福岡県筑紫野市杉塚にお住まいのK様から、「この家、塗装であとどれくらい持ちますか?」というご相談をいただきました。お伺いしたのは6月上旬。ここ最近、梅雨前のタイミングで見積もり依頼が一気に増えてきており、K様邸もその一件でした。
K様のお住まいは築40年以上。大手住宅メーカーで建てられたしっかりした構造のお宅で、前回の外壁と屋根の塗装は15年前に行われていたそうです。
「こんにちは、本日はよろしくお願いします。まずは屋根と外壁の状態を確認させていただきますね。」
「お願いします。見た感じそんなに傷んではいないと思うんですけど、築年数もあるし、どこまで手をかけるべきなのか判断がつかなくて…。」
塗装で維持できる状態なのか、現場で確認
外壁はところどころにチョーキング(表面の粉化)が見られましたが、ひび割れなどの深刻な症状はなく、塗膜の耐久性が落ちてきたことによる自然な経年劣化という印象でした。
屋根も目立った不具合は見られず、釘の浮きや板金の緩みなどもなし。苔がやや発生していましたが、バイオ洗浄と塗装で十分対処できる範囲です。
「K様、全体としては比較的きれいに維持されていますね。外壁も屋根も、今回は塗装でしっかり持たせることができそうです。」
「それは良かったです。もし塗装だけじゃダメなら、屋根を張り替えるとかも考えないといけないのかと思っていました。」
「いえ、現状の劣化レベルなら、今すぐカバー工法や葺き替えが必要という感じではありません。今回は、塗装とあわせて一部気になる箇所を補修するだけで十分だと思いますよ。」
今後の暮らし方に合わせて工事内容を調整
K様のお悩みは、単に劣化状況だけではなく、今後この家にどれだけ長く住むかというライフプランも絡んでいました。
「実はね、この家もあと10年ぐらい住めたら十分かなと思っていて。子どもも独立しましたし、将来的には住み替えも視野に入れてるんです。」
「なるほど、それならなおさら、今回はコストを抑えたメンテナンスでじゅうぶんですね。あと10年しっかり持たせることを前提に、塗装と部分補修でご提案いたします。」
「それでお願いします。あまり大がかりな工事は避けたいですし、費用も抑えられるならありがたいです。」
「はい。将来、売却や解体を前提にした場合と、ずっと住み続ける予定とでは、工事の選び方が全く変わってきます。今回のように目的が明確だと、私たちも最適な内容をご提案しやすいです。」
カバー工法や張り替えは“長く住むなら”の選択肢
住宅のメンテナンス方法には、塗装以外にも屋根や外壁のカバー工法、張り替えといった選択肢があります。ただし、これらは「今後も長く住み続ける予定がある」「次世代に引き継ぐ家だから、しっかり直しておきたい」という方に向いた工事です。
「例えば、今後20年、30年と住み続けたいという場合には、塗装よりも耐久性の高いカバー工法をおすすめすることがあります。でも今回は、あと10年が目安ですから、十分塗装で維持できます。」
「やっぱり自分たちの暮らし方に合わせたメンテナンスが大事なんですね。安心しました。」
「はい、どんなに高価な工事でも、ライフスタイルに合っていなければ意味がありませんからね。」
状態に合わせて、無駄のない工事を
「それに、K様邸のように築年数が経っていても、状態が良好なお住まいも多いんです。表面の塗膜が劣化していても、素材自体がしっかりしていれば塗装で充分対応できます。」
「40年以上経ってても、そんなもんなんですね。もっとボロボロかと思ってました。」
「そういうケースもありますが、きちんとメンテナンスされてきたお家は持ちがいいですよ。前回の塗装も丁寧だったんだと思います。」
将来を見据えたメンテナンス計画を
お住まいの塗装や補修は、家の状態を見て判断するのはもちろん、将来的な住まい方やライフプランに合わせることが大切です。
築年数だけで判断せず、まずは現場調査で実際の状態を把握し、その上で今後の暮らし方に合った工事内容を一緒に考えていく。K様のように「あと10年住めればいい」という方には、塗装と最低限の補修がベストな選択肢になる場合も多くあります。
筑紫野市・太宰府市・福岡市・小郡市・大野城市で、「塗装でどこまで持つのか気になっている」「次にどんなメンテナンスが必要かわからない」とお悩みの方は、ぜひハウジングコートにご相談ください。
ご自宅の状態を丁寧に調査したうえで、将来設計に合わせた最適なご提案をいたします。見積もり・現地調査は無料です。お電話・メールどちらでもお気軽にどうぞ!