外壁塗装を行う際、雨樋や軒天など外回りの部位とともに「コーキング工事」もセットで行われることが一般的です。見積もりを確認した際、「うちでは二面接着を行いますよ」と説明され、疑問を感じたことはありませんか?
コーキング工事には「二面接着」と「三面接着」の2つの施工方法があります。それぞれの特徴と適切な活用方法について詳しく解説します。
二面接着と三面接着の違い
二面接着と三面接着の違いは、コーキング材が接触する面の数です。
三面接着とは?
三面接着では、目地にコーキングをそのまま充填します。コーキング材が外壁の両側(サイディング)と目地底(外壁下地)の3面に接着される形状です。
一見すると、3面で固定されているため強固で良いように思えますが、建物に力が加わると問題が発生しやすいのが特徴です。
- リスク:
外壁に地震などの力が加わった場合、コーキング材が動きに追従できず、ひび割れを起こしやすくなります。
二面接着とは?
二面接着では、コーキング材を目地底に直接接着させず、ボンドブレーカーやバックアップ材を目地底に入れてから充填します。これにより、コーキング材は外壁の両側(サイディング)のみに接着する形状です。
- メリット:
建物が揺れたり動いたりしても、コーキング材がその動きに順応するため、ひび割れが起こりにくいのが特徴です。
戸建て住宅にはなぜ二面接着が適しているのか?
木造住宅が多い戸建て住宅は構造上動きやすく、三面接着ではひび割れが発生しやすくなります。そのため、コーキング工事では二面接着が必須とされています。
二面接着の仕組み
- ボンドブレーカー:
目地底に貼るテープ状の素材で、コーキング材が接着しないようにする役割があります。 - バックアップ材:
目地底に詰める発泡体などの素材で、コーキング材を支えると同時に接着面を制御します。
これらの部材がサイディングと外壁下地の間に余裕を持たせ、建物の動きに順応できるコーキング施工を可能にします。
三面接着は絶対にNG?
三面接着は外壁目地では推奨されませんが、すべてのケースで避けるべきというわけではありません。
三面接着が適している場合
- 動きが少ない箇所:窓回りやビル、マンションなど動きの少ない構造では問題ないこともあります。
- 特殊な防水要件:雨漏り対策が重要な場合には、三面接着が適しているケースもあります。
木造住宅で三面接着が施工されている場合は?
- 対処法:
古いコーキング材を撤去した後、バックアップ材やボンドブレーカーを使用し、二面接着で施工し直せば問題ありません。
最後に
コーキング工事で用いられる「二面接着」と「三面接着」には、それぞれ適した用途があります。戸建て住宅の目地では基本的に二面接着が推奨されますが、施工場所や建物の構造によっては三面接着が適している場合もあります。
三面接着がされていたとしても、慌てる必要はありません。工事を行う際に業者と相談し、適切な方法で施工を依頼しましょう。あなたの大切な住まいを守るためにも、信頼できる業者を選ぶことが何より重要です。
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