
先日、太宰府市石坂のK様から「外壁のツタが気づいたら広がってしまって…。自分で取ろうか迷っているんです」とご相談をいただき、実際の状態を確認するために伺いました。ツタは生い茂っている姿だけを見るとつい放置したくなりますが、外壁には目に見えにくい負担が蓄積されることがあるため、早めに向き合うほど後が楽になります。
「最初は可愛いかなと思ってたんです。でも毎年少しずつ伸びて、いつの間にか窓の近くまできてしまって」
「成長が早いので、気づいたときには結構上がっていることが多いですね」
外壁を見てみると、吸盤のように付着した跡が散らばり、小さな根が外壁の凹凸に入り込んだまま固まっていました。ツタは表面に見える部分より“根の残り方”に外壁への影響が出やすいので、この段階での確認がとても重要です。
「引っ張ったらすぐ綺麗になります?」
「外せはしますが、跡が残る可能性はありますね。根が深い部分は塗膜にまで届いていることもあります」
「そんなに頑固なんですね…」
「自然の植物だからこそ思ったより強いんですよ」
ツタの根が外壁に残す影響を丁寧に説明
「無理に引っ張ると外壁が傷みそうで怖くて」
「その心配は正しいです。引っ張り方次第では塗膜が一緒に剥がれてしまいますし、吸盤跡の中に力が集中してしまうんです」
外壁を軽く触るとザラつきがあり、ツタの付着跡がはっきりと指先に感じられました。こうした感触の違いから、痛み具合が分かることもよくあります。
「外したあとはどうケアするんですか?」
「跡が浅ければ洗浄で整えられますし、深く食い込んでいるところは補修したほうがきれいに仕上がります。根が残ったままだと再発しやすいので、全部取ることが大事ですね」
「ただ外すだけで終わらないんですね」
「はい。外壁の状態ごとに必要なケアが違うので、その都度判断しています」
ツタが作る影によって湿気がこもり、周囲の塗膜劣化が進むことも多いため、除去後のチェックが欠かせません。
ツタ除去後の外壁ケアについて話し合い
「もし跡が残ってしまったら、塗装までするケースもありますか?」
「可能性はありますね。跡の深さによっては塗装したほうが綺麗に整いますし、軽い跡なら洗浄だけで良くなることもあります」
「自分でやるのは難しそうですね…」
「根が残ったり塗膜が剥がれたりすると余計に手間が増えますからね。迷われるくらいなら見てもらうほうが安心です」
会話を続けるほど、K様が気づいていなかった“ツタの負荷”がどんどん明確になっていくようでした。
「外壁にこんなに食い込むとは思っていませんでした」
「自然の力は強いので、早めに向き合うのが一番です。今回はちょうど良いタイミングでしたよ」
ツタ除去で外壁を守るために大切な考え方
外壁に絡むツタは、見た目以上に付着力が強く、放置すると塗膜の剥離や下地への浸食につながることがあります。無理に引き剥がすと塗膜が割れたり根が残ったりして、再発や劣化を招きやすくなります。除去後は跡の深さを確認し、洗浄・補修・塗装のどの段階が必要かを見極めることで、外壁の保護と見た目の回復につながります。自然に広がるツタほど気づきにくい変化を外壁に与えるため、成長の早いうちに対処することで建物全体の負担を大幅に減らすことができます。
太宰府市・筑紫野市・小郡市・大野城市・福岡市東区・福岡市早良区では、外壁のツタ除去や補修のご相談を承っています。気になる部分がありましたら、現地で状態を見ながら最適な方法をご提案いたしますので、どうぞお気軽にご相談ください。











