近年の住宅で多く採用されている スレート屋根。
以前の 陶器瓦と比べると軽量でコストも安い ため、人気の屋根材ですが… 塗装が必須! という特徴があります。
しかし、スレート屋根を塗装すると 「ある問題」 が発生してしまうことをご存じでしょうか?
それが 塗料によって屋根材の隙間が塞がる ことによる 雨漏りリスクの増加 です!
今回は、 スレート屋根の塗装時に欠かせない「縁切り」と、近年主流となっている「タスペーサー」について 分かりやすく解説していきます。
スレート屋根の塗装、隙間を塞ぐと雨漏りする!?
「屋根の塗装をするなら、しっかり隙間なく塗ったほうがいいのでは?」
そう思われるかもしれませんが、実は 屋根材同士の隙間を完全に塞ぐのはNG!
🔹 スレート屋根の構造を知ろう!
スレート屋根は、もともと 雨水が少し入り込む構造 になっています。
しかし、内部に入った雨水は 瓦の隙間から排出される仕組み になっているため、雨漏りにはならないんです。
✅ 雨水が入り込むのは想定内!
✅ 大切なのは「排水できる隙間」を確保すること!
ところが… 塗装時にこの隙間を塗膜が塞いでしまうと、雨水が排出されず屋根内部に溜まってしまう んです。
結果、 屋根の内部が腐食したり、最悪の場合、室内に雨漏りが発生することも…!
これを防ぐために行うのが 「縁切り」 という作業です。
縁切りとは?その方法と課題点
🔹 縁切りの方法は2種類!
スレート屋根の塗装後、塞がってしまった隙間を 再び確保するための作業 を「縁切り」といいます。
主に 2つの方法 があります。
① カッターを使って塗膜をカットする方法
以前は、 塗装完了後にカッターで塗膜を切るのが一般的 でした。
しかし、この方法には いくつかの問題点 が…。
❌ 塗装後の屋根に足跡がついてしまう
❌ カットがうまくいかず、塗膜が剥がれるリスクがある
❌ 時間と手間がかかる
こうしたデメリットを解消するために登場したのが、次に紹介する タスペーサー です!
② タスペーサーを使う方法(現在の主流!)
タスペーサーとは、 スレート屋根の隙間を確保するための専用部材 です。
下塗りの後に屋根材の間に差し込むことで、 自然と隙間を作ることができる ため、カッターによる手作業が不要になります。
✅ タスペーサーのメリット
✅ 塗装後に屋根に乗る必要がない(仕上がりがキレイ!)
✅ 施工時間が短縮できる!
✅ 塗膜の剥がれリスクが減る!
現在では タスペーサーを使った縁切りが主流 になっており、多くの塗装業者が採用しています。
塗装工事の見積もり、タスペーサーの項目をチェック!
スレート屋根を塗装する際、必ず縁切り作業が必要 になります。
しかし、業者によっては 「縁切りをしない」または「カッターによる手作業で行う」 場合もあります。
そのため、見積もりをチェックするときは…
✅ タスペーサーの施工が含まれているか?
✅ 縁切り作業をどの方法で行うのか?
この 2点を確認することが大切!
「タスペーサーを使うことで 手間が省けるから安くなるのでは? 」と思われる方もいますが、 タスペーサー自体の材料費がかかるため、費用はそれほど変わらない ことが多いです。
しかし、仕上がりや耐久性を考えると、タスペーサーを使った施工のほうが圧倒的におすすめ!
まとめ
✅ スレート屋根は塗装後に「縁切り」が必要!
✅ 縁切りしないと雨漏りのリスクが高まる!
✅ カッターを使う方法はデメリットが多い…
✅ 今の主流はタスペーサー!仕上がりがキレイで耐久性もUP!
✅ 見積もりには「タスペーサーの施工」が含まれているか要チェック!
スレート屋根の塗装を考えている方は、「縁切りが適切に行われるか?」を確認することが重要!
信頼できる業者に依頼して、大切なお住まいをしっかり守ってくださいね!