「夜中、天井の方から“ポタ…ポタ…”って水の音がするんです。これってやっぱり雨漏りですか?」
そんなご相談をいただいたのは、筑紫野市針摺東にお住まいのA様。
6月に入り、雨が多くなってきたタイミングで気になり始めたとのこと。電話越しにも不安なご様子が伝わってきました。
「音がするのは、いつも決まった時間帯や場所ですか?」
「そうですね。夜、雨が降ってるときに寝室で聞こえるんです。特に強い雨の日。場所もいつも同じ、天井のちょうど真上あたりからです。」
「晴れの日はどうですか?」
「晴れてる日は全く気になりません。」
こういったやりとりから、まず疑われるのはやはり屋根からの雨漏りです。
しかし、音だけでは原因ははっきりしないのが難しいところ。天井裏の状態を目視で確認できない分、正確な判断には現地での調査が必要となります。
雨漏りは“音”から気づけることもある
雨漏りというと、「天井にシミができる」「壁紙が剥がれる」といった目に見える被害を想像される方が多いですが、実はそれらはすでに雨水が建物内部まで回ってしまっているサインです。
天井裏にたまった水が音を立てて落ちる段階で気づけたA様のようなケースは、むしろ早期発見といえるかもしれません。
「雨漏りが進行してくると、天井材の中の断熱材が濡れたり、木材が腐ってきたりすることもあるんです。」
「うちは築15年くらいなんですけど、屋根のことって特に何もしてこなかったので…。やっぱり関係ありますか?」
「はい。築10年を超えてくると、防水シートの寿命や屋根材の劣化が原因で、水の侵入が始まるケースが多いです。釘の浮きや板金の歪みがあれば、そこから水が入り込むこともありますよ。」
「台風のあと、屋根から風の音がしたような気がしたんですけど、それも原因ですかね…?」
「十分ありえます。強風で屋根材の一部が浮いたり、ずれたりすると、その隙間から水が入ってくるんです。」
実は“雨漏り以外”が原因のことも…
ただし、「雨の日に音がする=必ずしも雨漏り」とは限らないのがこの問題の難しいところ。
「A様、冬場にも同じような音がしていた記憶ってありますか?」
「そういえば…思い出したら、2月くらいにも似たような音がしていたかもしれません。雨ではなかったと思うんですけど…」
「それでしたら、“結露”の可能性もありますね。」
結露とは、暖かい空気が冷たい場所に触れた時に発生する水滴です。
天井裏の断熱が弱いと、屋根裏で結露が発生し、それがポタポタと天井材に落ちて音になることがあります。
見た目では判断できず、しかも放置するとカビや腐食を引き起こすため、こちらも軽視できません。
「結露であんな音がするなんて、考えたことなかったです…。」
「はい。雨漏りと結露は“水が出る”という点では同じですが、対処法が全く違うんです。誤った対処をしてしまうと、むしろ悪化させてしまうこともあるので、まずはしっかり点検することが大切です。」
害獣の可能性も?思いもよらない音の正体
さらにまれなケースではありますが、「害獣が原因」ということもあるため、念のためお聞きしました。
「天井裏で何かが走るような音や、カサカサといった音を聞いたことはありますか?」
「実は、2階のクローゼットの中で小さな音がしたことがありました…。てっきり風の音だと思ってたんですけど。」
「それ、ネズミやイタチの可能性もあります。こうした小動物は屋根裏に巣を作ることがあり、同じ場所に排泄する習性があるんです。溜まった尿やフンが染み出して、ポタポタと音を立てることもありますよ。」
「ひぇ…それは怖いですね。でも、原因が分かるだけでも安心できますね。」
まずは“原因の特定”が最優先
天井から聞こえる水の音に対して最も重要なのは、早期に正確な原因を特定することです。
原因によって対処方法が大きく変わるため、「様子を見ておこう」と放置するのはかえって危険です。
「音がしているということは、何かしらの水分が建物内部に関係しているというサインです。大きな被害になる前に調査できれば、最小限の補修で済みます。」
「はい、やっぱり気になるのでお願いしようと思います。」
「音だけだから…」「まだシミもないし…」といった判断で先送りにせず、まずは専門業者に点検してもらうのが最善の対処です。
私たちハウジングコートでは、筑紫野市針摺東をはじめ、太宰府市・小郡市・大野城市・福岡市東区など、地域密着で雨漏りや塗装の調査を行っています。
調査・お見積もりは無料です。天井からの音に気づいたら、ぜひ一度お気軽にご相談ください。
放っておかず、早めの対応で大切なお住まいを守りましょう。