼかすように塗り整えると、傷跡はほとんど分からなくなりました。
外壁の美観と耐久性を守る「最終補修」の重要性
補修を終えたあと、S様ともう一度外壁を見て回りました。
「どこを直したのか分からないくらい自然ですね。」
「タッチアップは小さな作業ですが、仕上がりの印象を左右します。職人としてはここを丁寧に仕上げるのが一番気持ちいい瞬間なんですよ。」
私はブラシや刷毛を片付けながら続けました。
「塗装って“塗って終わり”ではなく、こうした検査と補修で完成します。見えないところも整えることで、長持ちするきれいな外壁になるんです。」
「本当に細かいところまで気を使ってくださってありがとうございます。」
その言葉に、私は自然と笑顔になりました。
お客様の満足が、何よりもうれしい瞬間です。
タッチアップ補修が塗装品質を高める理由
外壁塗装の仕上げで行うタッチアップは、見た目を整えるだけでなく、外壁の耐久性を保つ大切な作業です。
塗り残しや擦り傷を放置すると、その部分だけ塗膜が薄くなり、紫外線や雨水の影響を受けやすくなります。
特にサッシ周りや庇の裏などは光の加減で見落としやすいため、完了検査での確認とタッチアップが欠かせません。
小さな補修を丁寧に行うことで、塗装全体の美しさと保護力を長く維持できます。
筑紫野市や太宰府市、小郡市で外壁塗装を検討されている方は、工事後の最終チェックまで丁寧に行う職人に依頼することをおすすめします。
見た目も品質も満足できる塗装に仕上げるには、最後のタッチアップが重要です。











