「外壁って、このまま塗装するしかないんですか?最近は金属の外壁もよく見かけるから、うちも変えた方がいいのかなって…」
小郡市三沢にお住まいのT様から、外壁塗装のご相談をいただいたときのこと。現場調査に伺い、建物を一緒に見て回っていると、外壁材についての質問がありました。
築17年、今回が初めての塗り替えとのことで、素材そのものに対する不安や興味もお持ちの様子でした。
今使われているのは窯業系サイディング。粉吹きや目地の劣化も確認
T様邸の外壁には、現在主流の窯業系サイディングが使用されていました。表面は全体的に色褪せており、手で触れるとうっすら白い粉が付着。これはチョーキングと呼ばれる塗膜劣化のサインです。
「この白い粉は、塗膜が紫外線で分解されている状態です。窯業系の外壁によく見られる現象で、そろそろ塗り替えの時期と考えて良いですね。」
「触っただけでこんなに粉がつくんですね…見た目以上に傷んでるんだ。」
目地のコーキングも場所によってひび割れがあり、一部では痩せて隙間が空いていました。
「このコーキング材も劣化しています。ここから雨水が入ると、外壁の裏にまわってしまうので注意が必要です。」
金属系への張り替えは可能?外壁材の種類に関する質問も
外壁を一通り見て回ったあと、T様からこんなご質問がありました。
「最近よく見る、金属っぽい外壁って実際どうなんですか?塗装するより張り替えた方がいいのかなって思ったりもして…」
「金属系サイディングは、断熱材と一体になった製品が多く、軽くて耐久性にも優れています。特にリフォームでは採用が増えていますよ。」
実際の建物に使う場合は、軽さによる耐震性の向上や、凍害に強いといったメリットもある一方で、細かい傷やへこみには注意が必要です。
「張り替えも選択肢のひとつですが、費用は塗装よりも高くなります。今の外壁を活かして塗り替える方がコストは抑えられますね。」
「そうなんですね。じゃあ無理に変えなくても良さそうですね。」
「他にも外壁材ってあるんですか?」という素朴な疑問に
T様はさらに、「金属系以外にも種類があるんですか?」とご質問いただきました。
「はい。他にも樹脂系や木質系などがあります。」
樹脂系は、アメリカなどで多く使われている外壁材で、塩害や凍害に強く、軽量でメンテナンス性にも優れています。ただし、日本では施工に対応している業者が少ないという点がネックになります。
木質系は天然木の風合いが魅力で、ナチュラルな雰囲気を求める方に人気がありますが、防腐処理や定期的な再塗装が必要となります。
「メンテナンスの頻度や費用も違ってくるので、ライフスタイルに合った素材を選ぶのが大切ですね。」
使用中の外壁はニチハ製。メーカーごとの違いも確認
現地で目地の刻印を確認すると「ニチハ」の文字がありました。
「こちらの外壁材はニチハ製ですね。窯業系では国内シェアNo.1で、デザインの幅も広く選ばれているメーカーです。」
「メーカーでもそんなに違うんですね。」
「はい、例えばKMEW(ケイミュー)は汚れに強い光触媒の外壁材で知られています。金属系ではアイジー工業が断熱性・耐久性ともに評価が高いです。」
それぞれのメーカーが持つ特徴を簡潔にご紹介すると、T様も「メーカーまで気にしたことなかったけど、違いがわかると選びやすいですね」と納得されたご様子でした。
今後を見据えたメンテナンスの考え方も共有
調査の最後に、T様がぽつりとおっしゃいました。
「今回が初めての塗り替えなので、次はなるべく長くもってくれるようにしたくて。」
「それでしたら、耐久性の高い塗料を選ぶのがおすすめです。フッ素や無機系など、15年〜20年持つものもありますよ。」
「そんなに長くもつんですね。最初にしっかり選んでおいた方が安心ですね。」
「コーキングも合わせて打ち替えますし、塗料も建物の立地に合わせてご提案します。」
今回は外壁材の張り替えではなく、既存の窯業系を活かしつつ、塗装とコーキング補修によるプランで進める方向となりました。
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