筑紫野市二日市にお住まいのK様から、「外壁塗装の見積もりをお願いする前に、現場調査って本当に必要なんですか?」というご相談をいただきました。築15年の二階建てで、南面はすっかり色が褪せてチョーキングが出ており、北面には湿気でコケが残っていました。雨樋も歪んでおり、全体的に手を入れる時期に来ていました。
「見積もりって、てっきり図面から出すものなのかと思っていました。調査に来てもらう必要まであるんですか?」
「図面だけだと限界があるんです。ひび割れやチョーキングの状態は現物を見ないと分かりませんし、屋根や付帯部分の劣化も調査しないと正しい見積もりはできません。」
「えっ、そうなんですか!図面を見れば大体分かるのかと思ってました。」
「例えば、北面と南面だけでも全然違いますよ。日当たりや風通しで劣化の仕方が変わるんです。」
「へえ〜。じゃあ、現場調査をしないと、正しい金額も出せないんですねぇ。」
現場調査で確認すること
南面の壁を一緒に触ると、手のひらに白い粉がつきました。さらに細かなひび割れが走っており、近くで見ると塗膜の剥がれかけている箇所もありました。
「こういう細かいひびも、ちゃんと見てもらえるんですか?」
「もちろんです。外壁の状態はひび割れや剥がれ、チョーキング、カビやコケまで細かく確認します。」
「屋根とか雨樋も見ていただけるんですか?」
「外壁だけじゃなく、屋根の状態、雨樋、軒天、破風板まで全部見ますよ。面積の計測もして、どれくらい塗料が必要か正確に割り出します。」
「あら〜、そんなに細かく見ていただけるんですね!てっきり外壁だけかと思ってました。」
「周囲の環境や日当たり、風向きなんかも確認しますよ。工事に影響が出ることもありますから。」
「そうなんですね…。現場調査ってただの確認じゃなくて、工事の計画そのものに関わるんですねぇ。」
現場調査にかかる時間
建物の裏手に回ると、コケが黒く広がり、外壁表面はざらついていました。基礎部分には小さなひびもあり、写真を撮って記録していきました。
「こういう調査って、だいたいどのくらい時間がかかるものなんでしょうか?」
「小さな家でも最低1時間、丁寧にやると2時間くらいはかかりますね。」
「えっ、そんなに!てっきり30分くらいで済むのかと思ってました。」
「逆に30分で終わるような調査は危ないです。見落としが多くて、あとで追加工事やトラブルになる可能性が高いんです。」
「うわぁ、それは困りますね…。時間をかけていただいた方が、やっぱり安心ですね。」
「そうですね。短く済ませようとする業者は注意した方がいいですよ。」
「なるほど…。これからは調査にかかる時間も気にしてみますね。」
現場調査に立ち会うメリット
庭先で雨樋の歪みを一緒に見ていたとき、K様がまた質問されました。
「こうやって一緒に見ていると、自分の家の状態がよく分かりますね。立ち会いってやっぱり必要なんでしょうか?」
「はい、できるだけ立ち会った方がいいです。劣化の状況を自分の目で見てもらえますし、不安や疑問はその場で解消できます。」
「ほんとですね、今まで全然気づいていなかったところがたくさん見えてきました!」
「さらに、ご希望やこだわりをその場で伺えれば、見積もりや工事の計画に反映できます。逆に立ち会わないと、希望が伝わらなかったり説明が後回しになったりして、認識のズレが生じやすいんです。」
「ああ〜なるほど。じゃあ、都合がつけばなるべく立ち会った方がいいんですね。」
「そうです。立ち会うことで一番安心できると思いますよ。」
「分かりました!次は必ず立ち会うようにしますね。」
現場調査をしっかり行うことの意味
外壁塗装を成功させるには、正確な見積もりが欠かせません。そして、その基礎になるのが現場調査です。実際の劣化の状態や環境条件を丁寧に調べて初めて、必要な工事内容と正しい費用が分かります。
もし調査を簡単に済ませる業者に依頼してしまえば、見積もりが曖昧になり、工事内容や仕上がりに不安が残ります。建物を長く守るためには、最初の段階から入念に確認してくれる業者を選ぶことが大切です。
福岡市東区・太宰府市・筑紫野市・大野城市・小郡市にお住まいの皆さま。外壁塗装や屋根塗装、防水工事をご検討の際は、ぜひお気軽にご相談ください。地域に根ざした確かな調査と工事で、大切なお住まいを守ってまいります。