「そろそろ外壁塗装を考えてるんですけど、できれば汚れが目立たない色にしたいんですよね。」
そんなご相談をいただいたのは、太宰府市五条にお住まいのY様。築15年のサイディング住宅で、色褪せと雨垂れ汚れが気になってきたとのことでした。
現地調査でお住まいの様子を確認すると、窓の下や換気フード周辺に黒っぽい雨筋汚れが出ており、北面の一部にはコケのような緑色の汚れも確認できました。
「このあたり、特に雨垂れが目立ちやすいですね。グレー系の外壁なら、こういった黒っぽい汚れが目立ちにくくなりますよ。」
「グレーか…なるほど、落ち着いた色だし、今の雰囲気にも合いそうですね。」
雨垂れ汚れにはグレー系が効果的
Y様のお宅では、窓の下から一直線に流れたような黒いスジ汚れがいくつか見られました。これは雨垂れ汚れと呼ばれるもので、排気やほこりが雨と一緒に流れ、外壁に定着することで発生します。
「最近はグレー系の外壁、人気なんですよ。モダンな印象で見た目も引き締まりますし、雨垂れ汚れがなじむので、見た目が長持ちします。」
「確かに、お隣さんもグレーでかっこいいなと思ってました。」
色選びに悩まれている方には、実際に周囲のお家の配色が参考になることも多いですね。
北面のコケ対策には淡いグリーンもおすすめ
お家の北側へ回ってみると、日当たりの悪い外壁の下の方に、うっすらと緑色の汚れが広がっていました。
「この部分、湿気がたまりやすいのでコケが出やすいんです。淡いグリーン系の色を選ぶと、こうした汚れが目立ちにくくなります。」
「へぇ〜、グリーンって汚れにも強いんですね。でも色褪せやすいって聞いたことがあって…」
「おっしゃる通りで、濃いグリーンは褪色が早く目立ちやすいです。なので、明るめのトーンにすることで、褪せても自然に見えるようになりますよ。」
色の持ち具合と汚れの目立ちにくさ、その両方を考慮して、Y様にも淡めのグリーンを候補としてご提案しました。
砂埃や排気ガスにはベージュ系が効果的
さらに、車通りの多い通り沿いということもあり、排気ガスによる茶色っぽい汚れも一部に見られました。
「このあたりの汚れには、ベージュ系がなじみやすいですね。柔らかい印象の色で、砂埃にも強いです。」
「ベージュって定番のイメージだけど、やっぱり理由があるんですね。」
「はい、実は“万能色”って呼ばれるくらい使いやすい色なんですよ。汚れに限らず、外構や周囲との相性も良いですし。」
これまでに施工した事例の写真を見ていただきながら、配色の印象や経年変化についてもご説明しました。
色選びのポイントは素材と塗料にも
お住まいの外壁材が窯業系サイディングだったこともあり、汚れの付き方や塗装の相性についてもお話を加えました。
「モルタルの外壁だと、もっと汚れがつきやすかったりするんですけど、サイディングは表面が比較的フラットなので、塗料の性能を活かしやすいですね。」
「なるほど…。じゃあ塗料自体でも違いが出るってことですか?」
「そうなんです。低汚染塗料といって、汚れがつきにくく、雨で汚れを洗い流してくれるような塗料もありますよ。」
「色と塗料、両方で対策するってことですね。知らなかったです。」
塗料の力も組み合わせて美観をキープ
今回のY様邸では、色の選定だけでなく、低汚染機能を持ったシリコン塗料をご提案しました。外壁色は最終的に「淡いグレージュ」で決定され、汚れへのなじみと温かみのある印象を両立した仕上がりになりそうです。
「これなら、雨垂れも排気ガスも目立ちにくいですし、どんな天気の日でもきれいに見えますよ。」
「すごく参考になりました!汚れって見た目の問題だけかと思ってましたけど、塗料や素材にも関係あるんですね。」
外壁塗装では、色の選び方ひとつで見た目の印象も、メンテナンスのしやすさも大きく変わってきます。特に汚れが気になる方は、「なじませる色」「汚れに強い塗料」「素材との相性」の3点を意識していただくと失敗しづらくなります。
「どんな色が合うか分からない」「汚れが目立ちにくい仕上がりにしたい」とお悩みの方は、ぜひご相談ください。現地の環境や外壁の状態をもとに、最適な組み合わせをご提案いたします。
福岡市東区・太宰府市・筑紫野市・大野城市・小郡市で外壁塗装をご検討中の方は、信頼と実績のハウジングコートまでお気軽にご相談ください。状態に合ったカラー提案や塗料選びを丁寧にサポートいたします。