小郡市三沢にお住まいのT様邸では、外壁を手で触ると白い粉がつく「チョーキング現象」が出ており、塗膜の劣化が進んでいる様子がありました。外壁リフォームを検討される中で、T様から最初に出たご質問が「相見積もり」に関するものでした。
「外壁塗装って相見積もりをした方がいいんですよね?」
「はい、される方は多いですよ。ただ大事なのは“安いところを探すため”だけにしないことなんです。相見積もりの目的は、任せられる業者を見極めることにあるんです。」
外壁の状態を一緒に確認しながらお話しすることで、ただの説明よりも実感を持っていただけたようでした。
「なるほど。安さよりも信頼できるかどうかが大事なんですね。」
「そうです。結局長く安心して暮らすには、丁寧に工事してくれる業者を選ぶのが一番ですからね。」
相見積もりの目的を間違えると失敗することも
外壁の北側には日当たりが悪く苔がついている部分もありました。その状態を見ながら、相見積もりの本来の意味を深掘りしていきました。
「でも、やっぱりできるだけ安いと助かりますよね。」
「もちろん価格は大事です。でも安さだけを基準にすると、必要な下地処理が省かれてしまったり、数年でまた塗り替えが必要になってしまうこともあるんです。」
実際に苔がついている外壁部分を指差しながら、「こういう所をきちんと洗浄・処理してから塗らないと長持ちしません」と補足すると、T様も深くうなずかれていました。
「確かに…。安さだけに飛びつくのは危険なんですね。」
「はい。だから相見積もりは“信頼できる業者かどうか”を見極めるための道具として使っていただくと安心ですよ。」
相見積もりを取るときの疑問と答え
敷地の境界近くに立っていた時、T様からさらに踏み込んだ質問がありました。
「相見積もりを取ってるって業者さんに伝えてもいいんですか?」
「大丈夫ですよ。むしろほとんどのお客様がそうされていますし、業者も理解しています。正直に伝えることでサービス内容や価格を工夫してくれることもありますね。」
ただ、同じタイミングで塀のひび割れも確認していたので、その部分を示しながら補足しました。こうした細かい部分の修繕提案が出るかどうかも、業者を見極めるポイントになるのです。
「じゃあ、他社の見積もり書をそのまま見せてもいいんですか?」
「見せるのはあまりおすすめしませんね。見積もり書にはその会社のやり方やノウハウが書かれているので。金額だけ伝えるくらいなら問題ありませんよ。」
実際の現場を一緒に見ながら話を進めると、ただの一般論ではなく“自分の家の場合”として理解していただけるのが伝わってきました。
相見積もりをうまく活用するために大切な視点
最後にT様が一番気にされていたのは「どう比較して選べばいいのか」でした。
「見積もりが集まったら、何を基準に見ればいいんでしょうか?」
「例えば“塗装面積や塗料の種類がきちんと書いてあるか”“下地処理や洗浄の工程が含まれているか”などが大事ですね。」
会話の途中で、外壁の一部にクラック(ひび割れ)を見つけたので「こういう部分を補修する作業が見積もりに入っているかどうか」も自然に説明に加えました。
「そういう細かいところまで見ないといけないんですね。」
「そうなんです。あとは業者さんの対応も大切ですよ。質問に丁寧に答えてくれるか、診断のときに細かく見てくれるか。その姿勢も判断基準になります。」
T様も「確かに対応の丁寧さって、実際の工事の仕上がりにもつながりますよね」と納得された様子でした。
「結局のところ、価格だけじゃなく“家を長く守れる提案をしてくれるか”を見ていくのが大事です。」
外壁のひびや汚れをその場で確認しながら具体的に伝えられたことで、T様も「なるほど」と何度も頷かれていました。
小郡市三沢にお住まいの皆様へ
相見積もりは単に金額を比べるためのものではなく、お住まいの状態をしっかりと診断し、信頼できる業者を選ぶための大切な手段です。福岡市や太宰府市、筑紫野市、大野城市、小郡市など、広い地域で外壁や屋根の劣化にお悩みのお宅が増えてきています。
「色あせが気になる」「ひび割れが出てきた」「そろそろ塗装の時期かもしれない」と思われた方は、まずは相見積もりから始めてみてください。安心できる業者選びの一歩として、きっと役立つはずです。