
先日、福岡県太宰府市観世音寺にお住まいのN様から、外壁塗装についてのご相談をいただきました。
築年数もある程度経ち、そろそろ塗り替えを考え始めたタイミングだったそうです。
「業者さんの話を聞いていると、10年保証とか15年保証とかあって、正直どれを信じたらいいのか分からなくて。」
「分かります。その数字だけ見ると、どうしても長いほうが良さそうに見えますよね。」
外壁塗装が初めての方ほど、保証年数は判断材料として目に入りやすい部分です。
数字がはっきりしている分、比べやすくもあります。
「やっぱり長い保証があるほうが安心なのかなと思っていました。」
「その感覚は自然です。ただ、外壁塗装の場合は“保証年数=安心”にならないケースも多いんです。」
「え、そうなんですか?」
「はい。実は保証って、塗料が直してくれるわけじゃないんですよ。」
ここで多くの方が誤解されがちなのが、保証の“正体”です。
保証書がある=自動的に直してもらえる、という仕組みではありません。
保証の中身と会社の存在がセットで考えられているか
「保証って、最終的には“その会社が対応します”という約束なんです。」
「確かに、会社が動いてくれないと意味がないですね。」
保証は紙切れではなく、人と会社があって初めて成立します。
この前提が抜け落ちたまま話が進んでしまうことも少なくありません。
「例えば15年保証が付いていても、10年後に会社がなくなっていたら、その保証は使えません。」
「そんなこと、実際にあるんですか?」
「あります。特に塗装業界は参入しやすい分、数年で撤退する会社も珍しくありません。」
「保証年数だけで決めるのは危険ですね。」
「そうなんです。だから私は、保証を見るときは“年数”と一緒に“この会社は続きそうか”も見てほしいと思っています。」
「会社の歴史や実績を見るってことですね。」
「はい。施工実績や地域での活動年数は、かなり参考になりますよ。」
このあたりは、ホームページや口コミ、実際の説明の仕方にも表れます。
話を濁さず、現実的な説明をしてくれるかどうかも大切な判断材料です。
保証内容はどこまで説明してくれるかが重要
「保証があるなら、何かあったら全部直してもらえると思っていました。」
「そう思われる方は本当に多いです。」
実際の保証内容は、想像以上に条件が細かく設定されています。
ここを説明せず、良い面だけを強調する業者も少なくありません。
「例えば、塗膜の剥がれは保証対象でも、建物の動きによるひび割れは対象外、ということがあります。」
「同じひび割れでも原因が違うんですね。」
「そうなんです。地震や建物の伸縮が原因の場合、塗装では防ぎきれないんですよ。」
「それを知らないと、後で揉めそうですね。」
「だから私は、契約前に“保証でできること”と“できないこと”を必ずセットでお話しするようにしています。」
「先に聞けると安心します。」
「良いことだけより、限界も含めて知ってもらったほうが、結果的に安心につながりますから。」
保証の説明を質問したときに、
その場しのぎではなく理由まで説明できるかどうかは、業者の姿勢がよく表れます。
保証に頼らなくていい塗装工事を目指す考え方
外壁塗装で本当に大切なのは、「保証を使うこと」ではなく「保証を使わずに済む状態を長く保つこと」です。
そのためには、工事前の診断が欠かせません。
劣化の原因を見誤ったまま塗装してしまうと、どんな高性能な塗料でも長持ちはしません。
下地の状態を確認し、建物の動きや立地条件を考慮し、無理のない塗料と施工方法を選ぶ。
この積み重ねがあって初めて、保証が“保険”として機能します。
保証年数という数字だけで判断するのではなく、説明の丁寧さや質問への向き合い方にも目を向けてみてください。
太宰府市・筑紫野市・小郡市・大野城市・福岡市・糟屋郡・筑前町にお住まいの方で、外壁塗装をご検討中の方は、「何年保証か」よりも「誰が、どんな考えで工事をするか」を基準にしてみてください。
分からないことを聞いたときに、一歩先まで説明してくれる業者こそ、長く付き合える存在です。











