
筑紫野市二日市北のK様から、「外壁を今度の塗り替えで茶色にしたいけど、濃い色だと暗くなりすぎませんか?」とご相談をいただきました。
お電話では「落ち着いた雰囲気にしたいけど、重たく見えないか気になる」とのこと。
外壁の色選びは、多くの方が一番悩まれる部分です。
実際、「カタログではよく見えたのに、塗ってみたら思ってた色と違った」という声もよく聞きます。
私自身も何千件と施工してきましたが、色選びで悩まれない方はほとんどいません。
K様も同じように、「今より少し大人っぽくしたいけど、どんな茶色がいいのか迷っている」と話されました。
「茶色系は人気がありますよ。落ち着いた雰囲気にも、モダンにもできます。濃い茶なら高級感、明るめならナチュラルな印象に仕上がります。」
「濃いと重く見えそうで…。でも明るすぎても安っぽくなりません?」
「そうですね。日当たりや建物の形にもよりますが、ほどよい中間トーンが一番バランスいいですよ。」
「うちは南向きなんですけど、それでも暗くならないですか?」
「南向きなら心配いりません。太陽光がよく当たるので、濃い茶でもしっかり映えますよ。」
「なるほど。光の当たり方でも変わるんですね。」
「ええ、外壁の色は“光との相性”で印象が変わります。そこが面白いところなんです。」
茶色の中でも印象を分ける色のトーン
K様邸は黒っぽい屋根に木目調サッシの組み合わせ。
ナチュラルで落ち着いた雰囲気を生かすため、私はブラウン系でも明るめの提案をしました。
「屋根とのバランスを考えると、ミルクブラウンのような明るめの茶色が合いそうです。
落ち着きがありながら、全体が柔らかく見えます。」
「ミルクブラウンって、カフェオレみたいな色ですか?」
「そうです。やさしい雰囲気で、木目サッシとの相性もいいです。最近人気のカラーなんですよ。」
「濃いブラウンと組み合わせてもいいですか?」
「もちろんです。玄関まわりやベランダだけ濃い色を入れると全体が引き締まります。
アクセントを入れると外観に動きが出て、ぐっとおしゃれに見えます。」
「なるほど、同じ茶色でも組み合わせで雰囲気が変わるんですね。」
「そうなんですよ。茶系は陰影が出やすく、立体感のある外壁によく合います。“落ち着いたけど地味じゃない”という仕上がりになります。」
多くの方が「茶色=地味」と思われますが、実際は自然光で映える上品な色味です。
明るい茶はやわらかく、濃い茶は重厚感を生み、和風にも洋風にも合う万能カラーです。
外壁の状態と塗り替えのタイミング
色の話を一通り終えたあと、外壁の状態を一緒に確認しました。
手で触れると白い粉が少し付着し、チョーキングが始まっていました。
「これが塗膜の劣化のサインです。紫外線で塗膜が粉になっている状態ですね。」
「見た目はまだきれいですけど、やっぱり進んでるんですね。」
「はい。今が塗り替えのちょうどいいタイミングです。早めに塗ると下地が傷まないので、費用を抑えられます。」
北側の壁は少し黒ずみが見られました。
「湿気がこもりやすい部分ですね。茶色は汚れが目立ちにくいので、そういう意味でもおすすめです。」
「確かに、白っぽい部分より汚れが気にならなそうですね。」
「そうなんです。実用面でも人気の理由があります。落ち着いた印象で汚れにも強い、まさに万能色です。」
茶色の外壁を長く美しく保つために
茶色の外壁は、温かみと上品さを両立できる万能カラーです。
ただし、同じ“茶”でも明るさや艶の違いで印象がガラッと変わります。
明るい茶は柔らかくナチュラルに、濃い茶はシックで重厚な雰囲気に仕上がります。
さらに、紫外線に強い耐候性塗料を選ぶことで、色あせやチョーキングを防ぎ、自然な風合いを長く保てます。
最近ではマットな質感の塗料も人気で、「落ち着いた雰囲気にしたい」という方にぴったりです。
筑紫野市や太宰府市、小郡市などで外壁塗装を検討されている方は、ご自宅の屋根色や周囲の景観、日当たりを考慮して色を選ぶと失敗しません。
茶色は流行に左右されにくく、年を重ねても飽きのこない色。
家族とともに“時間を感じる”外壁カラーとして、長く愛される存在です。











