年末が近づき、塗装工事を検討する方が増える中で、現場調査やご相談を受ける機会も多くなっています。特に「外壁塗装の相場はどれくらいか」「○○坪だといくらくらいかかるのか」というご質問をよくいただきます。今回は、外壁塗装の費用がどのように算出されるのか、坪数と平米数の違いに注目しながら解説します。
外壁塗装に坪数は関係ある?
チラシやホームページに「○○坪○○万円」と記載されている塗装業者もありますが、実際には坪数(建物の床面積)では外壁塗装の正確な費用は算出できません。外壁塗装において重要なのは、外壁の塗装面積(平米数)です。
- 坪数:建物の床面積を指し、外壁の大きさとは直接関係がない。
- 平米数:実際の外壁の塗装面積を示し、塗料の使用量や工事費用を算出する基準になる。
そのため、正確な見積もりを取るには、塗装面積を計算する必要があります。
平米数の算出方法と注意点
外壁塗装の平米数は、家の図面に基づいて計算されます。以下の方法で正確な塗装面積を割り出します:
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立面図を使用する
図面の中でも、外壁面の形状が記された立面図を使い、窓の数や大きさも考慮しながら計算します。 -
現場調査で測り出し
図面を紛失している場合や中古物件の場合、現地で測定を行います。ただし、以下の点に注意が必要です:- 1階部分:正確に測定可能。
- 2階部分:手の届かない範囲があるため、概算になることも。
このような測定では、業者によって塗装面積や見積もり価格に多少の差が生じることがあります。そのため、可能であれば図面を用意することで、より正確な見積もりを得られるでしょう。
坪数での説明が多い理由
正確な見積もりは平米数に基づいて計算されるべきですが、実際には坪数での説明が多いのが現状です。その理由は、お客様にとって平米数よりも坪数の方が馴染みがあり、分かりやすいためです。
ただし、坪数を基準にした見積もりには以下の問題点があります:
- 塗装面積が不正確になる可能性がある。
- 坪数で計算された費用が実際の平米数と一致しない場合、工事後に追加費用が発生する可能性がある。
そのため、業者に見積もりを依頼する際には、図面を用意することをおすすめします。
より正確な見積もりを取るためのポイント
外壁塗装の見積もりを正確に取るためには、以下のポイントを押さえておきましょう:
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図面を準備する
立面図があれば、業者は塗装面積を正確に算出できます。図面がない場合でも現場調査で対応可能ですが、平米数に差が出ることもあるため注意が必要です。 -
複数の見積もりを比較する
業者によって塗装面積や費用の算出方法が異なるため、複数の見積もりを取り比較することで相場感を把握できます。 -
質問を積極的にする
「どうしてこの価格になるのか」「どのように平米数を計算したのか」など、不明点を確認することで納得感のある工事を進められます。
まとめ
外壁塗装の費用は坪数ではなく、塗装面積(平米数)に基づいて算出されるべきです。図面を活用することで、より正確な見積もりを取ることができ、工事後のトラブルを未然に防ぐことが可能です。
外壁塗装を検討している方は、業者に見積もりを依頼する際に立面図のコピーを用意し、正確な計算を依頼することをおすすめします。また、複数の業者に相談して比較することで、自分の家に最適な工事を選びましょう。
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