白いモヤモヤ「エフロ」って何?放っておくとどうなるの?

白いモヤモヤ「エフロ」って何?放っておくとどうなるの?

今日は、大野城市のS様邸へ外壁のご相談でお伺いしました!

S様のお宅は築12年の戸建て住宅で、「外壁に白っぽいスジみたいなものが出てきて、これってカビですか?」と、お困りの様子でした。実際に拝見してみると、外壁の一部にうっすらと白い粉状のスジが。これは、よく見かける「エフロレッセンス(白華現象)」と呼ばれるものです。

S様:「これ、汚れ?それとも何か悪いサインなんですか?」

私:「これは“エフロ”っていって、簡単に言うとコンクリートやモルタルの中の成分が、雨水と一緒に外に出てきて白く固まったものなんです」

雨が降ったあと、壁の中の水分が表面に出るときに、コンクリートやモルタルの中にあるカルシウム成分などが一緒に出てきて、乾いたあとに白いスジ状や粉状になって残るんですね。特にサイディングの目地や、タイルの外壁、基礎部分でよく見られます。

私たち職人から見ると…

エフロは「見た目が悪くなる」だけでなく、「中に水が入っているサイン」として注意が必要です。

私:「外壁が水を吸い込んでる証拠なので、このまま放置すると中まで傷んでしまう可能性があるんです。つまり、防水性が落ちてきてるということですね」

特に冬場は、壁の中で凍結・膨張を繰り返して、ヒビが広がる原因にもなります。だからこそ、エフロが出てきたら「外壁のSOSサイン」と捉えて、早めの対応が大切です。

S様:「そんな意味があったんですね…!ただの汚れかと思ってました」

私:「見た目だけじゃなく、建物の中身の問題にも関係してくるんです。ちゃんとした塗装で防水性を回復させれば、エフロも防げますよ!」

今回のS様邸も、すでに外壁塗装から10年以上が経っており、防水性能が落ちている状態でした。目地のコーキングにも隙間が見られたため、まずはしっかりと下地補修を行い、防水性のある塗料での塗り替えをご提案しました。

エフロの掃除方法と根本対策

ちなみに、エフロ自体は中性洗剤や専用の除去剤で掃除することもできますが、「また出てくる」ことが多いです。なぜなら、水分の通り道が変わらない限り、成分がまた表面に出てきてしまうからです。

つまり、見た目だけの掃除ではダメ。しっかり塗膜で外壁を保護し、雨水の侵入を防ぐことが根本的な解決になります!

S様:「ちゃんと原因までわかって、安心しました!ぜひ塗装をお願いしたいです」

と、ありがたいお言葉をいただきました!

私たち職人としても、こうやって原因をしっかり理解してもらったうえで施工に入れると、とてもやりがいを感じます。

外壁に白いスジや粉っぽい汚れが出てきたら、それは「エフロ」かもしれません。放っておくと建物の寿命を縮めてしまうこともあるので、ぜひ早めにご相談ください!

「これはウチの外壁もかも…?」と思った方は、お気軽にご連絡くださいね。しっかり現場を見て、最適な対策をご提案します!

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