
先日、春日市春日原北町にお住まいのH様より、「今と少し雰囲気を変えたいんですけど、どのくらい変えるかで迷っていて」というご相談をいただきました。
外壁の色は、候補を見始めるほど迷いやすくなります。好きな色があっても、家全体に塗った姿まで考えるとなかなか決めきれません。
「今は明るいベージュなんです。嫌いではないんですけど、また同じ感じだとちょっと物足りないかなって。」
「今の外観で、これは残したいなって思うところあります?」
「玄関ですね。茶色なんですけど、そこは気に入ってます。」
「じゃあ玄関は生かしましょう。外壁は今より落ち着かせたい感じですか。それとも明るさは残したいです?」
「暗くなるのは嫌なんです。でも、今より少し締まって見えるくらいにはしたいですね。」
好きな色を一つ選ぶより、「暗くしすぎたくない」「今より少し落ち着かせたい」といった希望から考えた方が方向を絞りやすくなります。
「ご主人は何か希望あります?」
「主人はネイビーがいいってずっと言ってます。私は濃すぎるのはちょっとなあって。」
「ネイビー自体が嫌というより、濃さが気になるんですね。」
「そうです。黒に近いくらいになると、うちには重たい気がして。」
「それなら青系は残して、少し柔らかいところを見てもよさそうですね。玄関の茶色とも合わせやすい色はありますよ。」
「今のベージュからいきなり濃いネイビーは、やっぱり勇気がいりますね。」
「そこまで一気に変えなくてもいいですよ。今の家らしさを残しながら変える方法もあります。」
ベージュやアイボリーは柔らかい雰囲気を作りやすく、ネイビーやダークグレーは外観を引き締めやすい色です。同じ色系統でも、濃さによって印象はかなり変わります。
家族の希望は色名より理由を聞いた方がまとまりやすい
「娘はもっと明るい色がいいみたいです。薄いブルーとか可愛いって言ってます。」
「ご主人は濃い青で、娘さんは明るい青なんですね。H様はその間くらいが気になります?」
「たぶんそうですね。可愛すぎるのも違うし、重たすぎるのも嫌で。」
「H様自身は、家を見たときにどう見えてほしいです?」
「落ち着いて見える方が好きです。でも地味にはしたくないんですよ。」
「それなら、青みは残しつつ少しグレーが入った色も候補にできますよ。青が強すぎないので、落ち着いた感じにはしやすいです。」
家族で好きな色が違っていても、求めている雰囲気まで大きく離れているとは限りません。色そのものより、なぜその色が好きなのかを聞くと共通する部分が見つかることがあります。
「近所に少しグレーっぽい青の家があるんですよ。あれは気になってました。」
「それなら、その方向は一回見てみた方がよさそうですね。逆に、これは避けたいっていう感じはあります?」
「真っ黒に近いのと、かなり明るい水色は違うかなと思ってます。」
「そこまで分かればだいぶ絞れます。間の色を何色か並べて比べた方が決めやすいですね。」
「主人は濃い方を選ぶと思いますけど。」
「ご主人が好きな濃さも残しておきましょう。並べると、H様がどこから重たく感じるかも分かりますから。」
色選びでは、好きな色だけでなく避けたい色も大きな手掛かりになります。候補を増やすより、違うと感じる方向を外していく方が選びやすいこともあります。
「せっかく塗るなら変わった感じは欲しいんですけど、近所で目立ちたいわけではないんですよ。」
「だったら、色を強くするより少し深みを出すくらいが合いそうですね。今の家から離れすぎないところで探しましょう。」
「そのくらいがいいです。帰ってきたときに、ちょっと雰囲気変わったなって思えるくらいで。」
「その感覚を基準にしましょう。そこが決まると色も選びやすいですよ。」
大きな色見本で屋根や玄関との組み合わせまで確認する
「小さい色見本は見たんですけど、途中から全部似て見えてきたんですよ。」
「小さい見本は候補を探すには便利ですけど、最後は大きめで見た方がいいですよ。家の外で見るとまた印象が変わります。」
「室内で見るのと外で見るのも違うんですか。」
「違います。日の当たり方でも見え方は変わりますからね。候補を何色かまで絞ったら、大きい見本で確認しましょう。」
小さな色見本と広い外壁では、同じ色でも感じ方が変わることがあります。A4程度以上の大きめの見本や試し塗りで確認すると、完成後のイメージを持ちやすくなります。
「今回は屋根も塗るので、外壁だけじゃなく屋根色も一緒に見た方がいいですね。屋根は今の雰囲気を残したいです?」
「屋根は今も黒っぽいので、大きく変えなくてもいいかなと思ってます。」
「じゃあ屋根は濃いめを残して、外壁の方で変化を出す考え方が合いそうですね。玄関の茶色もあるので、この三つは一緒に見ましょう。」
「外壁だけで見たら良さそうでも、全部並ぶと違うこともありますよね。」
「ありますよ。サッシみたいに変わらない色も残りますし、家全体で見た方が失敗しにくいです。」
外壁は家の中で最も面積の大きい色ですが、それだけで外観が決まるわけではありません。屋根、玄関、サッシなどの色が組み合わさって全体の印象が決まります。
「サッシは白なので、そこも結構目立ちます。」
「それなら濃い外壁にすると白との差もはっきり出ます。そこまでコントラストを付けたいかも見ておきたいですね。」
「白がくっきりしすぎるのは、ちょっと違うかもしれません。」
「じゃあ濃さは少し抑えた方がH様の好みには近そうですね。そこも含めて候補を絞りましょう。」
「主人にもこの辺りを見せてみます。濃い方と並べたら話もしやすそうです。」
「家族で比べるなら、似た色を何十色も出すより方向の違うものを数色見た方が話しやすいですよ。」
色見本は多ければ選びやすいとは限りません。希望する雰囲気に合う色をある程度絞ってから比較する方が、違いも分かりやすくなります。
外壁の色は家全体と暮らす人の好みを合わせて決める
外壁の色選びでは、最初から具体的な色名を決める必要はありません。今の家で気に入っている部分、変えたい印象、避けたい雰囲気を聞いていくことで候補は少しずつ絞れます。
ナチュラルで柔らかい雰囲気ならベージュやアイボリー、ブラウン系が合わせやすくなります。落ち着いたモダンな印象ならネイビーやダークグレーなども候補になります。明るいブルーや淡い色を使えば、軽やかな雰囲気にもできます。
ただし、色だけで完成後の印象が決まるわけではありません。同じネイビーでも家の形や屋根、玄関、サッシによって見え方は変わります。和風住宅なら深いブラウンやグレー、アースカラーがなじみやすいこともあります。
家族で意見が違うときも、誰か一人の希望だけに合わせる必要はありません。「濃い色が好き」ではなく「落ち着いた家にしたい」、「明るい色が好き」ではなく「重たくしたくない」といった理由まで聞くことで、両方の希望を取り入れられることがあります。
候補が絞れたら、大きめの見本を使って屋外で確認します。屋根や玄関、サッシなどと並べながら見ることで、外壁だけでは分からなかった組み合わせも確認できます。
春日市春日原北町をはじめ、太宰府市や筑紫野市、大野城市、小郡市、福岡市、朝倉郡周辺で外壁の色を考えている方も、「好きな色が決まらない」と焦る必要はありません。今の家で残したいところや、どんな雰囲気にはしたくないのかまで話しながら、ご家族に合う外観を考えてみてください。











