
先日、太宰府市梅香苑にお住まいのT様から「強い雨が降ると窓の近くの壁が濡れることがあって、外壁から雨漏りしているんじゃないかと心配なんです」とご相談をいただきました。
雨漏りというと屋根を思い浮かべますが、外壁から雨水が入り込むことも意外と多いんですよね。
「普段の雨では何ともないんですが、風が強い日だけ壁紙に染みができるんです。窓もちゃんと閉めているので、気になっていまして。」
「なるほど、風が強い日に出るんですね。それなら外壁や窓の周りから雨が入っている可能性もありますよ。風が吹くと、普段は雨が当たらない隙間にも水が入り込むんです。」
「窓の横から染みが広がるので、やっぱり窓が悪いんでしょうか?」
「窓の周りは怪しいところですね。でも、染みが出ている場所が雨の入り口とは限らないんですよ。壁の中を水が伝って、少し離れた場所から出てくることもありますから。」
外壁からの漏水は水の通り道が見えないので、染みの場所だけで原因を決めると直し損ねることがあるんです。
「それだと窓だけ直しても、また漏れてしまうかもしれませんね。」
「そうなんです。だから窓の周りだけじゃなく、外壁のひび割れや継ぎ目も一緒に確かめたいですね。雨の入り口をちゃんと見つけるのが先ですよ。」
外壁の漏水はサッシ周りや目地の隙間から発生しやすい
「外壁にも細いひびがあるんですが、それも関係しているんでしょうか?」
「ひびも気になりますね。ただ、細いひびがあるから必ず雨漏りするわけじゃないんです。どこまで割れているか、壁の内側がどうなっているかで違ってきますよ。」
「目地のゴムみたいなところも、少し隙間ができている気がするんです。」
「そこはしっかり見ておきたいですね。シーリングという部分なんですが、古くなると硬くなったり、外壁から離れたりするんです。そうなると雨が入りやすくなります。」
シーリングは外壁より先に傷むこともあるので、壁がきれいだから安心とは言い切れないんですよね。
「外壁の中にも、雨を防ぐものは入っているんですか?」
「入っていますよ。一般的なサイディングの壁なら、内側に透湿防水シートというものがあります。外壁の隙間から多少雨が入っても、室内に届かないようにする仕組みなんです。」
「それでも部屋まで水が来ることがあるんですね。」
「そうなんです。シートの継ぎ目や窓の周りの防水処理に問題があると、そこから入ってしまうことがあります。外側だけ直せばいいとは限らないんですよ。」
外壁は塗装だけで雨を防いでいるわけではなく、内側の防水処理も大事な役割を持っています。
「じゃあ、隙間を全部埋めれば安心というわけでもないんですね。」
「その通りです。水が抜けるところまで塞ぐと、かえって壁の中に水が残ることもあります。そこは間違えないようにしたいですね。」
外壁の漏水調査と補修は雨水の侵入経路の特定が重要
「雨漏りしているなら、外壁を全部塗り直した方が安心でしょうか?」
「塗装で全部解決するとは限らないんですよ。まずは雨がどこから入っているかを見つけましょう。原因が分かれば、必要なところをきちんと直せますから。」
「原因って、どうやって調べるんですか?」
「まず室内の染みと外壁の傷みを照らし合わせます。それから、どんな雨の日に漏れるのかも大事ですね。必要なら場所を分けて水をかける散水調査もしますよ。」
雨漏りは風向きや雨の強さで出方が変わるので、お客様から聞く普段の様子も大切な手掛かりになります。
「水をかけたら、すぐ原因が分かるんでしょうか?」
「一度で分かることもありますけど、そう簡単じゃない場合もあります。水をかける順番を間違えると、本当の原因が分からなくなることもあるので、そこは慎重に進めます。」
「何度も工事をするのは避けたいので、きちんと原因を知ってから直したいです。」
「もちろんですよ。原因が分からないまま隙間を埋めても、また漏れたら意味がないですからね。直した後に雨水が入らなくなったか、そこまで確かめるのが大事なんです。」
見た目を整える塗装と、雨水の入り口を塞ぐ補修は、分けて考えたいところです。
「まず雨漏りを直して、その後で塗装を考える方が良さそうですね。」
「そうですね。水が入っている状態で表面だけきれいにしても安心できませんから。まず雨漏りを止めて、それから外壁全体のことを考えましょう。」
外壁漏水を防ぐための専門家による原因判断と対策
外壁からの漏水は、サイディングのひび割れや目地のシーリング劣化、サッシ周りの隙間、配管が外壁を貫通する部分など、さまざまな箇所から発生します。特に窓周辺は外壁と建具が接する複雑な部分なので、雨水の侵入経路になりやすい場所です。
住宅リフォーム・紛争処理支援センターが公表している住宅瑕疵保険の事故情報でも、雨水の浸入箇所として外壁開口部や外壁面が大きな割合を占めています。雨漏りは屋根だけの問題ではないということを知っておきたいですね。
また、一般的な通気構法のサイディング外壁では、外壁材の内側に透湿防水シートが設けられています。外壁表面から入った水がすぐに室内へ漏れるわけではありませんが、防水シートの破れやサッシ周りの防水処理に不具合があると、室内まで浸入する場合があります。
補修では、漏水箇所を十分に調べ、原因に合わせてシーリングの打ち替え、ひび割れ補修、防水処理のやり直しなどを考えます。外壁塗装は表面を保護する工事ですが、内部の防水不良まで直せるとは限りません。原因を見つけずに塗装だけで済ませないことが、雨漏りの再発を防ぐポイントです。
太宰府市梅香苑をはじめ、太宰府市・筑紫野市・小郡市・大野城市・福岡市東区・福岡市早良区で、雨の日に窓周りの染みや壁の湿りが気になる方は、外壁からの漏水も疑ってみてください。早めに原因を調べて適切に直すことが、大切なお住まいを長く守ることにつながります。











