外壁塗装に使われる塗料には様々な種類があり、中でもよく聞くワードはシリコンやフッ素と言った塗料のグレードではないでしょうか。
特にシリコンは金額面と耐久面のバランスがよく人気の塗料ですし、フッ素は非常に高い耐久性を持っているため一度の塗装を長く持たせたい方や頻繁な工事を避けたい方によく選ばれている塗料です。
一般的に塗料はアクリル、ウレタン、シリコン、フッ素の順に耐久性が高くなり、今後の塗装計画に合わせてグレードを選ぶことになります。
しかし一見フッ素が最も高耐久の様に感じられますが、実は必ずしもフッ素が他のグレードよりも長持ちするとは限らないことはご存知でしょうか。
一口にシリコンやフッ素と言っても様々なメーカーが様々な商品を開発・販売しているため、それぞれの性能に差が生じます。
基本的な考え方としてはグレードに合った耐久性があると捉えても差し支えありませんが、商品によってはフッ素塗料のはずがシリコン塗料よりも持たないと言うケースが起こり得ます。
この理由には塗料に含まれるシリコンやフッ素の比率の問題が挙げられます。
シリコンやフッ素は塗料を構成する要素の一つである樹脂であり、塗料にこれら樹脂が含まれることによってそれぞれのグレードに分けられます。
その他塗料に含まれている成分には顔料と添加剤があるのですが、3つの成分には明確な比率の定めがありません。
極端な例を挙げると塗料全体を100としてその中にシリコンやフッ素などの樹脂が1でも入っていればそれぞれのグレードとして商品にすることができるのです。
これがフッ素塗料だからと言って必ずしも高耐久であるとは限らない理由です。
この様な極端な塗料はありませんが、商品によって含まれる樹脂の比率が異なることは確かです。
また、塗料の性能だけではなく実際に塗装する職人の技術が耐久性を左右するとも言えます。
どんなにいい塗料を使用していても必要以上に薄めて使ったり乾燥時間をいい加減に設けてしまえば、せっかくの塗料も性能を発揮することができなくなります。
同じ材料を使用していても確かな技術を持った職人が施工を行えばさらに塗装の寿命を延ばすこともできます。
塗装の材料も気になるところですが、同時に実際に施工を行う職人の技術についてもしっかり検討して見極めることで後悔する可能性をぐっと下げることができるでしょう。
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