
先日、太宰府市白川にお住まいのK様からお電話をいただきました。
K様のお宅は以前に弊社で外壁工事をさせていただいており、何か気になることがあると定期的にご相談をくださる関係です。今回は不具合ではなく、寒さに関する少し気になる話を聞いたことがきっかけでした。
「実は、ちょっと気になる話を聞いて」
「はい、どうされましたか」
「東北に住んでいる親戚の家が、寒さで家が悪くなってきたみたいで」
「なるほど。その話を聞くと、外壁の凍害が関係していそうですね」
凍害という言葉は、福岡ではあまり聞き慣れないものです。
だからこそ、遠方の話であっても「うちも大丈夫かな」と不安につながりやすくなります。
「まず最初にお伝えしておきたいのは、福岡では凍害はかなり珍しい劣化なんですよね」
「そうなんですね」
「気候条件が違うので、同じことが起きる可能性は高くありません」
凍害とは何かを先に整理しておく
「凍害は、外壁に入り込んだ水分が寒さで凍って膨らむことで起きる劣化なんです」
「水が凍る影響なんですね」
「そうなんです。水は凍ると体積が増えるので、その力で外壁の内側から押されてしまうんですよね」
この凍る・溶ける動きが何度も繰り返されることで、外壁の表面や下地に少しずつダメージが蓄積します。
特にモルタル外壁や窯業系サイディングのように、水を含みやすい素材では影響が出やすくなります。
「東北地方のように、氷点下になる時間が長く、日中に解ける環境だと、この動きが何度も起きます」
「だから外壁が傷んでいくんですね」
「そうなんです。そのお話の感じだと、ご親戚のお住まいは凍害による劣化が起きていそうですね」
福岡の住宅で先に考えておきたい外壁の状態
「一方で福岡の場合、凍害そのものより先に見ておきたい点があります」
「というと?」
「外壁の防水性が今どれくらい保たれているか、なんですよね」
外壁は塗膜によって水を弾き、内部に水分が入らないように守られています。
ただ、年数が経つと塗膜は確実に劣化し、防水性は少しずつ落ちていきます。
「防水性が落ちると、雨や湿気を含みやすくなります」
「それが劣化につながるんですね」
「そうなんです。福岡では凍害よりも、この状態を放置する方がリスクになります」
築年数が経った外壁では、細かなひび割れや塗膜の劣化が重なり、水が入りやすい状態になっていることも少なくありません。
「だから凍害を心配するというより、水が入りやすい外壁になっていないかを見る方が現実的なんですよね」
「なるほど、考え方が整理できました」
寒さの話をきっかけに見直したい外壁の考え方
凍害は、福岡では頻繁に起こる外壁トラブルではありません。
ただし、築年数が経った外壁では、塗膜の劣化や細かなひび割れによって、水分を含みやすい状態になっていることがあります。
寒さの話をきっかけに外壁を気にする場合、「凍害が起きるかどうか」を過度に心配する必要はありません。
それよりも、「今の外壁が水を弾く力を保てているか」「劣化の入口ができていないか」を確認することが大切です。
太宰府市白川のような地域では、寒さ対策よりも、防水性を維持することが結果的に住まいを長持ちさせます。
太宰府市、筑紫野市、小郡市、大野城市、福岡市東区、福岡市早良区で、親戚や知人の話をきっかけに外壁が気になり始めた方は、一度今の状態を整理してみてください。
正しく状況を知っておけば、必要以上に不安になることはありません。











