「こんにちは。突然訪ねてきた業者から“セラミック塗料なら30年持ちますよ”って言われたんですけど、実際どうなんでしょう?」
そう話されたのは、太宰府市都府楼南にお住まいのI様。築18年のサイディング住宅で、今回が初めての塗装とのことでした。
お伺いしてまず目についたのは、全体的な色褪せと一部のチョーキング現象(手で触ると白い粉がつく状態)です。そろそろ塗り替え時期としては適切なタイミングでした。
「セラミック塗料=高耐久」というイメージに注意
「業者さん、セラミック塗料って具体的にどの塗料のことか言ってましたか?」
「ええと…名前までは聞いてないです。とにかく“セラミックが入ってるから長持ちします”って。」
「実は“セラミック塗料”っていうのは、特定の種類や性能を示すものじゃないんです。セラミックがちょっとでも配合されていれば、そう名乗れてしまうので、性能にはばらつきがあるんですよ。」
I様は少し驚かれた様子でうなずかれていました。
性能を左右するのは“セラミック”より“樹脂”
実際にI様のお宅の外壁を確認しながら、詳しくご説明しました。
「塗料の耐久性って、セラミックの量よりも“ベースとなる樹脂”の種類で決まるんです。ウレタン、シリコン、フッ素…それぞれで寿命が違います。」
「じゃあセラミックが入ってても、ウレタンだったらウレタンの耐久性ってことですか?」
「その通りです。“セラミック配合のウレタン塗料”と“普通のウレタン塗料”では、実は耐用年数に大きな差は出ないことが多いんです。」
セラミック塗料の例:高機能塗料「ガイナ」
「たとえば、“ガイナ”っていう塗料、ご存じですか?」
「名前だけ聞いたことがあります。」
「ガイナはセラミックを大量に含んだ断熱塗料です。夏の熱や冬の寒さに強くて、防音や消臭効果もあるんですよ。」
I様のお宅は西日が強く当たる立地だったため、断熱性の話には興味を持たれていました。
「でも、そんなに機能があるってなると、施工もちょっと特別なんですか?」
「おっしゃる通りで、塗料の性能が高くても、下地処理や塗り方を間違えると効果は発揮されません。ガイナのような塗料は、メーカーの施工実績が豊富な業者を選ぶのがポイントですね。」
セラミックが入っていれば万能…というわけではない
実際、セラミック配合というだけで高性能と誤解されるケースは少なくありません。
「中には“ほんの少量だけセラミックを混ぜた”だけで、セラミック塗料を名乗っている製品もあるんです。」
「それって、実際には普通の塗料と変わらないんじゃ…」
「そうですね。見た目ではわからないからこそ、信頼できる業者から正しい説明を受けることが大事です。」
セラミック塗料を選ぶときに大切なこと
今回のI様のように、訪問販売でセラミック塗料をすすめられたという話は珍しくありません。
「“長持ちします”って言葉、確かに魅力的ですよね。でも、それが何年なのか、どういう理由で長持ちするのか、ちゃんと説明を聞いてみてください。」
「確かに、営業の人も“長持ちです!”しか言ってなかった気がします。」
「セラミックが入ってるから=高性能、とは限らないんです。選ぶなら、“どの樹脂で、どういう機能がある塗料なのか”を確認することが一番大事ですよ。」
今回のご提案とお客様の決断
最終的に、I様には「ラジカル制御型シリコン塗料」での塗装をご提案しました。セラミックは配合されていませんが、樹脂の性能と価格のバランスが非常に良く、ご要望にも合っていたためです。
「今日聞いた話で、すごく納得できました。性能を正しく見て判断するって大事なんですね。」
「そう言っていただけて嬉しいです。塗装は見た目だけじゃなく、中身が重要ですからね。」
塗料の名前やキャッチコピーに惑わされず、正しい知識で選ぶことが、後悔しない外壁塗装につながります。
「セラミック塗料」という名前に安心する前に、まずはその中身と性能をきちんと確認することをおすすめします。
福岡市東区・太宰府市・筑紫野市・大野城市・小郡市で外壁塗装をご検討中の方は、実績あるハウジングコートまでお気軽にご相談ください。納得いくまでご説明し、安心して任せていただける施工をご提案いたします。