小郡市三沢のM様から「外壁の色が全体的にあせてきた気がする」とご相談をいただきました。
お電話の段階で「前よりも家の印象がぼんやりしてきて…」とのお話。
実際にお伺いすると、縦ラインでツートンに仕上げられた外壁で、色のコントラストが少し弱まっていました。
M様は玄関先で外壁を見上げながら話されました。
「前はもう少しハッキリしてた気がするんです。全体がのっぺりしたように見えて。」
「確かに色の差が少しぼやけてきてますね。デザイン自体はきれいなので、今回は色で立体感を戻してあげると良さそうです。」「そうなんですね。ツートンのラインをどう活かすか、ちょっと迷ってて。」「ラインを活かすなら、今より少し濃いトーンにすると引き締まりますよ。優しい雰囲気にしたいなら逆に淡くするのもアリです。」
「家の形が縦にスッとしてるから、濃い色でも重たくなりませんよね？」「そうですね。縦のラインがあると高さが強調されるので、濃い色を入れてもすっきり見えますよ。」
縦ラインを引き立てるツートン配色の考え方
外壁を見て回ると、南側は日焼けによる退色、北側は雨だれ汚れで色ムラが出ていました。
私は壁に色見本を当てながら、色の見え方を説明しました。
「この辺りの色味なら、汚れも目立ちにくくて、ラインの陰影もきれいに出ますね。」「同じ系統でも、少し違うだけで印象が変わりますね。」「そうなんですよ。ツートンってバランスが命で、ちょっとトーンを変えるだけで雰囲気ががらっと変わります。」
「濃い色と淡い色、どっちが長持ちするんですか？」「濃い色はどうしても退色が早い傾向がありますね。でも最近の塗料は性能が上がってて、前より全然もちます。
気に入った色で長く楽しめるよう、塗料の種類も合わせて選びましょう。」
私はその場でカラーカタログを広げ、晴れの日と曇りの日、それぞれでの見え方をお伝えしました。
M様も「外で見ると全然違うんですね」と興味深そうに見比べておられました。
塗装時期とメンテナンスチェックの大切さ
M様邸の外壁はサイディングで、塗膜のチョーキングも出始めていました。「指で触ると白っぽく粉がつきますよね。これが劣化のサインです。今のうちに塗り替えておけば十分間に合います。」「知らなかったです、こんなふうに分かるんですね。」「そうなんです。放っておくと防水効果が落ちて、汚れやすくなるんですよ。」
縦ライン部分のシーリングも確認しましたが、やや硬化が進んでいました。「ラインの継ぎ目のゴムも少し固くなってますね。次の塗装で一緒に打ち替えたほうがいいです。」「分かりました。ラインの仕上がりも含めて、今から楽しみになってきました。」
縦ラインの美しさを長く保つための塗装ポイント
縦ラインが際立つ外壁デザインでは、色のコントラストとバランスが印象を左右します。
明暗の差を適度につけることで、建物の立体感が強調され、外観の印象が引き締まります。
また、塗料選びも重要です。
濃色を選ぶ場合は、紫外線に強い耐候性塗料を選ぶと退色を防げます。
淡い色を使う場合は、艶を抑えたマット仕上げにすると縦ラインが自然に馴染みやすくなります。
小郡市や筑紫野市、太宰府市で外壁塗装を検討されている方は、
デザインだけでなく、光の当たり方や周囲の建物とのバランスも考えて配色を決めるのがおすすめです。
縦ラインを活かしたツートンカラーで、品のある外観を長く楽しんでください。
