外壁塗装や見積もりの説明を受けている際に、「4回塗りをするので長持ちします!」と言われた経験はありませんか?通常の3回塗りよりも多い回数で塗装を行うと、よりしっかりとした仕上がりになりそうな印象を受けるかもしれません。
しかし、実際には外壁塗装の塗り回数が多ければ多いほど長持ちするというわけではありません。塗装の基本工程を正しく理解し、適切な塗装を行うことが大切です。今回は、4回塗りが提案された場合に知っておきたいポイントや、塗り回数の真実について詳しく解説します。
4回塗りの提案を受けた場合に確認すべきこと
一般的な外壁塗装の工程は「下塗り・中塗り・上塗り」の3回塗りで行われます。しかし一部の業者では、4回塗りや5回塗りを提案してくる場合があります。一見、塗り回数を増やすことで塗装が丈夫になるように思えますが、実際には以下のような影響を考慮する必要があります。
1. 使用する塗料が増える
塗り回数が増えるということは、その分だけ塗料の使用量が多くなります。当然ながら材料費も増えるため、見積もりの費用に反映されるはずです。
2. 人件費が増える
塗装回数が増えると、作業にかかる時間が長くなるため、人件費が追加される可能性があります。
3. 工期が長くなる
外壁塗装は1回塗るごとに十分な乾燥時間を確保しなければなりません。4回塗りを行うと、3回塗りよりも乾燥時間や塗装の作業時間が増えるため、工期が長くなるのが一般的です。
注意点:
もし4回塗りを提案されているのに、3回塗りとあまり変わらない価格や工期の見積もりになっている場合は、業者の信頼性を確認する必要があります。
4回塗りは正しい選択肢なのか?
外壁塗装の基本が3回塗りとされる理由は、塗料メーカーの実験結果に基づいているからです。メーカーは塗料の性能を最大限に発揮するための最適な塗り回数を計算しており、多くの場合、3回塗りで十分な耐久性を確保できます。
ただし、以下のようなケースでは4回塗りが適切な場合もあります。
1. 外壁の劣化が進んでいる場合
劣化が進んだ外壁は塗料を吸収しやすく、1回の塗装では塗膜が薄くなってしまいます。このような場合には、下塗りを2回行うことで塗膜を適切に形成する必要があります。
2. 特殊な塗料を使用する場合
一部の塗料では、4回塗りや5回塗りを推奨する仕様になっていることがあります。塗料の特性やメーカーの指示に従うことが重要です。
塗り回数が多ければ良いわけではない理由
塗り回数が多ければ、それだけ耐久性が向上するというわけではありません。以下の理由から、不要な回数を重ねることは逆効果になる場合もあります。
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塗料の乾燥不良
十分に乾燥していない塗料の上に重ね塗りをすると、塗膜の密着性が低下し、剥がれやすくなることがあります。 -
塗料の希釈率の問題
塗り回数を増やすために、塗料を必要以上に薄めてしまうと、性能が低下します。 -
コストの増加
過剰な塗り回数は、塗装費用や工期の延長につながり、結果的にお客様の負担が増えることになります。
信頼できる業者を選ぶポイント
適切な塗装を行うためには、塗り回数よりも業者の信頼性が重要です。以下のポイントを参考に、業者選びを慎重に行いましょう。
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使用する塗料の詳細を確認
使用する塗料のメーカー名や商品名、塗装の仕様書を確認して説明を受けましょう。 -
見積もりの内訳をチェック
塗装回数や塗料の量が明確に記載されているかを確認してください。 -
施工実績を確認
実際の施工事例やお客様の声をチェックし、業者の技術力を確かめましょう。 -
質問に対する丁寧な対応
4回塗りを提案された際には、なぜ必要なのかを質問し、納得のいく説明をしてくれる業者を選びましょう。
最後に
外壁塗装において大切なのは、塗り回数ではなく、外壁の状態に適した施工を行うことです。塗料メーカーが推奨する3回塗りが基本となりますが、必要に応じて4回塗りが選ばれる場合もあります。
大切なお住まいを守るためにも、塗装工事の内容に納得がいくまで業者としっかり相談し、信頼できる業者に依頼することを心掛けましょう。
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